アニメ作家として全てを統括、大友克洋は宮崎駿と同じ
公開35周年を迎えて、いまなお傑作として語り継がれる『AKIRA』。影響は国内外で大きく、映画祭のオープニング作品を手がけた渡辺信一郎監督と森田修平監督もその衝撃を口にしていた。直近では、2022年8月に公開された『ゲット・アウト』『アス』のジョーダン・ピール監督の最新作『NOPE/ノープ』でも、オマージュしたシーンが登場。そんな『AKIRA』で大友監督は原画やレイアウトまで担当していた。
その広範な担当範囲について氷川さんは「(スタジオジブリの)宮崎駿監督がやっていることとほとんど同じ。自分でお話もつくるし、絵コンテも描くし、ほとんどのレイアウトを含め、空間の設計図は自分で描いている」と評する。
「全てコントロールし、自分の作品にしている。完全アニメーション作家として全て統括している感じ」と、常人離れした大友監督の特異性を表現。
その精密さ、緻密さに、「まるでCAD(コンピューターによる設計支援ツール)が頭に入っているんではないかと思うくらいだった」と感嘆しながら振り返った。
©1988マッシュルーム/アキラ製作委員会
©KADOKAWA1986
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連載
アジア最大の長編アニメーション映画祭として開催される「第1回新潟国際アニメーション映画祭」。 2023年3月17日〜22日までの期間中、これまで多かったアート寄りの短編アニメを扱う映画祭とは異なり、長編商業アニメーション部門にフォーカス。 審査委員長を押井守監督がつとめ、世界15ヶ国から10本の作品がエントリーしたコンペティションのほか、大友克洋監督の作品を特集するレトロスペクティブ、りんたろう監督、永野護監督、片渕須直監督、磯光雄監督らが登壇するイベントを実施。 現地取材を交えながら、世界を見据えるアニメ映画祭の模様をレポート。
1件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:6675)
悪意のある見出し。記事を読めば肯定的ではあるが、見出しだけでは人真似と取れる。意図的なんでしょうがなんとも品位のない記事ですね。