『AKIRA』金田のバイクを実機改造で再現するYouTuber「いつか公道で走らせたい」

ホイールカバーにLEDをぶち込む!金田のバイク改製作プロジェクト

サイバーパンクSFの金字塔、大友克洋さんの『AKIRA』を象徴するメカニック「金田のバイク」。

真っ赤なボディに、近未来的な流線型のフォルム。主人公・金田正太郎が自分専用に改造した、モンスターマシンです。

劇場版アニメの冒頭、敵対するバイクチームとの抗争での活躍が印象的。特に、金田がスライドブレーキして停車させるシーンは、以降様々な作品でオマージュされ後世に語り継がれています。

そんな金田のバイクを、完全自作改造で再現に挑戦しているYouTuberがいます。それが、モトブログ/バイクDIY動画紹介チャンネル・てるてるボーイズの綾人さんです。

公道走行を目指して、現在鋭意製作中だといいます。

「つくってみたかった」金田のバイクへの挑戦

AKIRA 金田バイク製作プロジェクト1 仮製作編 問題は山積みだ
「昔から金田のバイクが好きで、いつかつくってみたいと思ってました」

バイク改造の知識や技術は、職場で学んできたという。

高校卒業後、自動車整備工場で働いて基本を習得。その後、鉄工所などに勤めつつ、並行して独学で必要なスキルを磨いてきた。

「金田のバイク改製作プロジェクト」は、当初、モーター駆動での改造を検討していたとのこと。しかし、制作費や設備環境の問題で断念。ひとまず「今できる技術でつくってみよう」と現在に至る。

軽二輪の規定サイズで再現「いつか公道で走らせたい」

AKIRA 金田のバイク製作 ハンドル跳ね上げ FRP外装製作
原作に近いフォルムにしつつ、軽二輪(125cc~250cc)の規定サイズ内で再現するため、各部のバランスを調整するこだわり。

ハンドルの電動チルトアップ、エアサスペンションによって、停車時には原作に近いフォルムを再現しつつ、走行時には車高を変更できるようにしている。

「漫画・アニメといった2Dから現実の3Dにしているので、再現が難しい点が次々出てくるのですが、それをどうやってうまくデザインに馴染ませていくのかに苦労しています」

資金面が理由で、中々目処が立ちにくいという完成までの道のり。それでも、綾人さんは「テスト走行をしながら改善して行き、公道走行へと持っていきたいと思います」と公道走行への夢を語ってくれた。

サイバーパンクSFの金字塔『AKIRA』

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