音楽ストリーミングサービスのSpotifyが、2024年に躍進が期待される新進気鋭の国内アーティスト10組を選出。「RADAR: Early Noise 2024」と題して1月11日(木)に発表した。
2022年に楽曲「BOW」で日本発のアーティスト史上初となるSpotifyのグローバル・バイラルチャート1位に輝いたラッパー・MFSさんや、2023年のヒップホップシーンを象徴する楽曲「DOSHABURI」「Get Back」などへの客演で存在感を示しているラッパーのJUMADIBAさんらが名を連ねている。
Spotifyは、今回選出した10組をプレイリストやライブイベント、コラボレーション企画などを通して、国内外の音楽ファンに積極的に紹介していく予定だとしている。
「RADAR: Early Noise 2024」の選出方法や、ネクストブレイクアーティストおよび近年の音楽シーン全体の傾向について聞いた。
2017年より日本で開始。2020年の春に、各国の注目アーティストを世界の音楽ファンに紹介するグローバルプログラム「RADAR」と連携し、「RADAR: Early Noise」に改名した。
同プログラムではあいみょんさん(2017年)、Awichさん、Official髭男dism(2018年)、King Gnu、ずっと真夜中でいいのに。(2019年)、Vaundyさん、藤井風さん(2020年)といった、今や音楽シーンの第一線で活躍するアーティストたちも選出されている。
芦澤紀子 選考においては、作品のクオリティやアーティストのポテンシャル、今後の活動計画などをベースに、リスニングデータの分析やその年の音楽シーンの方向性の予測も加味しながら、今後の躍進が期待できる10組を選出しています。
リスニングデータについては、月間リスナー数や再生回数の推移はもちろん、どれだけ自発的・能動的に聴かれているかなども重要視しています。アーティストによっては、バイラルチャートアクションや海外でのリスニングデータを参考にすることもあります。
──ネクストブレイクアーティストや近年の音楽シーン全体の傾向について教えてください。
芦澤紀子 近年の傾向として、動画投稿サイトなどを積極的に活用し、ソーシャルメディア上でバズを起こし、そこからストリーミングで一気に人気を広げるアーティストが増えています。また、楽曲の制作だけでなく、MVやアートワークなども自らプロデュースするなど、セルフブランディングに長けたアーティストが多い印象です。
今年ならではの特徴としては、キャリアのスタートから選出されるまでのタームが短いアーティストが多く、歴代の「RADAR: Early Noise」の中でも今年はかなりフレッシュなラインナップになっていると思います。 芦澤紀子 ヒットの生まれる環境や構造が時代と共に変わってきているので、例えばフルサイズの楽曲を多数リリースしていなくても、SNSを通じて発信基盤を持っていてクリエイティブのセンスやリスナーの反応を見ることが出来るケースもありますし、最近のトレンドとして、何かのきっかけで発見されてから広がるまでの期間が短くなっていることもその背景にあるかと思います。
さらにストリーミングの浸透によって、ジャンルや年代感、国境などの垣根がなくなっていき、自由度の高いボーダレスな作品を届けるアーティストが増えてきていることにも注目したいと思っています。
その他、2023年に選出されたFurui Rihoさんも出演。出演アーティストは今後も追加されていく予定だ。
「Spotify Early Noise Night #16」は、1月11日(木)正午に販売開始となる。
【画像】「RADAR: Early Noise 2024」選出アーティスト
2022年に楽曲「BOW」で日本発のアーティスト史上初となるSpotifyのグローバル・バイラルチャート1位に輝いたラッパー・MFSさんや、2023年のヒップホップシーンを象徴する楽曲「DOSHABURI」「Get Back」などへの客演で存在感を示しているラッパーのJUMADIBAさんらが名を連ねている。
Spotifyは、今回選出した10組をプレイリストやライブイベント、コラボレーション企画などを通して、国内外の音楽ファンに積極的に紹介していく予定だとしている。
今回の発表に際し、KAI-YOU編集部はSpotify Japan音楽企画推進統括の芦澤紀子さんにメールインタビューを実施。【「RADAR: Early Noise 2024」選出アーティスト(※50音順)】
・MFS
・音田雅則
・サバシスター
・JUMADIBA
・jo0ji
・CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
・tuki.
・十明
・First Love is Never Returned
・離婚伝説
「RADAR: Early Noise 2024」の選出方法や、ネクストブレイクアーティストおよび近年の音楽シーン全体の傾向について聞いた。
目次
過去には髭男、King Gnu、藤井風らも選出「RADAR: Early Noise」
「RADAR: Early Noise(旧:Early Noise)」は、Spotifyが様々なデータをもとにネクストブレイクアーティストをピックアップし、プレイリストやライブイベントなど年間を通してバックアップしていくプログラム。2017年より日本で開始。2020年の春に、各国の注目アーティストを世界の音楽ファンに紹介するグローバルプログラム「RADAR」と連携し、「RADAR: Early Noise」に改名した。
同プログラムではあいみょんさん(2017年)、Awichさん、Official髭男dism(2018年)、King Gnu、ずっと真夜中でいいのに。(2019年)、Vaundyさん、藤井風さん(2020年)といった、今や音楽シーンの第一線で活躍するアーティストたちも選出されている。
前年となる2023年はなとりやLANAらがピックアップ
前年となる「RADAR: Early Noise 2023」では、「フライデー・ナイト」や「Overdose」で知られるシンガーソングライター・なとりさんや、ラッパー・LEXさんの実妹であるLANAさんら10組がピックアップ。 2023年8月に開催された音楽フェス「SUMMER SONIC 2023」では、「RADAR: Early Noiseステージ」が実現し、選出アーティストも多数出演している(外部リンク)。Spotify運営「自由度の高いボーダレスな作品を届けるアーティストが増えている」
──「RADAR: Early Noise」のアーティストたちは、どのように選出されているのでしょうか?芦澤紀子 選考においては、作品のクオリティやアーティストのポテンシャル、今後の活動計画などをベースに、リスニングデータの分析やその年の音楽シーンの方向性の予測も加味しながら、今後の躍進が期待できる10組を選出しています。
リスニングデータについては、月間リスナー数や再生回数の推移はもちろん、どれだけ自発的・能動的に聴かれているかなども重要視しています。アーティストによっては、バイラルチャートアクションや海外でのリスニングデータを参考にすることもあります。
──ネクストブレイクアーティストや近年の音楽シーン全体の傾向について教えてください。
芦澤紀子 近年の傾向として、動画投稿サイトなどを積極的に活用し、ソーシャルメディア上でバズを起こし、そこからストリーミングで一気に人気を広げるアーティストが増えています。また、楽曲の制作だけでなく、MVやアートワークなども自らプロデュースするなど、セルフブランディングに長けたアーティストが多い印象です。
今年ならではの特徴としては、キャリアのスタートから選出されるまでのタームが短いアーティストが多く、歴代の「RADAR: Early Noise」の中でも今年はかなりフレッシュなラインナップになっていると思います。 芦澤紀子 ヒットの生まれる環境や構造が時代と共に変わってきているので、例えばフルサイズの楽曲を多数リリースしていなくても、SNSを通じて発信基盤を持っていてクリエイティブのセンスやリスナーの反応を見ることが出来るケースもありますし、最近のトレンドとして、何かのきっかけで発見されてから広がるまでの期間が短くなっていることもその背景にあるかと思います。
さらにストリーミングの浸透によって、ジャンルや年代感、国境などの垣根がなくなっていき、自由度の高いボーダレスな作品を届けるアーティストが増えてきていることにも注目したいと思っています。
3月にはSpotify O-EASTでライブイベントも開催
なお、3月15日(金)には、東京・渋谷区のSpotify O-EASTで、ライブイベント「Spotify Early Noise Night #16」が開催されることも決定。 2024年の選出アーティストからは、Sony Music Artistsに所属するjo0jiさん、5人組バンド・First Love is Never Returned、2人組バンド・離婚伝説の3組が出演する。その他、2023年に選出されたFurui Rihoさんも出演。出演アーティストは今後も追加されていく予定だ。
「Spotify Early Noise Night #16」は、1月11日(木)正午に販売開始となる。
【画像】「RADAR: Early Noise 2024」選出アーティスト
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イベント情報
Spotify Early Noise Night #16
- 日時
- 2023年 3月 15日(金) 開場17:30 / 開演 18:30
- 会場
- Spotify O-EAST(東京都渋谷区道玄坂2丁目14-8)
- 出演
- (50音順)jo0ji/ First Love is Never Returned/ Furui Riho/ 離婚伝説 / and more!
- 料金
- 前売券 ¥3,000-(税込 / スタンディング / 整理番号付)
- 当日券 ¥3,500-(税込 / スタンディング / 整理番号付)
- ※入場料の他に別途1ドリンク代が必要
- チケット販売
- イープラス https://eplus.jp/enn/
- 注意事項
- 出演者のキャンセル・変更によるチケットの払い戻しはいたしません
- 未就学児童の入場は出来ません
- お問い合わせ先
- クリエイティブマンプロダクション 03-3499-6669
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