惹かれるのは、折り紙の「不切正方形一枚」というこだわり
「マッチョな鶴」のようにユニークな作品をつくりはじめた理由は、近年、年末年始にX上で盛り上がりを見せる「#紅白折り紙合戦」にあります。
「ハッシュタグを見て、私は折り紙の創作をしていないので、ならいっそネタ枠で……と、仏像の弥勒菩薩半跏思惟像をパロディにしたのがきっかけでしょうか。それから色々なポーズやネタ作品を制作するようになり、マッチョな鶴もその一つです」
弥勒菩薩半跏思惟像のパロディ作品
折り紙で作品をつくる時のこだわりを聞くと、答えはずばり「生物感」。「動物や空想生物の歩く、見上げる、泳ぐといった動作を、より生き生きと見えるように制作」されています。
しかし、なぜそこまで紙の作品惹きつけられるのか? ARAKさんは、制限があることが魅力と言います。
「今では3Dプリンターを使って様々な形がつくれますが、折り紙は、不切正方形一枚(編注:切込みを入れず、正方形の紙1枚でつくること)という制限があるからこそ、その技術に感嘆するもので。紙という素材を用いて、どう作る? どう表現する? と悩み、実現させることが楽しいのです」
ペーパークラフトをつくる際は「なぜその形なのか?」を考えて制作
この作品は、「顔を見られたくない理由がある? 劣等感といえば……」と、出自や性格も含めてデザインしたそう
3Dプリンターという文明の利器をあえて使わず、制限がある中で理想の作品を追求する……粋です!
大人になってからは、とんと折り紙に興じる機会も無くなっていましたでしたが、ちょっと色々つくってみようと思います。

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