アニメ業界に失望していたと綴る庵野秀明
復刻版のために庵野秀明さんが綴った文章が一部公開された。なお文中にある「逆シャア本」は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』の通称となる。庵野秀明さんによる文章(一部抜粋)
ほぼ29年前の巻頭言で示唆している様に、当時の自分はアニメーションの制作現場とアニメ製作業界に失望していた。上京以来40年、その状況に儚い抵抗を試みてはどうにもならずに失望するという流れを幾度も繰り返していると思う。
1993年当時も、今でもそうだ。
その都度、悲劇的な感傷を演じている自分が嫌だったし、このまま何もしないのも嫌だった。
だから何かしよう、とアニメの現状と自身の失望感へのレジスタンスとしてその時に試みたのが、『エヴァンゲリオン』というTVアニメの企画開発と他アニメ作品の分析と検証だった。
失望から希望を見出す動因として始めた本誌の編集作業が結果的に、『エヴァ』という企画を纏める要因となっている。『シン・ゴジラ』を創れた御陰で『シン・エヴァ』が形になった様に、「逆シャア本」を作った御陰でTV版『エヴァ』を進める事が出来たと思う。
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商品情報
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版]
- 定価
- 3000円+税
- 企画・編集・発行
- 株式会社カラー
- 協力
- 特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)
- 発売
- 株式会社スタイル(アニメスタイル)
関連リンク
連載
2022年12月30日(金)・31日(土)の2日間にわたって東京ビッグサイトの東・西・南展示棟(サークル・企業ブース)で開催される「コミックマーケット101」(C101)を特集。
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