シンガーソングライター・キタニタツヤさんの楽曲「れびてーしょん」。
TVアニメ『NEEDY GIRL OVERDOSE』のEDテーマに採用された本楽曲は、MVがソーシャルVR・VRChatで撮影されたことも話題を呼びました。
そして6月15日未明、突如VRChatにワールド「れびてーしょん/LEVITATION」が公開されました。
サムネイル画像からも察せられる通り、このワールドは「れびてーしょん」のMVの“撮影現場”となった空間。
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」/画像はVRChatワールド情報ページより
6月27日(土)までの期間限定、しかも午前0時~5時の間だけ訪れることができるという、非常にユニークな形で公開されています。
【画像】MVの街並みが広がるVRChat空間MVに映る街並みが、そのままVRChatに登場
深夜の街を、自由奔放に歩く一人の少女。全て3DCGなのに、4:3の画面比率と昔のテレビ映像を取り込んだような映像加工のせいか、どこかノスタルジーを感じさせます。
VRChatという先端メディアを用いながらも、そんな古さや懐かしさを宿しているのが「れびてーしょん」MVの特徴。今回公開されたワールドは、このMVで背景として映っている光景そのものです。
ワールドそのものは24時間オープン。しかし、指定外の時間に訪れても、現れるのは真っ暗な空間と一台のテレビのみ。ところが、日付が変わって0時以降に訪れると、テレビが置いてある部屋へとたどりつきます。
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」/筆者撮影
そして部屋を飛び出すと、そこは「れびてーしょん」のMVで見た光景。寝静まった住宅街が出迎え、シャッターの閉じた区画へ続く、深夜の街並みです。
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」/筆者撮影
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」/筆者撮影
余計なBGMはなし。VRChatワールドにありがちなペンツールや鏡もなし。細かなところもつくり込まれた、リアルな“どこにでもある夜の街”。
MVの監督をつとめた背景アーティスト/3Dモデラーの藍上アオイさんによれば、一部に新規制作物があるものの、MVの撮影は本当にここで行われたようです(外部リンク)。
いわば撮影スタジオがそのままお出しされた空間とも言えます。そこを歩けるのって、結構贅沢な体験かもしれません。
おや? このハンディカムは誰のものだろう……?
ところで、このワールドには一つだけ、ユニークなギミックが仕込まれています。ワールド入場時にカメラを起動してみてください。
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」 入場直後にカメラを起動した光景/筆者撮影
すると、カメラにはあるアングルの街の光景が映ります。最初の部屋にいてもこの光景が表示されるのです。
いったいどういうことなのか? 街へ降り立って、電話ボックスの近くへ立ち寄ってみると……
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」 この映像はどこから撮っているのか……?/筆者撮影
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」 こんなところにハンディカムが!/筆者撮影
ポストの上にハンディカムが! 実は本ワールドでは、このハンディカム視点の映像が全ユーザーのカメラに上書きされる形で表示されます。そして、ハンディカムは実際に手に持つこともできます。
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」 ハンディカムは手に持てる/筆者撮影
ハンディカム片手に街を歩き、時に自分にレンズを向ければ、まるで「れびてーしょん」のMVのような映像がその手で撮影できます。
さらに、ハンディカムの特定の箇所に触れると、「れびてーしょん」のMV映像がモニターに映る仕掛けも。となると、MVに現れたあの少女は、このハンディカムを使って撮影していたのかもしれませんね。
VRChatワールド「れびてーしょん/LEVITATION」 ハンディカムにはMV映像が映る仕掛けも/筆者撮影
MVで用いた3DCG空間に、MVを追体験できるような仕掛けと、さらに楽曲テーマを体現する「午前0時~5時しか立ち寄れない」という時間制限の存在。これらを総合した体験設計は、いわゆる“聖地”コンテンツとしてなかなかに秀逸です。
ちなみに、VRChatのカメラにはフィルター効果を付与できますが、その中でも「グリッチ」は「れびてーしょん」MVに近い質感をもたらしてくれます。
日付が変わった真夜中、ハンディカムを片手に、深夜の街を歩く“悪い子”になってみませんか?
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