ホロライブ5thフェス「HoneyWorks stage」レポート その姿は、誇り高きアイドル

大空スバル&天音かなた、儚い恋心を歌声で魅せる

ライブはここから中盤に突入。興奮気味にステージに現れたのは、がうる・ぐらさんとハコス・ベールズさんの海外組2。定番のコール&レスポンスをしたり、ウェーブをしたりと、国境を超えたファンとの交流を楽しんだ。

再びステージが移り変わると、大空スバルさんと天音かなたさんが「東京サマーセッション」を披露。

ほんとは気づいてるほんの少しで届く距離
繋ぎたい繋ぎたい本音背中に隠すの HoneyWorks 「東京サマーセッション」歌詞より引用(作詞:Gom, shito)

背景に打ちあがる花火の華やかさに反して、繊細な恋心を歌い上げる2人の表現力に夢中にさせられてしまう

M10:東京サマーセッション

余韻に浸っていたところに轟音が響きわたる。ドープなサウンドを引っ提げて、ハコス・ベールズさんが再びオンステージ。MCパートでのキュートっぷりが嘘のようなカッコよさで「パクパク成敗」を歌い上げる。小さな体をいっぱいに振り回し、迸るダイナミズムで、ライブ空間を支配していく。

M11:パクパク成敗

燃やし尽くされたかに思えたフロアだったが、小鳥遊キアラさんとこぼ・かなえるさんの降臨によって潤いを取り戻す。「1日ヒーロー」を歌いながら、仲良しを通り越した相思相愛っぷりをこれでもかと見せつける2人。会場中に優しい笑顔が溢れていく。フロアの隅から隅まで癒し尽くすと、これからも続いていく青春の日々に、新たな1ページを刻んだ。

さくらみこ&ラプラス・ダークネス「リア充は撲滅だ!」

だが、安らぎの時は長く続かない。ハードなギターサウンドと共に登場したさくらみこさんが「motto☆いちごオレ」をドロップし、再びフロアを狂乱の渦へ引きずり込む。

満員の会場から巻き起こる“motto motto”の叫びを一身に受け止め、限界を超越する圧巻のパフォーマンスを展開。確かな自信を伴うカッコよさと隠し切れない可愛さの絶妙なマリアージュで、オーディエンスのハートを撃ち抜いた。

M13:motto☆いちごオレ

今度のMCは、さくらみこさんとラプラス・ダークネスさんが担当。(「motto☆いちごオレ」の歌詞に)正義のエリート美少女ヒロインと悪の組織のボスが並び立つ、夢の共演でフロアを和ませる。

HoneyWorksといえば「恋と青春」ということで、「恋人と来た人~?」と呼びかけると、会場の至る所から手が上がる。聞いておきながら「ふざけんな!撲滅だ!」と憤る好き放題っぷりを見せつけて、すっかり自分たちの雰囲気に盛り上げていく。

リア充撲滅への機運高まるフロアに躍り出たのは紫咲シオンさんだ。会場中に蔓延する情念を燃料に「リア充★撲滅運動」をパフォーマンス。ちょっぴりダークな歌詞と跳ねるリズムが楽しすぎる楽曲を抜群の表現力で歌い上げ、最後は曇りなしの全開スマイルでキメてみせた

M14:リア充★撲滅運動

続けて、美しき鍵盤の音色から始まったのは、獅白ぼたんさんと尾丸ポルカさんによる「大嫌いなはずだった。」。対照的な色彩の2人が、ステップを揃えながらHoneyWorksらしさ全開の大人気曲を歌唱する。性質の異なる歌声を見事にユニゾンさせて、どこまでも伸びゆくハーモニーを完成させると、大熱狂が会場を包み込んだ。

M15:大嫌いなはずだった。

2人に負けじと切ない恋心を歌声と表情で魅せたのは、AZKiさん、大神ミオさん、雪花ラミィさんの3人。叶わぬ恋がストレートに綴られた「センパイ。」を、透明感溢れる歌声で披露し、ふいに見せる笑顔でオーディエンスの情緒をかき乱す。

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