配信期間は2018年1月11日(木)18時までとなっている。
活躍のフィールドを広げる最果タヒ、その創作の裏側に触れる
最果タヒさんは、2004年からインターネット上で詩作を開始。2006年「第44回現代詩手帖賞」、2008年には詩集『グッドモーニング』で現代詩人の登竜門とも評される「中原中也賞」を受賞した。SNS上でも積極的に詩を発表するだけでなく、近年では小説、対談集、食エッセイなど執筆のフィールドは広く、2017年のクリスマスにLUMINEとのコラボレーションに詩を寄せたのも記憶に新しい。
今回配信されているラジオ特番には最果タヒさんが出演し、アナウンサーの中野淳さんと共に番組を進行。雑誌やネットなどに登場する際には「作者の個性が作品についてしまう」と顔を明かさない最果タヒさんだからこそ、声を通じて生身の存在を感じられる貴重な機会ともいえる。 番組中では自身の詩や、創作の裏側についても語った。たとえば、以下のパートでは「言葉と詩」についての視点に気付かされる。
その他、NHK連続テレビ小説『わろてんか』のヒロインを務めた葵わかなさんによる朗読、作家の高橋源一郎さんによる朗読・解説も披露された。また、渋谷の若者に最果タヒさんの詩を読んでもらい感想を聞く企画もあり、最果タヒさんはTwitterに「これ、かなり生の声が聞けておもしろかったです」とコメントしている。みんな、なんでも感情の中まで整理整頓しているわけじゃないじゃないですか。でもしゃべっていると、「オチを大事にしないといけない」とか、「伝わりやすさを大事にしないといけない」とか、「起承転結をつける」とか……そうすると世の中的に言われている枠にはめていく(ことになる)。
たとえば「ともだち」という言葉があって、「あの人はともだちと言っていいのか」と思いつつも、「ともだち」といえば「ともだち」ということになる、みたいな。そういう言葉でどんどん押し込めて、枠を作って、自分じゃない自分になっていく感じってあると思うんですよ。その曖昧さを大事にできない。
詩の言葉は、逆に「わかりやすさ」とかから一回言葉をはがすような仕事だと思っていて、それを読んだ人が「あ、私こういう気持ち知ってたかも」って思い出すようなことが……できれば、いいなぁって、思ってたりします。 ──『最果タヒの2017最果てラジオ 17時台』21分10秒〜22分10秒頃
再配信は11日18時まで。「NHKラジオ らじる★らじる」にて無料視聴できる。先日もアップしましたが、この日のために書いた詩「2017年12月30日18:44」の中野アナによる生放送での朗読も。臨場感たっぷりです……!渋谷にいた人に詩を見せて、感想を聞くという企画も。これ、かなり生の声が聞けておもしろかったです。というか急に渋谷で詩を見せられるってかなり謎な状況ですね pic.twitter.com/IFQngOfEl7
— 最果タヒ(Tahi Saihate) (@tt_ss) 2018年1月4日
最果タヒさん、次はどんな展開が?
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