最果タヒ
さいはてたひ
最果タヒ(さいはてたひ)とは、1986年生まれのインターネット上から活動を開始した詩人、小説家。女性。
2008年、当時女性最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞し、注目を浴びた。森山森子という名義でブログでも活動している。
最果タヒ(さいはてたひ)とは
2004年に、ネット上に自作の詩を発表することをはじめ、2005年より歴史ある現代詩専門月刊誌『現代詩手帖』への投稿をスタート。そのビビットかつ叙情的な作風が評価され、2006年に第44回現代詩手帖賞を受賞。
2008年には、前年に思潮社から刊行された詩集『グッドモーニング』で、当時女性最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞。若手天才詩人として脚光を浴びる。
2009から2011年にかけて、『別冊少年マガジン』にて、漫画家の志村貴子さん、山本直樹さん、鬼頭莫宏さん、市川春子さん、萩尾望都さんや、美術作家の大槻香奈さんらの作品とコラボする連作詩『空が分裂する』を連載。
そのほか、アートディレクターの大楠孝太朗さんとコラボし、書き下ろし作品「50億」に使用されている単語をGoogleのイメージ検索にかけ、検索結果画像をコラージュする「FRAGMENTAL IMAGE」というプロジェクトを行うなど、ジャンル越境的に活動し、現代詩の魅力をこれまでのファンとは違う層にまで届けてきた。
2013年には、自身のWebサイト上に「詩ューティング」と題された、詩の言葉を利用したブラウザゲームをリリースした。
2014年には詩集『死んでしまう系のぼくらに』(リトルモア)が8月末の発売からたった6日で重版が決定する等、そのアートワークと共に、詩集として異例のヒットを記録した。
2015年2月には自身初の小説単行本となる『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』『星か獣になる季節』の2作品を刊行。
人物・作風
ペンネームの由来は、「たひ」という語感が気に入ったことでペンネームに採用し、それに合う名字を考えていたところ、「さいはて」という音が似合うと思いついた。語感ばかりを気にしていたため、この「さいはて」が「最果て」という意味になることは漢字を考えるまで気がつかなかったという。
現代詩の概念を打ち破るような「詩で遊ぶ」ウェブアプリのリリースや、twitterやtumblrで作品を発表するなどジャンルを軽々と越え現代詩の新たな楽しみ方を提示し続けている。
著作
詩
単行本
- グッドモーニング
- 空が分裂する
- 死んでしまう系のぼくらに
- 夜空はいつでも最高密度の青色だ
小説
- 星か獣になる季節
- かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。
- 渦森今日子は宇宙に期待しない。
- 少女ABCDEFGHIJKLMN
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タヒってのは語感先行なのか〜 不思議な名前だとは思ってた