背中に巨大な廃墟のビル群を背負った巨大なカメ。
カメの下にはクジラと水没した都市が並び、巨大なカメの神秘的な存在感を強調しています。
リアルなカメはもちろん、甲羅にかかる水しぶきやビルの細かな造形にもこだわりを感じる作品。暗闇でライトアップするとさらに幽玄な世界が広がります。
制作したMASAKI(関真生)さんに、作品へのこだわりや着想についてうかがいました。
海外からも注目を集める「水没ジオラマ」クリエイター・MASAKI
MASAKIさんは、これまでに多数の「水没ジオラマ」を制作してきたクリエイター。
造形メーカー・海洋堂が主催する世界最大のガレージキットのイベント「ワンダーフェスティバル」などで作品を発表しています。
2021年には、スペインの模型雑誌『DIORAMAG(ディオラマグ)』がMASAKIさんの作品を掲載。その技術は、海外からも注目を集めました。
2023年5月には、作品集『UNDER the SEA』を発売。こちらには水没ジオラマをメインに13点の作品と、制作の手順の解説が掲載されています。
「ウミガメのリアルさと海底の街の幻想的な雰囲気の対比」にこだわったディテール
今回の作品「Life on the sea turtle」について、KAI-YOUが話を聞くと「古くからこの世界は巨大な亀の上にあるという考え方があるので、そこからカメをモチーフにしようと考えました」との回答が。
確かに巨大なカメが登場する神話は、中国をはじめ世界各地に存在しています。
9月には、同じく巨大なクジラをモチーフにした「Life on the whales」を発表していたMASAKIさん。
2作品については、「もともと鯨の上の街を作った事で他の生き物に運ばれている街があってもいいのではないか」という考え方から制作に至ったと経緯を説明してくれました。
荘厳さ漂う「Life on the sea turtle」。こだわった点は「ウミガメのリアルさと海底の街の幻想的な雰囲気の対比」とのこと。
現在のところ販売の予定などはないそうですが、「Life on the whales」など他の作品とあわせて、11月9日(土)・10日(日)に大阪市立浪花区民センターで開催される「ココトモ展示会」に出展されます。
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