トァンとミァハの“手”に注目
コミカライズが原作と最も異なるのは登場人物の造形です。
主人公のトァンを筆頭に、各人大なり小なりアレンジが加えられており、終盤に出てくるウーヴェはほぼ別人のようです。これによって関係性にも変化が生まれています。本稿ではトァンを中心に見ていきましょう。
まずは学生時代のトァン。ことミァハの対する感情の揺れを感じる点が多いです。
例えば、ミァハに手の甲への口づけを受ける場面。原作ではすぐに手を引っ込めたものの、「冷たい」「不快ではなくて」と、つとめて冷静な感想が綴られています。しかし漫画では、「な…っ」と声にならない声をあげ、手を引っ込め赤面しており、かなり印象が違います。
続く学校の昼休みの一幕で、ミァハが唐突にトァンの胸を鷲掴みにして、滔々と社会の不可思議さを語る場面(原作ではミァハ、キアン、トァンの3人で話していますが、ミァハとトァンの2人だけのシーンに変更)。ここでも...
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