【2日目】ボードゲーム好き、コバヤシが買ったもの
ボードゲーム好きとしてこれまでKAI-YOUでもレビューやゲムマのレポートを書いてきた私、コバヤシもゲームマーケットに行ってきました。
箱の重さはゲームの奥深さ! そう信じて、1プレイに数時間かかるような重量級ゲームを好んで遊んでいるのですが、今回はなんといっても会場が幕張です。
都内在住の身にとっては、物理的にもお財布にも重たいゲームを持ち運ぶのは一苦労です。というわけで、今回はマーダーミステリーや軽めのゲームを購入してきました。さっそく紹介していきましょう。
RAMCLEAR「探偵シド・アップダイク」シリーズ
KAI-YOUにも記事を寄稿してくださっているツムキキョウさんが所属するRAMCLEARが贈るマーダーミステリーシリーズ「探偵シド・アップダイク」。
未来を見通す力を持ったサイコメトラー探偵、シド・アップダイクがさまざまな事件に巻き込まれていく……のですが、その事件がまたブッ飛んでいるんです。
以前シリーズの第2作『カラミティトルーパーズ』を購入したのですが、そのストーリーは核戦争で荒廃した近未来のアメリカを舞台に、ならず者たちの間で起きた殺人事件を追うというもの。
その世界観に惹かれ、今回は容疑者が全員宇宙人という設定の『モノスタティック・エックス』、容疑者が全員ヒーローという設定の最新作『エージェントバーサス』をゲット。
「探偵シド・アップダイク」シリーズは、ゲームマスターがいなくても遊べるのも嬉しいところ。どんな物語が待ち受けているのか、容疑者の一人として楽しみ隊と思います。
RAMCLEAR「貼神バトラー」
RAMCLEARさんのブースでもう一つ興味深かったのが、自分のシールコレクションを使って戦うゲーム『貼神バトラー』!
セットにはシールを入れられるスリーブ付きのカードが入っていて、自分の好きなシール入れることで、オリジナルのカードをつくれます。
カードとオリジナルシールのデザインは、シールデザイナーのイシールさんが担当。バトル面のデザインは、名作『ラブレター』で知られる日本を代表するボードゲームデザイナー・カナイセイジさんが担当しています。
休日にはイラストレーターさんの個展に行くことも多いのですが、そういう場で記念に買った美麗なシールを使って遊べるのは楽しそう。デッキにプレイヤーの人生が現れるようで、戦うだけでなく他の人のデッキも見てみてくなります。
ADICE『牧場カマス事件』
VTuberプロダクション・あおぎり高校などを手掛けるviviONのアナログゲームレーベル「ADICE」が発売したマダミス『牧場カマス事件』。
「探偵シド・アップダイク」でも書きましたが、私は素っ頓狂な世界観に弱い。
このマダミスの舞台となるのは、平和で知られるおやさい王国で開かれた国際会議。ある日の夜、腹部に4匹のカマスが刺さったまま亡くなった牧場主が発見され、関係者たちが事件を解決すべく奔走する──。
もう書いてあることがなにひとつわからない。そもそもこのふざけた名前のおやさい王国とはなんなのか、そして何故カマスなのか。
この答えを知るには……そう、プレイするしか無いんです。
週末倶楽部『鬼哭館の殺人事件』
これまでとは打って変わって?王道ミステリーっぽいマダミスも購入しました。
それが『鬼哭館の殺人事件』。実況者・むつーさんなどが配信でプレイしているほか、店舗型の施設でも人気を集めているシナリオです。
評判の高さから気になっていたんですが、プレイ人数の6〜7人を集めるのが難しくなかなか手が出せていなかった一作。
会場で「物理版は長らく品切れになっていたのがようやく再販されたんです」と聞いて思わず買ってしまいました。
大正時代、奇妙な館で起きた事件を追っていくという王道の設定もたまらない。
LIQUOR GAMERS CLUB『スパイ イン ザ バー』
最後に紹介するのは、洋酒とボードゲームを楽しめる秘密のスペース「LIQUOR GAMERS ROOM」を手掛けるLIQUOR GAMERS CLUBの一作。
グラスを片手に騙し合うボードゲーム『スパイ イン ザ バー』です。
このゲームではプレイヤーがスパイと警察にわかれます。スパイたちには「爪を見る」「鼻歌を歌う」などグラスを持っている間行わなければならない秘密の合図が配られています。
プレイヤーたちはこっそりと合図を送り合い、自分のペアを探さなければいけないのですが、露骨にやりすぎて警察にペアだとバレてはいけないというルールです。
この手のゲームで重要になるのが、合図を送るだけでなく周りをしっかりと見ること。
似た別のゲームを遊んだ際には、不意に目があってしまったり、あからさまに怪しい人間がいたりと、頭脳ゲームとはまた違ったおかしさがあり場がめちゃくちゃ盛り上がりました。
ルール上お酒を飲むことは強制されていないですが、自然とグラスも進みボードゲーム会をより楽しくしてくれそうです。
uchibacoya『Sweet Lands』
現地で購入できたわけではないのですが、最後に紹介したいのがuchibacoyaさんの『Sweet Lands』。
現在はKickstarterでクラウドファンディングを実施中で、約790万円の支援が集まっています(外部リンク)。
各プレイヤーがお菓子の国・スイーツランドの王様の候補となり、それぞれの街を発展させていくという内容です。
まず目を引くのが、アートワークのかわいさ。ゆるくかわいいキャラクターたちに加え、トークンや駒のデザインも凝っていて最高です。
そして最も心を掴まれてしまったのが、このコンポーネントの多さ! ボードゲームでは、ゲーム性の奥深さと物理的な重さが比例します。
街を発展させ、工業を発展させ、総合的な発展度で競っていく。重厚なゲームが好きな層にはたまらないでしょう!
マーダーミステリーの勢いは止まらない!
例年のレポート記事でも書いてきましたが、今回の会場でもマーダーミステリーのブース数が増え、ブース自体もより凝ったデザインとなっているように感じました。
こちらも例年通りの傾向ではありますが、出展ブース全体を見るとカジュアルゲームのブースが増えていたようにも感じます。
重量級のゲームは『Sweet Lands』のようにクラウドファンディングを行い、世界に売り出しているケースも多い印象があるので、販路についても最適化が進みつつあるのかもしれません。
もちろん、今回がたまたまそう見えただけという可能性もあるので、今後ともボードゲーム文化の行方を追いかけ続けていきたいと思います。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント