連載 | #8 「新潟国際アニメーション映画祭」特集

アジア最大のアニメ映画祭「新潟国際アニメーション映画祭」予告公開

「第2回新潟国際アニメーション映画祭」予告映像

3月15日(金)から20日(水)まで開催される 「第2回新潟国際アニメーション映画祭」(NIAFF)の予告映像が公開された。


長編コンペティション部門にノミネートした12作品の映像を使い、アニメーションならではの疾走感を表現。


世界のアニメーション表現の多様性や幅の広さを感じさせる映像に仕上がっている。

【画像】「新潟国際アニメ映画祭」コンペティション部門ノミネート作品

新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)とは?

「新潟国際アニメーション映画祭」は2023年3月に初開催。アジア最大にして、世界初の長編アニメーション中心の映画祭としてスタートした。


第2回となる今回は、長編コンペティション部門を中心に、「世界の潮流」「レトロスペクティブ」など様々なテーマを設け、作品の上映やトークイベントなどが行われる。

「第2回新潟国際アニメーション映画祭」ポスター

長編コンペティション部門の審査員長には、“ポスト・スタジオジブリ”とも呼ばれるアイルランドのアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」のノラ・トゥーミーさんが就任。


日本、ブラジル、ハンガリー、イギリス、タイ、フランス、スイス、スペイン、アメリカ、コロンビア、カナダで制作された長編アニメーション12作品から、グランプリを決定する。

<第2回新潟国際アニメーション映画祭
長編コンペティション部門ノミネート作品>

●『深海からの奇妙な魚』監督:マルセロ・マラオン(ブラジル)
●『コヨーテの4つの魂』監督:アーロン・ガウダー(ハンガリー)
●『ケンスケの王国』監督:ニール・ボイル、カーク・ヘンドリー(イギリス)
●『クラユカバ』監督:塚原重義(日本)
●『アリスとテレスのまぼろし工場』監督:岡田麿里(日本)
●『マントラ・ウォーリアー ~8つの月の伝説~』監督:ヴィーラパトラ・ジナナビン(タイ)
●『マーズ・エクスプレス』監督:ジェレミー・ペラン(フランス)
●『オン・ザ・ブリッジ』監督:サム&フレッド・ギヨーム(スイス、フランス)
●『スルタナの夢』監督:イザベル・エルゲラ(スペイン)
●『インベンター』監督:ジム・カポビアンコ、ピエール=リュック・グランジョン(アメリカ)
●『アザー・シェイプ』監督:ディエゴ・フェリペ・グスマン(コロンビア)
●『アダムが変わるとき』監督:ジョエル・ヴォードロイユ(カナダ)

このほか、レトロスペクティブ部門では高畑勲作品の特集、イベント上映では『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督の来場、湯浅政明監督の貴重な短編上映などが予定されている。


開催地である新潟市は、多くの著名な漫画家、アニメクリエイターを輩出。2012年から10年間「マンガとアニメを活用した街づくり構想」を実施したほか、複数の関連施設を運営。映画祭をきっかけに、世界のアニメーション作品が交差する文化と産業のハブとして、発展を目指している。

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イベント情報

第2回新潟国際アニメーション映画祭

会期
2024年3月15日(金)〜20日(水)
主催
新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
企画制作
ユーロスペース+ジェンコ

関連キーフレーズ

連載

「新潟国際アニメーション映画祭」特集

アジア最大の長編アニメーション映画祭として開催される「第1回新潟国際アニメーション映画祭」。 2023年3月17日〜22日までの期間中、これまで多かったアート寄りの短編アニメを扱う映画祭とは異なり、長編商業アニメーション部門にフォーカス。 審査委員長を押井守監督がつとめ、世界15ヶ国から10本の作品がエントリーしたコンペティションのほか、大友克洋監督の作品を特集するレトロスペクティブ、りんたろう監督、永野護監督、片渕須直監督、磯光雄監督らが登壇するイベントを実施。 現地取材を交えながら、世界を見据えるアニメ映画祭の模様をレポート。

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