ラッパーのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)さんが、新興ストリーミングプラットフォーム・Tune.FMとパートナーシップを結んだことを発表。2月28日に新曲「Spaceship Party」をTune.FM限定でリリースした。
Tune.FMはリリースに際してInstagramで、「伝説的人物、スヌープ・ドッグがTune.FMに上陸した。彼と共に音楽ストリーミングに革命を起こす」と投稿。
「アーティストたちにSpotifyの100倍以上の報酬を支払う唯一のプラットフォームであり、新しい独占音楽とコンテンツへの前例のないアクセスをファンに提供する」とした。
スヌープ・ドッグ「Spotifyとはもう関わらない」
Tune.FMは、ブロックチェーン技術を用いて透明性、安全性、公平性に焦点を当てるという新興のストリーミングプラットフォーム。
従来のサービスとは異なり、ストリーミングによる楽曲の再生時間1秒ごとに、少額ではあるものの収益が発生するとされている。
米国の音楽チャート・Billboardによると、スヌープ・ドッグさんは「Spotifyとはもう関わらない。俺はTune.FMにしかいない」とコメントを寄せている(外部リンク)。
3月1日時点ではSpotifyでスヌープ・ドッグさんの楽曲は視聴可能だが、今後、これまで配信されていた楽曲を削除される可能性もある。
スヌープ・ドッグさんはかつて、Spotifyで10億再生を達成した後に、4万5000ドル(現在のレートでは約670万円)の収益を受け取ったと主張。10億再生の収益としては4万5000ドルは少なすぎると苦言を呈したことが報道されていた(外部リンク)。
ギャングの一員から偉大なラッパーに成り上がったスヌープ・ドッグ
スヌープ・ドッグさんは、1972年、ロサンゼルスのロング・ビーチ生まれのラッパー。
ギャングの一員として荒れた幼少期を過ごした彼を、ラッパーでプロデューサーのドクター・ドレーさんが見出した。
1992年にデビューしてラップに専念するようになると、ドクター・ドレーさんのソロアルバム『クロニック』で大々的にフィーチャーされ、大きな注目を集める。
1993年にデビューアルバム『ドギー・スタイル』をリリースすると、ギャングスタラップのアイコンとして不動の地位を確立。アメリカを代表するラッパーの1人になり、以来現在に至るまで活躍している。
ブロックチェーン及びそれによって実現させるNFT(非代替性トークン)事業に並々ならぬ意欲を燃やしてきた。
ギャングスター・ラップの全盛期を築いた自身の古巣であるデス・ロウ・レコードをスヌープ・ドッグさんが買収してオーナーとなった後も、NFTによる取り組みを推進してきた。
以前にも、デス・ロウ・レコードの音源を主要プラットフォームから削除した経緯もある(現在は、主要プラットフォームで音源は復旧している)。
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