“アニメが共通文化になる”可能性と限界を考察──論集『アニメと場所の社会学』刊行

“アニメが共通文化になる”可能性と限界を考察──論集『アニメと場所の社会学』刊行
“アニメが共通文化になる”可能性と限界を考察──論集『アニメと場所の社会学』刊行

『アニメと場所の社会学 文化産業における共通文化の可能性』書影/画像はAmazonから

書籍『アニメと場所の社会学 文化産業における共通文化の可能性』が、7月30日(火)にナカニシヤ出版から刊行される。

明星大学や明治学院大学等の非常勤講師をつとめる永田大輔さん、長野大学の企業情報学部准教授・松永伸太朗さん、杉山怜美さん(慶應義塾大学大学院・社会学研究科後期博士課程)が編著を担当。

以上3名を含めた総勢17名の著者が、“場所”を切り口としながら、アニメ文化を考えた論集となる。定価は2970円(税込)。

『ガルパン』『ぼざろ』などを取り上げて、アニメと場所の関係を考察

『アニメと場所の社会学 文化産業における共通文化の可能性』では、国内外で様々に展開され、需要されるアニメ文化を、アニメを生み出す場所や作中の舞台となる場所に着目して考察。

映像コンテンツとしてのアニメだけでなく、アニメが広く共通する文化になる可能性と、その限界が論じられていく。

3部構成になっており、第1部「消費が作り出す/作り変える場所」、第2部「生産をめぐるネットワーク・制度と場所の関わり」、第3部「表象とメディア空間」として各論を展開。

ナカニシヤ出版の公式サイトの説明によれば、「第1部と第2部で消費と生産というアニメ産業を成り立たせる二つの領域を描き、第3部で両者をつなぐ技術や想像力を記述する構成」となっている。

目次を見ると、7月に新アニメプロジェクトが発表された『スレイヤーズ』、舞台となる茨城県大洗町と密接な関係にある『ガールズ&パンツァー』のほか、『ぼっち・ざ・ろっく!』、『ドラゴンボール』、そしてディズニー作品などが取り上げられるタイトルとして挙げられている。

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