「ゲームさんぽ」チャンネル名変更騒動に運営が声明 「動画が削除されることはございません」

「ゲームさんぽ」チャンネル名変更騒動に運営が声明 「動画が削除されることはございません」
「ゲームさんぽ」チャンネル名変更騒動に運営が声明 「動画が削除されることはございません」

いいださん、マスダさんの退職のお知らせ/画像はいいださんTwitterより

ゲーム以外の専門家の知見を借り、ゲームを分析するYouTubeチャンネル「ゲームさんぽ/ライブドアニュース」のチャンネル名が変更された。

この変更について、企画を運営してきた編集者のいいださんは、自身のTwitterで「この決定については私も今日知らされました」と明かしたことから、SNSでもいったいどのような経緯で今回の変更が行われたのか、注目が集まっている。

また、いいださんはその後、自分ともう一人の担当者であるマスダさんの両名が2月末でライブドア社を退職するということを発表。いいださんは、「本当は今日言うつもりじゃなかった」と前置きしたうえで、今回の退社は円満退社でありタイミングが重なったのは偶然であるとコメントした。

また、2月15日にはライブドアの親会社であるミンカブ・ジ・インフォノイド社が声明を発表(外部リンク)。チャンネル名の変更は、今後さらに幅広いコンテンツを配信するためであったこと、「ゲームさんぽ」が削除されることはないことを説明している。

40万人以上の登録を誇った人気企画ゲームさんぽ

「ゲームさんぽ」は、ゲーム実況などを行うなむさんが「世の中のいろいろな人とゲームを『さんぽ』して世界の見え方の違いっぷりを学ぶ」というコンセプトで立ち上げた企画。

過酷な環境で荷物を配達するゲーム『DEATH STRANDING』を、実際に山で荷物を運ぶ「歩荷」として活動する秋本真宏さん・登山や山に関するコンテンツ制作を行い、TRPGクリエイターとしても知られるまだら牛さんと共に分析するなど、コンセプト通り専門家の持つ知識によってゲームの新たな見方を提示していた。

この企画が好評となり、「〇〇のプロと行くゲームさんぽ byライブドアニュース」という形でライブドアニュース版が2019年よりスタート。

編集部のいいださんやマスダさんと各界のプロがトークしながらゲームを繰り広げていくという座組になっており、関連動画は190本以上。古代ギリシャ研究家の藤村シシンさんや気象予報士の石原良純さんなど多分野のプロが出演していた。
精神科医・名越康文さんと行くDetroit: Become Human
特に、最初期に投稿された精神科医の名越康文さんと共に『Detroit: Become Human』をプレイする動画の再生数は、250万回以上。

ライブドアニュースのチャンネルでは、元々インタビュー動画などが投稿されていたとはいえ、登録者数40万人以上という規模までチャンネルが成長したのは、「ゲームさんぽ」の功績によるものが大きいだろう。

ライブドア社の体制変更と重なったタイミング

チャンネル名の変更と同日の2月14日、ライブドア社は、同社の前身である有限会社オン・ザ・エッジの設立者でもある堀江貴文さんが、17年の時を経てエグゼクティブ・アドバイザーとして再びライブドア社と提携することになった旨を発表した(外部リンク)。

今回の発端は、2月14日に突如「ゲームさんぽ/ライブドアニュース」チャンネルから投稿された一本の動画。

発表の中では、ライブドアニュース編集部が選んだ話題のニュースを堀江さんが解説するという動画企画の始動も予告されており、実際に14日には動画「【堀江の一本】マイナンバーカードって何のために使われるの?堀江貴文に聞いてみた」が公開されている。
【堀江の一本】マイナンバーカードって何のために使われるの?堀江貴文に聞いてみた
いいださんは、このタイミングで堀江貴文さんの動画が公開されたことについて「確実にチャンネルの今の文脈を知らないんだから堀江さんは何も悪くないですよね...だから堀江さんにも申し訳ない」とコメント。

ミンカブ・ジ・インフォノイド社の声明の中でも「堀江氏は投稿されるチャンネルの名称、及びチャンネル内の他の動画には関与しておりませんので、この件で堀江氏への直接のお問い合わせはご遠慮くださいますようお願いいたします」とされている。

騒動の争点とは

SNS上では、担当者への連絡無しに編集部側が変更を行ったことに対する批判が多く上がっている。

いいださん・マスダさん両名と編集部サイドでコミュニケーションが図れていなかったことは事実だろう。結果として、事前の連絡を行わなかったことで、いいださんがこのタイミングで退職を発表せざるをえなくなり、動揺が広がってしまったことを鑑みると、いい対応だったとは言えない。

いいださんは、今回の退社は円満退社であることや、これまでに撮影された動画ストックが5月ごろまで公開されること、今後も何らかの形で「ゲームさんぽ」を個人的に続けていきたいという旨を公表。マスダさんも「学生時代に目指していたゲーム業界への再チャレンジをしたい」とコメントを投稿している。
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