『NIKKE』運営、キャラの類似性を巡り騒動に イラストレーターnecoとの協議を公表

『NIKKE』運営、キャラの類似性を巡り騒動に イラストレーターnecoとの協議を公表
『NIKKE』運営、キャラの類似性を巡り騒動に イラストレーターnecoとの協議を公表

『NIKKE』の人気キャラクター・“紅蓮:ブラックシャドウ”。イラストレーター・necoさんの作品との類似性が指摘されていた。

スマホゲーム『勝利の女神:NIKKE(以下『NIKKE』)』を運営するSHIFT UPが9月24日、ゲーム公式Xで「キャラクターに関する詳細及び対応についてのお知らせ」と題した文書を公開した。

『NIKKE』を巡っては、ゲーム内のキャラクター(2体)とイラストレーター・necoさんの作品との類似性を指摘されていた。この件について、necoさんと協議を行った結果、NPCキャラクターについては直ちに使用を中止に。

人気キャラクターの“紅蓮:ブラックシャドウ”は、「neco様のご厚意により、引き続き使用することの了解を得ることができました」と報告した。

「当社は、neco様の寛大なご配慮に深く感謝の意を表し、今後、再発防止に努めて参ります」とのコメントも発表している。

イラストレーター・necoのオリジナル作品との類似性が指摘

“紅蓮:ブラックシャドウ”とNPCキャラクターがnecoさんの作品との類似性を指摘されたのは、2023年12月末。

2023年12月28日に実装された”紅蓮:ブラックシャドウ”

necoさんによるオリジナルイラストシリーズ「FALSLANDER」の“SAMURAI”と、キャラクターデザインが酷似しているとの声が挙がっていた。

波紋が広がる中、同年12月31日にnecoさんがXへ「NIKKE運営からは該当キャラの類似性を認め謝罪のDMを頂いております」と投稿。調査と協議を進めていると報告していた。

また、2024年1月には弁護士の協力を得て対応中であると投稿し、「何一つ確約はできず申し訳ないのですが、本件についてご説明できる機会ができた際にはまたご報告致します」としていた。

なお、“紅蓮:ブラックシャドウ”はゲームの1.5周年を記念した人気投票でも5位に入るほど支持を集めていたため、協議の行方には注目が集まっていた。

SHIFT UPが運営するスマートフォン向けゲーム『NIKKE』とは?

『NIKKE』は、韓国のゲーム制作会社・SHIFT UPが運営するスマートフォン向けゲーム(2023年2月にはPC版もリリース)。

プレイヤーは、謎の生命体・ラプチャーに占拠された地上を奪還するために、少女型ヒューマノイド・ニケを指揮して戦うことになる。

日本では2022年11月4日にリリース。直後から話題となり、現在までに舞台化やコミカライズなど様々に展開。『チェンソーマン』『新世紀エヴァンゲリオン』といった人気作品とのゲーム内コラボも行われている。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

創作物に関する権利を考える

『ベルセルク』海外ファン制作のアニメに白泉社が注意喚起 専門家「ファン活動越えた二次創作」

『ベルセルク』海外ファン制作のアニメに白泉社が注意喚起 専門家「ファン活動越えた二次創作」

「ベルセルクのアニメーション製作が以下のXアカウント及びウェブサイトにて告知されていますが、著作権者である三浦建太郎(スタジオ我画)は許諾しておりません。また、使用されている映像も無許可のものです」白泉社が9月11日、『ベルセルク』の公式Xで、SNS上などで...

kai-you.net
ゲームシステムは著作権で守られない? クリエイターなら知っておきたい「特許」を弁護士が解説.jpg

ゲームシステムは著作権で守られない? クリエイターなら知っておきたい「特許」を弁護士が解説

パクリやトレース、著作権侵害、テクノロジーへの対応など、ポップカルチャーに関する法律的な問題が注目される機会は増え続けている。 そこで芸術活動を支援する法律事務所として知られる「骨董通り法律事務所」に所属する寺内康介弁護士の協力のもと、「ポップカルチャー×法律 Q&A」の連載が立ち上がった。…

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。