米国の人気VTuber・アイアンマウス(ironmouse)さんが、免疫不全支援団体(Immune Deficiency Foundation)へのチャリティキャンペーンで120万ドル(約1億7000万円)を超える寄付金を集めたことが明らかになった。
今回のプロジェクトは、チャリティ寄付のためのクラウドファンディング「Tiltify」上で2025年7月21日に開始されたもの(外部リンク)。
VTuberエージェンシー・VShojoが、アイアンマウスさんが配信企画「サバソン(Subathon)」で集めた寄付金約7400万円を資金流用していた事件を受け、自らの手で支援を行おうと立ち上げられた。
当初の目標額は1万ドルだったが、記事執筆時点で、寄付額は120万ドルを突破。チャリティ史上に残る快挙となっている。
CVIDを抱えるアイアンマウス、自らの経験を還元
アイアンマウスさんは、自身も「分類不能型免疫不全症(CVID)」という免疫疾患を患っている旨を公表しており、これまでにも免疫不全支援団体への支援を続けてきた。
免疫不全支援団体が制作したドキュメンタリー映画『Compromised: Life without Immunity』では、オリジナル楽曲「Carry On」を提供。2024年のカンファレンスではパネル出演も果たしている。
今回のチャリティに対して、団体のCEOであるジョリー・ベリーさんも感謝のビデオメッセージを公開している。
VShojoは事業終了を発表 VTuberシーンはじまって以来の深刻な事態に
VShojoを巡っては、アイアンマウスさんが同団体に寄付するために集めた約7400万円が1年以上支払われていない旨を告発し、脱退。
さらに、同じく所属VTuberのksonさんが数千万円の報酬未払いを告発し、脱退を宣言。
これらを受け、運営に対する深刻な不信感が広がり、所属タレントの全メンバーが脱退を発表するという、異例の事態に陥っていた。
7月25日にVShojoは資金難を理由に事業終了を発表。流用されていた資金や未払いの報酬がタレントに還元されるのかは明らかとなっていない。

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