ライブやフェス、テレビなどなど、世の中をポジティブに盛り上げてくれる最高のエンターテインメントであることに変わりはありません。
最近では「Spotify」や「Apple Music」「LINE MUSIC」などのサブスクリプションサービスが登場し、手軽に多くの音楽が聴き放題になりました。「CDが売れない」と言われながらも、音楽はより身近な存在になったとも言えるのかもしれません。
さて、昨年も数多くのアーティストが頭角を表しました。Suchmos、ぼくのりりっくのぼうよみ、岡崎体育、Brian the Sun、米津玄師などが音楽シーンを彩りました。
そして迎えた2017年。今年はいったい、どんなアーティストがブレイクするのでしょうか?
KAI-YOU.netでは、レコード会社や企業の音楽部門などで働く方々に、「自社に関連するアーティスト以外」で、2017年ブレイクする、または注目してほしいと願うおすすめのアーティストを匿名で調査。
総勢30名の音楽業界人が選んだアーティスト全52組を2本の記事に分けて紹介します! 匿名だからこそ言える、「本当に良い」と思っている28組のバンドをご覧あれ。
何を持ってブレイクとするかは人それぞれですが、この記事が新たな音楽を聴くきっかけになり、新たな出会いへとつながれば幸いです。記事の一番最後には、YouTubeやApple Music、Spotifyのプレイリストをまとめています!
上位2組のバンド
まずは全52組の中から、多数の指名を受けた上位2組のバンドを理由と共に紹介します!緑黄色社会
ブレイクする理由1:「タワレコメン」(タワーレコードのスタッフがこれから人気を呼びそうなアーティストを選ぶ)にも選ばれており、とにかく女性2人のルックスが良い。男性2人も愛されそうで、歌も他と比べると非常に上手い。バンド名も一見ダサいようで癖になる。Vocal長屋晴子の力強く透明で時に愛らしい独特な歌声、キーボードpeppeの型にはまらないフレーズ、Guitar小林壱誓の柔らかいコーラス、バンドを支える最年少、穴見真吾のBass Line。同級生3人と幼馴染で組まれ、お互いを知り尽くした4人がそれぞれの個性を出し合い、様々なカラーバリエーションを持った楽曲を表現し続けている。 公式Webサイトより一部抜粋
ブレイクする理由2:モデルのようなビジュアルを持ち、ものすごい声量と綺麗な歌声、おまけにギターとピアノも弾けるボーカル長屋晴子さんが素晴らしい。高校時代に「閃光ライオット」(10代限定の音楽イベントで出場は審査で決められる)決勝で準グランプリをとってから数年、大いに成長したと思います。まだライブを観たことがないので、観てみたいです。まずはYouTubeにアップされているライブ映像やMVをぜひ。
ブレイクする理由3:やたら業界の人たちが「かわいい」「気になる」と群がり始めたので(個人的にはその感じに少々辟易…)。名前を聞く機会は一気に増えそうだと思います。
おすすめの作品1:楽曲「またね」/MVの色合いもバンドの雰囲気に合っていて、曲もちょうど良い疾走感です。
おすすめの作品2:楽曲「Bitter」(外部リンク)
D.A.N
ブレイクする理由1:とにかく唯一無二なグルーブ(すでにブレイク感あるがもっと売れてほしい)。2014年8月に、桜木大悟(Gt,Vo,Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。様々なアーティストの音楽に対する姿勢や洗練されたサウンドを吸収しようと邁進し、いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドで追求したニュージェネレーション。 公式Webサイトより一部抜粋
ブレイクする理由2:圧倒的サウンドクオリティ。すでに世界レベルかと。きっかけがひとつあれば化けるはず。
おすすめの作品1:楽曲「Zidane」/何度聞いても飽きない。打ち込みの音がめちゃくちゃ気持ちいい。
おすすめの作品2:アルバム『D.A.N.』/アルバムとしての高い完成力、これは「聞けばわかる」作品。
ガールズバンド
名前のあがった52組のうち、バンド形態のアーティストが最多でした。その中でも特に、近年注目を集めるガールズバンドの名前も目立ったため、今回はあえて「ガールズバンド」でもくくりました。リーガルリリー
ブレイクする理由:チャットモンチー以来のガールズ感満載かつエモいバンド。メンバー全員東京都出身の3ピースガールズバンド。空想のようでリアルな世界観を生み出す独特な歌詞、ダイナミック且つ壮大な音の渦に観客を巻き込むライブパフォーマンスが特徴。 公式Webサイトより
おすすめの作品:楽曲「リッケンバッカー」/ガールズバンド特有のみずみずしさエモい歌詞。
DIALUCK
ブレイクする理由:大阪のバンドですね。ライブは一度しか拝見していませんが、Vo&Gtのharuさんがめちゃくちゃ良い声を持っています。思春期がフラッシュバックして、なんか切なくさせられるんですよね。楽曲のオケもセンスがものすごい良い。中毒性もあるし、ルックスも可愛いのでぜひ売れてほしいです。大阪で活動する3ピースガールズバンド。ロックというジャンルにとどまらず、時にラップ調のパートがあったりと、さまざまな音楽的要素が織り交ぜられている。「セーシュン」のMVは、キュウソネコカミ、高橋優など、数々のミュージシャンのMVを手がけてきた加藤マニが監督している。
おすすめの作品:楽曲「セーシュン」
yonige
ブレイクする理由:少し退廃的で儚さみたいなのを上手く表現した歌詞、それが響く楽曲を書くのでとても好き。その感覚を尖らせたまま、後世に残る名曲をつくってほしい。聴きたい。大阪寝屋川発のガールズバンド。聴きやすいメロディや思わず共感できるような歌詞が人気を呼び、ガールズバンドの中でも一際注目を浴びている。4月19日(水)には、5曲入りのEP『Neyagawa City Pop』のリリースが決定している。
おすすめの作品:アルバム『Coming Spring』/アルバム全曲好き。意図してなのかはわからないですが、“さよなら”を冠した曲で始まり、“さよなら”を冠した曲で終わるってのも良い。
Hump Back
ブレイクする理由:最近ガールズバンドの活躍が増えてきてますが、その中で一番“かっこいい”と思う大阪発のバンドです。昨年初めてのアルバムを発売したばかりなのに、去年の下半期から急激にライブ動員を伸ばしていて、東京でもすごい集客しています。Ba&choぴか、Gt&Vo林萌々子、Dr&cho美咲からなる大阪発の3ピースガールズロックバンド。昨年12月に、初の全国流通盤となるミニアルバム『夜になったら』をリリース。力強い歌声とサウンドは、すべてのバンド好きに響くだろう。
「よく“今日は精一杯やって帰ります”、とかみんな言うけど、ここ(ステージ)に立つ時点でそんなこと当たり前なわけで」とか「“俺達の歌がみんなの背中を押せるように”とかいう人たちいるけど、自分の一歩くらい、自分で踏み出せ!」というMCに、いつもハッとさせられて痺れます。
おすすめの作品:楽曲「月まで」
バンド
ポルカドットスティングレイ
ブレイクする理由:リリース前から各所で名前は聞いていたし、「テレキャスター・ストライプ」MVのヒットはもちろん、インディーズ盤のヒットやGoogle CMへの大抜擢。次作からのユニバーサルシグマ体制(2月に行われたライブで、ユニバーサルシグマが制作とマネジメントを担当することが発表された)など、大本命と思われる。福岡県福岡市を拠点に、何かを企む超常ハイカラギターロックバンド。ボーカル&ギターの雫さんという美女と男子3人のバンド構成。昨年の時点で「2016年最重要バンド」と呼ぶ声も少なくなく、楽曲はもちろん、MVの演出など自分達で考えているセルフブランディングの高さも評価されている。また、雫さんはスマホアプリ「さわって!ぐでたま」のディレクターでもある。
おすすめの作品:楽曲「テレキャスター・ストライプ」
Saucy Dog
ブレイクする理由:「MASH A&R presents MASHROOM 2017」グランプリの実績はもちろん、ここ最近(1月末〜2月上旬)のMV「いつか」のYouTubeでの再生回数の増加が顕著。かつ、MVを手がけているリュウ(動画&写真撮影担当)というクリエーターも注目と思われ、楽曲が独り歩きして気になる存在になる可能性が高い。次世代のRADWIMPSやback numberになれるのではと個人的には期待しています。2013年11月に結成した男女混合3ピースバンド。メンバーは石原慎也(Vo&G)、秋澤和貴(B)、せとゆいか(Dr)の3人。1st E.P.『あしあと』発売に伴い、全国32箇所のライヴを回るなど、精力的な活動を見せている。 ONTHLY [ MASH A&R ] より
おすすめする理由:楽曲「いつか」/歌ものロック感がすごくいい。最近、新体制になったらしいので、もっと他の曲を聴いてみたい。
HAPPY
ブレイクする理由:バンドスタイルにシンセサイザーが加わって、ポップというよりもまさに「HAPPY」な曲が多いイメージ。今年の夏はフェスでHAPPYを聴きながらお酒を飲みたい!京都府綾部市出身、幼馴染み5人組により2012年1月11日に結成。全員が複数のパートを担当し自由な発想で創られた楽曲がライブハウスシーンとSNSによる口コミで広まり、デビュー前にして2013年SUMMER SONIC出演をきっかけに注目が集まる。 公式Webサイトより一部抜粋
おすすめの作品:1つに絞れない。
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連載
日夜生み出される現象や事象を“ポップなまとめ記事”として紹介する人気連載。 いま注目を集めるジャンル、気になったときにチェックしたいトレンド──。 KAI-YOUでは「POP」を軸に、さまざまな対象をまとめて紹介していきます。
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