食欲。それは人間と切っても切り離せない欲求だ。情報化社会の今、その欲求をそそらせるようなYouTuberたちが数多く存在する。
料理はもちろんのこと、食肉や外食の店舗の様子に着目したチャンネルまで、ありとあらゆる「食」に関するコンテンツがある。今回はそんな「食」に関するおすすめのYouTubeチャンネルをご紹介しよう。
「黙飯」は2021年から投稿をしているお店の取材に特化したチャンネル。東京を中心に日本全国のお店を撮影しており、各店舗の裏側に密着している。
動画中は特にナレーションはついておらず、基本的に出演するのは店員とお客さんのみ。シンプルなテロップがついているだけなので、飾り気のない
現場の空気感が伝わってくるのが特徴だ。
特にラーメン屋回は店員のラーメンに対する熱い想いが聞くことができ、店員も個性豊かなのでおすすめだ。例えば、「ラーメンショップ足利50号店」の回では、お湯の沸騰のさせ方からすでに、店主の熱い語りが聞ける。
広角カメラで店舗を撮影しているため、お客さんに対する店員の細かい仕草まで伝わるのも面白い。細かい気遣いや常連さんの行動も見れるため、より店舗の魅力が伝わってくる。
実際に群馬県にあるホルモン屋が、元々店員の研修のためを思ってYouTubeを始めたチャンネル。しかし、いつの間にか色んな国の料理を作ったり、色んな調味料で熟成肉を作ったり、肉を自転車で焼こうとしたり──そんなチャンネルが、「ホルモン島田チャンネル」だ。
このチャンネルで特に人気なのは、熟成肉シリーズ。これまでに約40回も熟成肉を作っており、色んな調味料に肉を付けて1か月熟成し、通常のお肉と比較するシリーズだ。
味の素、唐辛子、バター、はちみつ、マヨネーズ、コチュジャン……。美味しい熟成肉を目指し、本当に様々な調味料を味付けに試している。
作ってみて美味しかった熟成肉ランキング、ワーストランキングも投稿しているので、ここから見始めてもいいかもしれない。実際に自分でつくる際の参考にもなるだろう。
コントは都内に3店舗ある焼き鳥屋「焼肉どん」のオーナーが担当しており、ベンチプレスと筋トレが趣味ということもあり、時たま「食」だけでなく筋トレに役立つ情報も投稿されることがある。
他のYouTuberとコラボすることも多く、他のチャンネルを巻き込んだコントはより一層面白い。
また、チャンネルでは店内の営業中の様子を配信することも。常時コメントはボケに徹するリスナーが多く、オーナーがそれに突っ込む1時間以上ノンストップなコントが展開される。
そんな松尾幸造さんが教えるのが、家庭でもできる本格的なフレンチのレシピ。たしかな情報とスキルがこのチャンネルには詰め込まれている。
そんな中でもあえておすすめさせていただきたいのは、オムレツの作り方を紹介した動画だ。
オムレツの中には何も入っていない、本当にシンプルなレシピなのだが、松尾幸造さんの醸し出すプロフェッショナルな空気感と腕前があなたを魅了してくれるはずだ。
やはり「食」といえば、海外も負けていない。
「Food Network Japan」はCS放送局、ディスカバリーチャンネルの公式YouTubeチャンネル。これまでの放送の中で人気の高かった料理番組をピックアップして投稿している。
このチャンネルでは、ちゃんと吹き替えや字幕も付いており、英語の分からない日本人でも十分に楽しめる内容になっている。
中でもおすすめなのは「Secret Eats with Adam」という番組。食通のアダム・リッチマンが世界各地を訪れ、知る人ぞ知るメニューを食べつくす……といった内容。予め忠告しておくが、絶対に深夜に見てはいけない。飯テロ注意だ。
油でテカテカに光った美味しそうなソーセージが大量に皿に盛られ、それをうまそうに喰らうアダム・リッチマン。よだれが止まらなくなる!
さて、今度は少し変わり種。このチャンネルのメインコンテンツはなんと、あの七味唐辛子だ。
チャンネル主のkunitoko9さんは、縁日の屋台「七色香本舗」という的屋さんのファン。その七色香本舗の追っかけをする様子や各地のグルメが投稿されている。
七味には実は深い歴史があり、こういった屋台で口上を話しながら調合する手法が現在でも行われている。中でも七色香本舗さんは関東を中心に販売を行っており、鷹の爪・陳皮・青海苔・白胡麻・山椒・麻の実・焙煎唐辛子などを調合。その場の要望に応じて七味を調合している。
動画を見ていると、七味を調合するときの口上が面白く、癖になってしまう。そんなファンも少なくないようで、すでにチャンネル登録者は2万人を越えている。kunitoko9さんと
七色香本舗さんの暖かい会話も魅力だ。
「お肉のおじちゃん」は、長崎県で「炭火焼肉あおい」という焼肉屋を営む店員が中心となって動画投稿をしているチャンネル。普段画面に映るのはほぼ、肉、肉、肉。
基本的に肉をカットしながら、その肉の部位に関する知識などをプロの目線から教えてくれるのがこのチャンネルの魅力だ。ちゃんとプロの食肉に関する知識だけでなく「スーパーで手に入れるならこういった肉がいい」といった日常にも役立つ情報も手に入れることができるのが魅力だ。
そんな普段肉をカットしまくっているこのチャンネルも、運営を続ける中で段々と趣向を変化させてきている。
直近のおすすめ動画は、「今後の焼肉屋選びにきっと役に立つでしょうw」という動画。お店で仕入れたお肉を生肉と焼いた状態で図り比べて、どの肉が重さが変わらず、コスパがいいか検証する内容になっている。
普段絶対に気にすることのない内容ではあるが、あふれる肉汁が食欲をそそり、きっと焼肉屋に行きたくなるはず。
なぜだか食べ物を食べるとお酒が欲しくなってしまう……。大人になると、そんな経験を誰しも感じたことがあるはず。
「STAY BAR.」は、東京都渋谷区の恵比寿にあるバー、「Bar五」のマスターたちがお送りするチャンネルだ。先日に改装を終え、YouTubeチャンネルも再開。そんな最中に投稿したのが「熱い牛タンでビールを飲み干す」という動画。
普段はカクテルの作り方などをレクチャーしている同チャンネル。いつも自分が作ったお酒を美味しそうに飲み干す「イケおじ」なマスターが今回は、牛タンを喰らい、ビールを飲み干す。
お洒落な動画の雰囲気も素敵ですが、マスターの素敵な人柄にもハマる。そんなチャンネルだ。未成年者はお酒を飲むことはできないけれど、いつか人生の参考になるかもしれない。
食のYouTubeという点では、実はVTuberも負けていない。料理を作るVTuberは何人もいる。
読者の皆さんは、子供のころに「ゲームやアニメに出てくる生き物や食べ物を料理するならどうするか?」なんて話をしたことはないだろうか?
そんな空想を作品にしたのが、蟹さんによる動画「ヨッシーアイランドを調理します」だ。蟹さんは不思議な料理を作るVTuberで、この動画ではゲーム「ヨッシーアイランド」に出てくるヨッシーというキャラクターの卵を料理する様子が描かれている。
蟹さんの映像制作の方法は実にユニーク。CGソフト、blenderで制作した映像をVHSテープにダビングし、パソコンに取り込んだものをYouTubeに投稿している。
どこかレトリックな雰囲気を感じる動画は、料理を味覚でなく、視覚でも堪能することができる。
VTuberが料理するのは何も「夢の料理」だけではない。紫桃あのんさんのように料理動画を中心人活動するVTuberもいる。
先日にはYouTuber動画本数・300本を突破。投稿300本を記念して、じゃがいも、チーズ、ひき肉の3つの素材をそれぞれ300g準備し、合計1kgの超特大ジャンボコロッケを作る動画を公開している。
紫桃あのんさんの動画の特徴は「Crazy Cooking Devil
」とチャンネルに冠するようにクレイジーな料理を作ること。1kgのコロッケなどまだ序の口。
ヤクルト1000を10本混ぜて「ヤクルト10000プリン」を作ったり(外部リンク)、マヨネーズ丸ごと1本使ったツナマヨパスタを作ったり(外部リンク)とYouTubeらしい大盛グルメやアイディア(?)レシピを投稿している。
ただし、動画ではしっかり普段の生活でも参考になるような料理の基本的なノウハウもわかるので、ネタを楽しみつつレシピを学ぶこともできるだろう。
これを機会に様々なYouTubeコンテンツに注目してほしい。
料理はもちろんのこと、食肉や外食の店舗の様子に着目したチャンネルまで、ありとあらゆる「食」に関するコンテンツがある。今回はそんな「食」に関するおすすめのYouTubeチャンネルをご紹介しよう。
黙飯 MOKU MESHI TOKYO
動画中は特にナレーションはついておらず、基本的に出演するのは店員とお客さんのみ。シンプルなテロップがついているだけなので、飾り気のない
現場の空気感が伝わってくるのが特徴だ。
特にラーメン屋回は店員のラーメンに対する熱い想いが聞くことができ、店員も個性豊かなのでおすすめだ。例えば、「ラーメンショップ足利50号店」の回では、お湯の沸騰のさせ方からすでに、店主の熱い語りが聞ける。
広角カメラで店舗を撮影しているため、お客さんに対する店員の細かい仕草まで伝わるのも面白い。細かい気遣いや常連さんの行動も見れるため、より店舗の魅力が伝わってくる。
ホルモンしま田
このチャンネルで特に人気なのは、熟成肉シリーズ。これまでに約40回も熟成肉を作っており、色んな調味料に肉を付けて1か月熟成し、通常のお肉と比較するシリーズだ。
味の素、唐辛子、バター、はちみつ、マヨネーズ、コチュジャン……。美味しい熟成肉を目指し、本当に様々な調味料を味付けに試している。
作ってみて美味しかった熟成肉ランキング、ワーストランキングも投稿しているので、ここから見始めてもいいかもしれない。実際に自分でつくる際の参考にもなるだろう。
焼鳥どんの飲食店あるあるチャンネル
「食」……というより飲食店がコントをやっている感覚に近いが、思わず見てしまうのが「焼鳥どんの飲食店あるあるチャンネル」だ。shortsを中心に投稿しているため、短い時間でたくさんの動画を見れるのも魅力。コントは都内に3店舗ある焼き鳥屋「焼肉どん」のオーナーが担当しており、ベンチプレスと筋トレが趣味ということもあり、時たま「食」だけでなく筋トレに役立つ情報も投稿されることがある。
他のYouTuberとコラボすることも多く、他のチャンネルを巻き込んだコントはより一層面白い。
また、チャンネルでは店内の営業中の様子を配信することも。常時コメントはボケに徹するリスナーが多く、オーナーがそれに突っ込む1時間以上ノンストップなコントが展開される。
Grand Chef MATSUO 松尾幸造
「Grand Chef MATSUO 松尾幸造」の松尾幸造さんは、フレンチの名店「シェ松尾」の元オーナーシェフ。ヨーロッパで高名ホテル、3つ星レストランでの経験を持っており、その腕は確か。そんな松尾幸造さんが教えるのが、家庭でもできる本格的なフレンチのレシピ。たしかな情報とスキルがこのチャンネルには詰め込まれている。
そんな中でもあえておすすめさせていただきたいのは、オムレツの作り方を紹介した動画だ。
オムレツの中には何も入っていない、本当にシンプルなレシピなのだが、松尾幸造さんの醸し出すプロフェッショナルな空気感と腕前があなたを魅了してくれるはずだ。
Food Network Japan
「Food Network Japan」はCS放送局、ディスカバリーチャンネルの公式YouTubeチャンネル。これまでの放送の中で人気の高かった料理番組をピックアップして投稿している。
このチャンネルでは、ちゃんと吹き替えや字幕も付いており、英語の分からない日本人でも十分に楽しめる内容になっている。
中でもおすすめなのは「Secret Eats with Adam」という番組。食通のアダム・リッチマンが世界各地を訪れ、知る人ぞ知るメニューを食べつくす……といった内容。予め忠告しておくが、絶対に深夜に見てはいけない。飯テロ注意だ。
油でテカテカに光った美味しそうなソーセージが大量に皿に盛られ、それをうまそうに喰らうアダム・リッチマン。よだれが止まらなくなる!
kunitoko9
チャンネル主のkunitoko9さんは、縁日の屋台「七色香本舗」という的屋さんのファン。その七色香本舗の追っかけをする様子や各地のグルメが投稿されている。
七味には実は深い歴史があり、こういった屋台で口上を話しながら調合する手法が現在でも行われている。中でも七色香本舗さんは関東を中心に販売を行っており、鷹の爪・陳皮・青海苔・白胡麻・山椒・麻の実・焙煎唐辛子などを調合。その場の要望に応じて七味を調合している。
動画を見ていると、七味を調合するときの口上が面白く、癖になってしまう。そんなファンも少なくないようで、すでにチャンネル登録者は2万人を越えている。kunitoko9さんと
七色香本舗さんの暖かい会話も魅力だ。
お肉のおじちゃん 【炭火焼肉あおい】
基本的に肉をカットしながら、その肉の部位に関する知識などをプロの目線から教えてくれるのがこのチャンネルの魅力だ。ちゃんとプロの食肉に関する知識だけでなく「スーパーで手に入れるならこういった肉がいい」といった日常にも役立つ情報も手に入れることができるのが魅力だ。
そんな普段肉をカットしまくっているこのチャンネルも、運営を続ける中で段々と趣向を変化させてきている。
直近のおすすめ動画は、「今後の焼肉屋選びにきっと役に立つでしょうw」という動画。お店で仕入れたお肉を生肉と焼いた状態で図り比べて、どの肉が重さが変わらず、コスパがいいか検証する内容になっている。
普段絶対に気にすることのない内容ではあるが、あふれる肉汁が食欲をそそり、きっと焼肉屋に行きたくなるはず。
STAY BAR.
「STAY BAR.」は、東京都渋谷区の恵比寿にあるバー、「Bar五」のマスターたちがお送りするチャンネルだ。先日に改装を終え、YouTubeチャンネルも再開。そんな最中に投稿したのが「熱い牛タンでビールを飲み干す」という動画。
普段はカクテルの作り方などをレクチャーしている同チャンネル。いつも自分が作ったお酒を美味しそうに飲み干す「イケおじ」なマスターが今回は、牛タンを喰らい、ビールを飲み干す。
お洒落な動画の雰囲気も素敵ですが、マスターの素敵な人柄にもハマる。そんなチャンネルだ。未成年者はお酒を飲むことはできないけれど、いつか人生の参考になるかもしれない。
空想料理店 蟹
読者の皆さんは、子供のころに「ゲームやアニメに出てくる生き物や食べ物を料理するならどうするか?」なんて話をしたことはないだろうか?
そんな空想を作品にしたのが、蟹さんによる動画「ヨッシーアイランドを調理します」だ。蟹さんは不思議な料理を作るVTuberで、この動画ではゲーム「ヨッシーアイランド」に出てくるヨッシーというキャラクターの卵を料理する様子が描かれている。
蟹さんの映像制作の方法は実にユニーク。CGソフト、blenderで制作した映像をVHSテープにダビングし、パソコンに取り込んだものをYouTubeに投稿している。
どこかレトリックな雰囲気を感じる動画は、料理を味覚でなく、視覚でも堪能することができる。
紫桃あのん【Crazy Cooking Devil Anon Shito】
先日にはYouTuber動画本数・300本を突破。投稿300本を記念して、じゃがいも、チーズ、ひき肉の3つの素材をそれぞれ300g準備し、合計1kgの超特大ジャンボコロッケを作る動画を公開している。
紫桃あのんさんの動画の特徴は「Crazy Cooking Devil
」とチャンネルに冠するようにクレイジーな料理を作ること。1kgのコロッケなどまだ序の口。
ヤクルト1000を10本混ぜて「ヤクルト10000プリン」を作ったり(外部リンク)、マヨネーズ丸ごと1本使ったツナマヨパスタを作ったり(外部リンク)とYouTubeらしい大盛グルメやアイディア(?)レシピを投稿している。
ただし、動画ではしっかり普段の生活でも参考になるような料理の基本的なノウハウもわかるので、ネタを楽しみつつレシピを学ぶこともできるだろう。
最後に バラエティ豊かなYouTubeコンテンツ
止まず増えるYouTuber。昨今ではゲームストリーマーやVTuberが注目されがちだが、こういった料理や飲食店の紹介など、リアルな「食」に関するチャンネルも面白く、多様になっている。これを機会に様々なYouTubeコンテンツに注目してほしい。
YouTuberを巡るコンテンツの動き
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