制作には大川ぶくぶ、P丸様。などが参加
名配信「やらかし百物語」の漫画化に際して集まったのは、表紙担当のくまみねさんを含めて12人の作家たち。
『ポプテピピック』の作者・大川ぶくぶさん、マルチエンターテイナーのP丸様。、ぽこピーのアートワークを多数手がけるガしガしさん、ぽんぽこさん関連の少女漫画『恋ちてる?』の作者・北宮あみさんなどが参加しています。豪華!
大川ぶくぶさんさんのデフォルメで可愛くなったぽこピーや、少女漫画風になったぽんぽこさん(そしてぽんぽこさんの兄である兄ぽこさん)など、それぞれの絵柄も楽しめる一冊です。
形式は4コマや1ページで1エピソードを描くショート漫画がメイン。2〜3ページに渡るものが少しあるという塩梅です。
全100エピソードがすいすい読める構成になっているので、原作にあたる計4時間の配信をダイジェスト的に楽しめます。
ダイジェスト的に、とは言いましたが、内容が濃いためしっかり印象に残ります。むしりオチが強いエピソードが多いため、4コマの起承転結や1ページのショート漫画に適しているとも言えそう。
ビジュアル化で印象が変わり、配信で聞いた時よりも笑っちゃう話も多々ありました。
筆者は4コマ漫画の起承転結が光る大川ぶくぶさん作の「電車の中の演奏会」、シンプルイズベストなガしガしさん作の「セルフドアアタック」、ツッコミ不可避!ふぁっ熊さん作の「何でも捨てる症候群」が特に好き。読めばお気に入りの一編が見つかるはずです。
また、どうしても仔細がこぼれ落ちてしまう話も、作家が切り替わるたびに挟まれる「ぽんぽこのやらかしこぼれ話」というミニコーナーで補足しており、抜かりありません。
なお、あとがきには、ぽんぽこさんが空港で荷物を確認する保安検査に包丁を持ち込んだ(文字にすると改めてヤバい)やらかしのアナザーストーリーが、10年来の友人の視点から語られており必見です。
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連載
テーマは「漫画を通して社会を知る」。 国内外の情勢、突発的なバズ、アニメ化・ドラマ化、周年記念……。 年間で数百タイトルの漫画を読む筆者が、時事とリンクする作品を新作・旧作問わず取り上げ、"いま読むべき漫画"や"いま改めて読むと面白い漫画"を紹介します。
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