配信プラットフォーム・Twitchが、「TwitchCon 2025」で起きた女性ストリーマー・Emiruさんへの暴行事件を受け、性暴力防止に取り組む非営利団体への寄付を行うと明らかにした。
Twitchは「安全を守れなかった」と改めて運営側の失敗を認め、今後のイベント安全体制の見直しに取り組む姿勢を示している。
「TwitchCon」で起きた暴行事件、運営対応に批判
問題となったのは、カリフォルニア州・サンディエゴで10月17日~10月19日にかけて開催された「TwitchCon 2025」。
参加していたストリーマー・Emiruさんに、柵を乗り越えて接近した男性が無理やりキスをしようと掴みかかるという暴行事件が発生した。
会場で配信をしていたストリーマー・BaconCrumbzさんが事件の様子を映していたことで、事件の情報が拡散。
Emiruさんからは、近くにいた警備員が制止しなかったという説明もあり、会場の警備体制やイベントを主催するTwitchの運営対応が不十分だとして批判された。
事件後、Twitchは加害者を会場から退去させ、イベントからの無期限追放処分を発表。しかし実際には対応に時間差があったとするEmiruさん側からの証言もあり議論が紛糾していた。
Twitchが失敗を認め、非営利団体への寄付を発表
Twitchは11月8日、公式Xにて「このケースではEmiruさんを守ることにも、暴行を起こさせないことにも失敗した」と責任を認めた。
その上で、性的暴力を防ぐ活動に取り組む非営利組織を支援するための寄付を行うとして、詳細を近日中に発表すると説明していた。
これを受けてEmiruさんも自身の配信で、Twitchの寄付先について自身が推薦したと説明。Twitchとの和解について、「(個人的な形でなく)公のうちに解決したかった」と経緯を明かし、和解の条件の一つが団体への10万ドルの寄付だったと説明している。
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