音楽配信サービス・Spotifyが9月24日、主要なデスクトップ用DJソフトウェアと連携し、1億曲以上あるSpotifyの音源を呼び出して、DJに利用できるようしたことを発表しました。
今回対応したDJソフトは、AlphaTheta社の「rekordbox」、Serato社の「Serato」、Algoriddim社の「djay」の3種類。
利用には、月額1,080円(税込)の有料会員サービス「Spotify Premium」の加入が必要です。
「ミックス」機能の実装も話題の音楽配信サービス・Spotify
Spotifyといえば、先日8月19日に発表された「ミックス」機能が話題になりました。
Spotifyの「ミックス」機能のイメージ画像/画像は公式サイトより
「ミックス」機能は、Spotify Premium向けに提供が開始されたサービス。機能を有効にすることでプレイリストの曲と曲の間にクロスフェードやエフェクトを追加できるようになりました(外部リンク)。
SNSでは誰でもDJのように、楽曲同士をつなぎ合わせることができると様々な動画がアップロードされていました。今回発表されたDJソフトウェアとの連携も、「ミックス」機能のリリースに続く施策として発表されたようです。
一度公式サポートが打ち切られた過去も
実は、Spotifyの音源がDJソフトで流せるようになったのは、今回が初めてではありません。
「djay」など一部サードパーティ製のDJソフトは、2020年までSpotifyの音源を流すことができる機能を実装をしていました。
しかし、2020年3月、djayを開発するAlgoriddimが、同年7月以降、Spotifyとサードパーティ製のDJソフトは連携できなくなる旨を発表。
Spotifyもこれを事実と認め、djayのみならずrekordboxなど他のDJソフトでも、Spotifyを使用して楽曲を再生する機能が廃止されました(外部リンク)。
“Spotify DJ”5年ぶりに復活 DJソフト「rekordbox」「Serato」「djay」と連携
およそ5年ぶりとなる“Spotify DJ”の復活。Spotifyの発表によれば、世界的にも主要なDJソフトでもある「rekordbox」「Serato」「djay」の3つがサポートの対象になっています。
SpotifyのDJ機能/画像は公式サイトより
月額1,080円(税込)で広告なしで音楽が聴けるようになる有料会員サービス「Spotify Premium」に加入し、各DJソフトでSpotifyのアカウントにログインをすることで、Spotifyの音源を利用できるようになります。
ただし、不正利用の対策としてか、Spotifyなど音楽配信を使ったDJプレイは、録音やUSBエクスポートなどの機能が制限されているようです(外部リンク)。
対抗馬のApple MusicもDJ機能をすでにリリース
一方、音楽配信サービスの競合でもあるApple Musicは「Apple MusicでDJ」というサービスを2025年3月に開始しています(外部リンク)。
こちらもApple Musicに加入していれば、サービスで提供されている音源が主要なDJソフトやハードで再生できるようになる試みです。
Apple Musicの会員費は、2025年9月現在Spotifyと同じく1,080円(税込)。収録曲数もSpotifyと並んで1億曲と言われており、曲数でもあまり変わりません。
かつては音質がApple Musicの方が高いと言われていましたが、Spotifyもデータを圧縮しない方式での音楽配信9月10日より提供開始(外部リンク)。現在は限定的ではありますがSpotifyの方がAppleよりも音質を上回る音源もあるかと思います。
今後はSpotifyの音質や機能の対応次第で音楽配信サービスを使ったDJプレイでのシェアが決まるかもしれません。

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