スキージャンプに失禁体験? 学生VRコンテスト「IVRC」に潜入してきた

スキージャンプに失禁体験? 学生VRコンテスト「IVRC」に潜入してきた
スキージャンプに失禁体験? 学生VRコンテスト「IVRC」に潜入してきた

「IVRC2015」

10月に行われる国際学生対抗のバーチャルリアリティ(VR)コンテスト「IVRC2015」の決勝大会に向け、その予選と参加チームによる実演展示が、9月11日、芝浦工業大学豊洲キャンパスにて開かれました。

前日の9月10日には、協賛企業の紹介や特別講演「日本VRの黒歴史」などの催し、そして論文賞やIVRCの表彰式が行われました。

参加作品の一般公開では「VR観客賞」の表彰式も行われるとのことで、KAI-YOU編集部のおもしろコンテンツ大好きマンことコダック川口が、潜入してきました!

IVRC2015予選28作品


芝浦工業大学に到着!

理知的な表情をがんばっているコダック川口

早速、会場となっている芝浦工業大学に潜入を試みます! ここが会場前です! 非常にアカデミックな空気を察してか、ちょっぴり緊張しております……。

ユニークな発想のさまざまなVRコンテンツが実際に体験できるとあり、注目を集める「IVRC」ですが、23年目の今年は全28チームが参加したそうです。

大がかりな装置も数多く展示され、作品が展示される教室内は学生と来場客の熱気に包まれていました!

早速、体験させていただきまーす!

関西大学 チーム・あおいちゃん「壁を這うやつ」

関西大学 チーム・あおいちゃんのみなさん

代表の上野さんから説明を受けています(チーム名のあおいちゃんは、別の男性の名前だそうです)

まずは関西大学 チーム・あおいちゃんの「壁を這うやつ」という作品から体験させてもらいました。

動画で体験の手順を教えてもらいます。

ヘッドマウントディスプレイ装着のため、メガネを外して準備オッケー!

ひっくり返った虫みたいです(涙)

この作品は、壁を這って登るスパイダーマンのような気分を味わえるのですが、最後には空中に投げ出され、地面に落ちていく感覚までも疑似体験できるという装置です。

ハンモックに体と頭を預けて手足を一生懸命動かすのですが、腹筋を使うので、運動不足気味の私には、なかなかつらかったです(泣)。周りから見ると、ひっくり返った虫みたいに見えますが、体験している本人は紛れもなくビルを登っているのです!

落ちています……。

ああああああああああ! 落ちるーーーーーーーーーーーーーーー!

頑張ってビルの壁を登りきったところで、無情にも落下……。頭を支えているハンモックが下がることで、宙に放り出される感覚を体感できます!

おじさんにはちょっとつらい姿勢でした……

VR版「蜘蛛の糸」といったところでしょうか……。

関西大学 チーム・あおいちゃん代表の上野さん

体験後、関西大学 チーム・あおいちゃん代表の上野さんにお話をうかがいました。

──今回の作品では何を担当されたんですか?

上野 今回は企画と設計、マネージメントです。みんなにあれやれこれやれと指示をしました(笑)

──「壁を這うやつ」という作品は、どういった発想でつくりはじめたんでしょう?

上野 授業中に天井を見ていたら、USJの「スパイダーマン」が1人でできたらいいな、登れないところに登りたいなという思いからです。

──今回、「IVRC2015」に出展してみて、いかがですか?

上野 学会発表が重なり、制作が2週間しかできなかったので、落下する感覚を再現するところまでは行けたんですが、上下左右に自由に動けるようになったらもっといいなと思っています。振動モーターでもっと落下感を出したりとか、ズルズルと落ちる感覚を再現できたらなと。

──決勝大会に向けて、ブラッシュアップしていくんでしょうか?

上野 改良しないといけないところばっかりです……。

──予選では6位に入賞されて決勝大会に進まれるということですが、意気込みをどうぞ!

上野 1位、狙います!

──おお! 力強いですね! ちなみに、上野さんの将来の夢は?

上野 お嫁さんです! VRは趣味でやりたいです(笑)。

──素晴らしいと思います……!

電気通信大学 チーム・失禁研究会「ユリアラビリンス」

電気通信大学 チーム・失禁研究会のみなさん

つづいては、電気通信大学 チーム・失禁研究会「ユリアラビリンス おもらし体験」という作品。こちらは、尿意提示デバイス「ユリア」を使ったエンターテイメント作品です。

体験者の腹部への圧迫感背部への振動股間部への温かさの提示により失禁感を再現するという、バカバカしくもなんだかすごそうな装置です!

ぐるぐる

ちょっと恥ずかしい……

まずは腰に装置をつけてもらい、結構きつめにベルトを締めます

乾杯!

尿意の体験ということで、お水をコップ一杯いただきます。(これはVRでなく本物の水です)

ちょっとシュール……

胃や腸をかたどったCGが映し出されたモニターを見ながら体を左右にかたむけ、水を模したCGを膀胱の方まで送っていきます。飲んだ水が、やがて体内で尿となり排泄されるまでの流れを視覚的に体験するのです(笑)!

29歳男性が、おもらしした瞬間!(疑似です!)

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!

少しずつ少しずつ腹部が圧迫され、お腹から太ももにかけて、じわ〜っと温かみを感じはじめます。こ、これは紛れもない「おもらし」だ!

VRとはいえ、人前で失禁してしまう……そこにはえも言われぬ屈辱感と妙な快感が共存していました……!

おもらし直後……放心

電気通信大学 失禁研究会代表の亀岡さん

電気通信大学 失禁研究会代表・亀岡さんにお話をうかがいました。

──「ユリアラビリンス」は、どういった発想をもとにつくられたのですか?

亀岡 もともとは2個上の先輩の「おもらしっていいよね!」という言葉からはじまったんですが、僕たちがそれに賛同して、そのアイデアで実際どうやったらお漏らしを体験できるか、っていうのを各メンバーが実験を繰り返して統合したものが今ここにあるって感じですね。

──「おもらし」に共感されたんですか?

亀岡 そうなんです。

──技術面で工夫されたところは?

亀岡 尿意ってなんだ? というところからはじまりまして、尿意を感じた時の体の現象を各自で調べました。お腹に圧力を加えるのと、股間部へのあたたかさの提示。この2つをつかって尿意を再現しています。

ベルトの中には風船が入っていまして、エアーで膨らませることで、圧力がかかります。水槽にはお湯が入っていまして、ポンプでそれを流すことで、お湯の温かさを体験者に提示しています。

──なるほど! 最後になりますが、亀岡さんにとって失禁とは?

亀岡 夢……ですかね……。

──……ありがとうございました!

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