永田大輔さんによる書籍『アニメオタクとビデオの文化社会学 映像視聴経験の系譜』が、9月25日(水)に青弓社から刊行される。
今では見かけることも少なくなったビデオテープが、1970年代後半〜1980年代のアニメブームに与えた影響について論じている。定価は3080円(税込)。
アニメ文化に関する著書、論文を多数手がける永田大輔
『アニメオタクとビデオの文化社会学』の著者・永田大輔さんは、明星大学等で非常勤講師をつとめる人物。
共編著に、“場所”を切り口にアニメ文化を考えた論集『アニメと場所の社会学 文化産業における共通文化の可能性』、共著に『産業変動の労働社会学――アニメーターの経験史』など、社会学に関するテキストを残している。
アニメーターや二次創作など、アニメを中心に、ポップカルチャーをテーマにした論文も多数発表している。
ビデオがアニメの視聴経験に与えた変化、社会的意味とは
『アニメオタクとビデオの文化社会学』で焦点を当てたのは、1970年代後半〜1980年代のアニメブーム。
その発生と共に普及したビデオというメディアが、アニメの視聴経験に与えた変化や社会的意味を論じている。
青弓社の公式サイトでは、「ビデオがアニメの保存や操作を可能にしたことでファンの交流を促して、『趣味としてのアニメ』の新たな流通経路を作り出し、それが個人の収集(コレクション)やレンタル市場の形成につながっていった。ファン・産業・技術が絡み合いながらアニメ独自の市場を形成した1980年代のうねりを照らし出し、ビデオが切り開いた映像経験の文化的なポテンシャルを明らかにする」と、内容を紹介している。
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