連載 | #25 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集

冨樫義博のTwitter開設で空前絶後の祭りに 村田雄介「ご本人とのことでした」

冨樫義博さんと思われるTwitterアカウント/画像はスクリーンショット

5月24日、『HUNTER×HUNTER』『幽☆遊☆白書』などで知られる漫画家・冨樫義博さんのものだと思われるTwitterアカウントが登場した。

これまでにも度々現れていた冨樫さんを名乗るTwitterアカウント。当初、ファンからは「冨樫義博さんがTwitterで投稿するなんて面倒なことをやるはずがない」など偽物だと思われていたが、事態は急展開。

アイシールド21』『ワンパンマン』などの作画を担当する漫画家の村田雄介さんが「ご本人とのことでした。」と引用リツイートしたことで一気に信憑性が高まることとなった。 さらに、冨樫さんの元アシスタントだという井上コウセイさんも「確認したw本物だよw」と投稿。 集英社やジャンプ編集部などからの報告は一切ないものの、完全に「本物の冨樫義博だ」としてTwitter史上でもなかなか類を見ない大きな盛り上がりを見せている。

世界が待望する漫画家・冨樫義博

冨樫義博さんを名乗る人物のTwitterアカウント

冨樫義博さんが集英社『週刊少年ジャンプ』に連載中の作品『HUNTER×HUNTER』は、2018年11月26日より長期休載に入り、すでに3年半近くの時間が経っている。

同作は度々休載することで知られていたが、現在は常に長期休載の新記録を更新し続けている状態だ。

そんな中でも、『HUNTER×HUNTER』はすでに冨樫義博さんの最高傑作と見る向きも強く、国内外に多数のファンを抱え続けている。 なお、冨樫義博さんのものだと考えられるTwitterアカウントのフォロワー数は1日も経たずに100万フォロワーを突破するに至った。

「とりあえずあと4話。」の意味するものとは?

冨樫さんの初投稿は、漫画のネームが書かれた写真と共に挙げられたメッセージ「とりあえずあと4話。」というもの。

「もすうぐ最終回なのでは?」「連載が再開するのでは?」として様々な憶測を呼んでいるが、筆者としては、「単行本の区切りである短期連載分・10話の執筆完了まであと4話」説を推したい。

冨樫さんは休載の回数が増えてからというもの、単行本にちょうど収まる10話だけを短期的に連載し、また長期休載に入るという独自のスタイルで活動を続けてきた。 『HUNTER×HUNTER』は現在、新天地である暗黒大陸に向かう船上で起こっている「王位継承戦」の渦中であり、おそらく冨樫義博という漫画家にとってのライフワークになるであろう『HUNTER×HUNTER』が、もう最終回を迎えるということは考えにくい。

そもそも、まだ連載が再開するという報も出ていない。ただ、私たちの予想や期待の遥か斜め上を常に行くのが、冨樫義博という漫画家であることは確かだ。

冨樫義博さんが長い休載に入っている間、『チェンソーマン』や『呪術廻戦』『ハイパーインフレーション』など、新世代の名作が数多く生まれ続けている。しかし、私たちはそんな恵まれた状況にあっても否応のない飢餓感を常に抱えてるのも事実だ。

『HUNTER×HUNTER』でしか、冨樫義博さんの漫画でしか埋めることのできない欲望が、私たちには存在している。

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冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集

1998年より『週刊少年ジャンプ』にて連載を開始した漫画家・冨樫義博さんが描く『HUNTER×HUNTER』。 主人公のゴン=フリークスが父親であるジンを探すためハンターとなり、キルア、クラピカ、レオリオといった仲間達との絆を深めながら、未知なる敵との戦いを描きます。 緻密に計算された高度な攻防と読者の予想を上回り続ける展開で人気を博す一方、非常に寡作なことでも知られ、現在までに500回以上の休載を繰り返していることも話題となりました。 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』超特集では、そんな本作に魅せられたKAI-YOUの面々が、作品にまつわる疑問や伏線などを考察するコラム記事を執筆。ときには座談会も実施しながら、一読しただけでは伝わりづらい冨樫義博作品に通底する思想を紐解きます。

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