雑誌『ニューズウィーク』で日本アニメ特集 世界を変えた30作を紹介

雑誌『ニューズウィーク』で日本アニメ特集 世界を変えた30作を紹介
雑誌『ニューズウィーク』で日本アニメ特集 世界を変えた30作を紹介

『ニューズウィーク日本版』最新号の表紙

日本のアニメを特集した雑誌『ニューズウィーク日本版』の最新号が、4月23日に発売された。

「世界が愛した日本アニメ30」と題した特集では、米アカデミー賞・長編アニメーション賞を受賞した宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』をはじめ、海外における日本産アニメの動向を紹介。

NetflixやAmazonのPrime Videoなど、配信ビジネスの拡大によって海外市場が10年前の6倍に成長したという日本のアニメについて、アニメーションジャーナリスト・数土直志さんが分析した記事などを掲載する。

価格は紙版が520円(税込)。デジタル版が420円(税込)。

鳥山明の追悼企画も 『ニューズウィーク』日本アニメ特集号

雑誌『ニューズウィーク日本版』編集長・長岡義博さんは、最新号の刊行にあたって「『鉄腕アトム』以来、日本アニメが世界で受け入れられてきたのは、そもそもアニメを大量生産できる国が日本とアメリカしかなかったから」とコメント。

一方で、日本の作品と認識されず消費されてきた歴史にも言及。その上で、「日本産と認識されず消費されてきた状況を大きく変えたのは配信の拡大で、日本アニメの海外市場は10年前の6倍に広がっています」と、市場拡大の要因に触れた。

『ニューズウィーク日本版』本誌では、大友克洋監督の『AKIRA』やスタジオジブリ作品、『鬼滅の刃』などを事例として紹介。

日本アニメが世界で消費されている現状について、「世界が日本アニメを愛する理由」や「世界を変えた日本アニメ30」といった記事で分析している。

また、アニメと同様に世界で愛される漫画について、「なぜ日本マンガが北米で空前の人気に?」と題した記事も掲載。さらに、3月1日に逝去した漫画家・鳥山明さんの追悼企画を掲載している。

『ニューズウィーク日本版』最新号の誌面サンプル

『ニューズウィーク日本版』編集長・長岡義博さんのコメント

今年のアカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した宮崎駿の『君たちはどう生きるか』は、スタジオジブリの作品としてはこれまでで一番海外でヒットした映画です。『鉄腕アトム』以来、日本アニメが世界で受け入れられてきたのは、そもそもアニメを大量生産できる国が日本とアメリカしかなかったからでした。日本産と認識されず消費されてきた状況を大きく変えたのは配信の拡大で、日本アニメの海外市場は10年前の6倍に広がっています。大きく広がるマーケットは、日本アニメの方向性をどう変えるのか。4月30日・5月7日合併号の特集「世界が愛した日本アニメ30」で、アニメーションジャーナリストの数土直志さんが分析しました。

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発売情報

『ニューズウィーク日本版』4/30・5/7合併号

発売日
2024年4月23日
定価
紙版520円、デジタル版420円

【Special Report】
世界が愛した日本アニメ30

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで
日本アニメは今や世界でより消費されている

エンタメ|世界が日本アニメを愛する理由
代表作|世界を変えた日本アニメ30
解説|なぜ日本マンガが北米で空前の人気に?
追悼|「鳥山明ワールド」は永遠に


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