さくらみこ新髪型から考えるVTuberキャラクター論──レッテルと永遠の仮託

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さくらみこ新髪型から考えるVTuberキャラクター論──レッテルと永遠の仮託
さくらみこ新髪型から考えるVTuberキャラクター論──レッテルと永遠の仮託

さくらみこ/画像はさくらみこのTwitterより

そのウェーブがかったピンク色のロングヘアは、彼女が大人であることを誇示するかのように、美しく揺れていた──。

2022年3月5日、4度目となる誕生日を迎え、3Dライブを実施。その中で新髪型を披露した“エリート巫女アイドル”のさくらみこさん。

執筆現在、YouTubeのチャンネル登録者数は148万人超、Twitterのフォロワー数は105万人超。女性バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・ホロライブの人気タレントのひとりである。

そんなさくらみこさんは、ホロライブのファンコミュニティの間で、「ポン(コツ)」や「赤ちゃん」と形容されることが多い。

事実、配信をダイジェストにした公式の切り抜き動画ではそういった一面が強調されている。KAI-YOU.netで公開されている名動画・名配信をまとめた記事でも同様だ。

YouTubeで「さくらみこ ポン」「さくらみこ 赤ちゃん」と検索すれば、切り抜き動画が溢れんばかりに表示されるだろう。
【公式切り抜き】炎上に縁がありすぎるさくらみこまとめ【ホロライブ/さくらみこ】
しかし、さくらみこさんが披露した新髪型は、そういったイメージとは相反する、ウェーブがかった大人びたロングヘアだった。

目次

「2次元キャラクター」という容姿がVTuberに与える影響

【自己紹介】はじめまして!キズナアイですლ(´ڡ`ლ)
2016年のキズナアイ(Kizuna AI)さんから始まり、現在ホロライブやにじさんじが大躍進、隆盛を極めるVTuberシーン。

最早、彼ら・彼女たちが現代のポップカルチャーにおけるアイドル──偶像視・崇拝される、信仰の対象であることは疑う余地はないだろう。

姿形は漫画・アニメのような2次元キャラクター、中身は現実の人物。テクノロジーの発展により誕生した新時代のアイドル。

ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社のCEO・「YAGOO」こと谷郷元昭さんは、VTuberに「二次元キャラクターの持つ国境や年齢を超える可能性」を見出した(外部リンク)。

自由に容姿を選ぶことができるVTuberはルッキズム的な観点から、(是非はさておいて)容姿に左右されにくく、中身が重要視されやすい存在であると評されることもある。

しかし、そもそも容姿が「漫画・アニメのような2次元キャラクターの容姿」であるというVTuberの大前提が、彼ら・彼女たちの在り方に大きな影響を与えている。

それは、年月を経過しても、外見が変化しないという点だ。

“永遠”を仮託しやすいVTuberという存在

さくらみこさん

もちろん、技術の進化によって2D・3Dモデルがアップデートされたり、新衣装・新髪型が追加されるなど、VTuberも容姿が変化することはある。しかしそれは、現実の人間が年齢を重ねて行くのとは全く性質が異なる。

どれだけ年月が経とうとも、内面が変化しようとも、容姿が変化しないVTuberという偶像。それを取り巻くファンコミュニティもまた、彼ら・彼女らに“永遠”という願望を仮託しやすい。

分かりやすく言い換えると、VTuberへの変化を望まない。一度定着したキャラクター属性──レッテルに囚われやすい。例え外見は変化しているように見えなくとも、内面は刻一刻と変化していっているのにも関わらず。

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14件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5631)

意味が分からない

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5593)

理解できないのは私の感性が乏しいからと言われればそれまでなのですが
何が伝えたいのか、全くわかりません。
タレント同士の関連性云々と新衣装での髪型変化に無理やりこじつけて
過去のネガティブ寄りな発言を掘り返して晒し上げたいだけに感じます。

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:5592)

企画での裏方作業やサイン書き、いつの間にか上達してた歌やアイドルへの憧れ。家族やリスナーに対する想い

確かに自分もその場の流れでPON等のコメントすることもある。けど本当にただのPONや赤ちゃんだと思ってたり、マウンティングしたいだけの人はチャンネル登録やメンバーシップに入り35Pになったりしないのではないのでしょうか

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