アニメーション作家・谷口悟朗さんがクリエイティブプロデューサーをつとめるオリジナルアニメシリーズ「Enter The Garden」の3作目に、アニメーターの田中達之さんが参画する。
同シリーズは、これまでにエピソード1およびエピソード2が公開され、YouTubeでは合計約500万回再生されている。
田中達之さんは、シリーズ最新作となるエピソード3で監督/キャラクターデザイン/脚本を担当。映像は今冬公開される。
谷口悟朗らが参画するアニメシリーズ「Enter The Garden」
「Enter The Garden」は、電通とNFTプロジェクト「Azuki」が共同事業として展開している3部構成のオリジナルアニメシリーズ。
『ONE PIECE FILM RED』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などで知られる谷口悟朗さんが、シリーズ全体のクリエイティブプロデューサーを担当。制作は新鋭アニメスタジオ・Qzil.laが手がけている。
エピソード1「The Waiting Man -待つ男-」
エピソードごとに、岸本卓さん、中澤一登さん、西村キヌさんら著名なアニメクリエイターが参加している。
2024年5月に山元隼一監督によるエピソード1「The Waiting Man -待つ男-」を、同年10月には髙津幸央監督によるエピソード2「Fractured Reflections - 楕円曲線上のセカイ-」を公開してきた。
エピソード2「Fractured Reflections - 楕円曲線上のセカイ-」
最新作となるエピソード3は今冬公開。監督/キャラクターデザイン/脚本をつとめる田中達之さんといえば、大友克洋監督の『AKIRA』をはじめ、『ふしぎの海のナディア』『音響生命体ノイズマン』などの作品に携わり、世界的にも人気が高い日本を代表するアニメーターの一人だ。
そんな田中達之さんが手がけるエピソード3は、「Azuki」のYouTubeチャンネルと、「Azuki」が開発したアニメプラットフォーム「Anime.com」で2025年冬頃に独占公開(外部リンク)。
また、「Azuki」のNFTを所有者している人のキャラクターが作品中にカメオ出演する。
■田中達之さんのコメント
このエピソードではAzukiワールドの根幹となるAlleyとGardenという2つの世界を、自分なりの解釈、アートスタイルで表現しようと思っています。Web3の持つ「非中央集権」という概念は非常に興味深いと思っています。今回もAzukiという題材はいただいたものの、キャラクターデザイン・世界観設定・脚本の大部分を私に任せてもらえました。あえて表現を制限せず、クリエイターのクリエイティビティをゆだねる、という思想もまたアニメ業界の成長につながる可能性を秘めているかもしれません。公開を楽しみにお待ちください。
米国アニメスタートアップ発のNFTプロジェクト「Azuki」
そもそも「Enter The Garden」を展開する「Azuki」とは、米国・ロサンゼルスに拠点を置くアニメのスタートアップ企業・Chiru Labs社が手がけるNFTプロジェクトおよびオリジナルIP。
2022年1月に発足して以来、日本アニメ風のイラストとストリートスタイルを組み合わせたキャラクターが人気を集めている。
大手NFTマーケットプレイス「Opensea」では、全期間のコレクション別総取引高ランキングで4位を記録しており、その金額は81万9400 ETH(日本円で約3187億以上)となっている(外部リンク)。
「Azuki」販売ページ/画像はNFTマーケットプレイス「Opensea」より
2024年からは、「Azuki」のIPを活用したオリジナルアニメプロジェクト「Enter The Garden」をスタートしている。

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