プログラマーのよしたかさんが、自身が個人で開発・運営を手がけるサービス「TopazChat」について、X上で運営費用の支援を求めている。
「TopazChat」は、ソーシャルVRプラットフォーム・VRChatで、ワールド内に低遅延で動画や音楽を配信するサービス。
よしたかさんによれば、8月からストリーミング映像視聴の需要が急増。転送量の増加に対応できなくなったと説明している。
イベント開催や配信者の参入が続くVRChat
2017年にベータ版がリリースされたVRChat。日本からの利用者は、特に2024年から急増している。
2月から3月にはサンリオ主催のイベント「SANRIO Virtual Festival 2024」が開催。
3月から4月にはTBS主催の音楽ライブイベント「META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ」など、VRChatでは大きなイベントの開催が続いた。
6月からは人気急上昇中のストリーマー・スタンミさんが配信でVRChatを取り上げ話題に。Twitchでの配信の同時視聴数は1万人を突破する人気コンテンツとなった。
こうした影響があり、7月頃から新規ユーザーの流入が増加。
有志が運営するサイト「VRChatの世界(β)」でも、スタンミさんが取り上げたVRChatのワールド「FUJIYAMA」では、訪問回数が増加する様子が確認できる(外部リンク)。
個人開発で10月の転送量180TBが負担に
「TopazChat」は、VRChat内に高音質・低遅延で配信が可能なシステム。
多くのユーザーに対して同時に音声や動画を届けることができるため、VRChat内での音楽イベントなどで採用されている。
これまでも有志によるFANBOXでの支援と、よしたかさん個人によりデータ転送費を賄ってきたが、8月から需要が急増。
10月の転送量は180TBを超え、費用は$1000(約14万5000円)に達する見込みだと、よしたかさんは説明している。
新型ゴーグル発売、年末イベント控え今後も需要増か
よしたかさんはXで、サービスの継続のために高ビットレート利用の有償化などを含めた方策を検討していると説明。
システム開発にかかる時間を念頭に、11月中旬にはビットレートを制限せざるを得ない状況であるとし、FANBOXでの継続的な支援を呼びかけた。
多くのイベントやワールドが熱意ある有志によってつくられ賑わいを見せるVRChat。一方で、そうした有志が手弁当で費用を賄っているのも現実だ。
直近では、10月15日にMeta社の新型ゴーグル・Meta Quest 3Sが発売。12月には年末のイベントも開催されるため、「TopazChat」のさらなる需要の増加も予想される。
よしたかさんのFANBOXでは、100円から1000円までのプランが展開。300円のプランは「TopazChat」のREADMEに、スタンダードスポンサーとして名前が掲載されるプランとなっている。
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