連載 | #13 KAI-YOU SALE & REVIEW

Kindleブラックフライデー最大80%オフセール! 一気読みにオススメ漫画10選

Kindleブラックフライデー最大80%オフセール! 一気読みにオススメ漫画10選
Kindleブラックフライデー最大80%オフセール! 一気読みにオススメ漫画10選

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POPなポイントを3行で

  • 年に一度のブラックフライデーが到来
  • Kindle本最大80%オフセールが開催中
  • 一気読みできるおすすめ漫画10作品
年に一度のブラックフライデーが到来、Kindle本最大80%オフセールが、12月2日(木)まで開催中です。

ビジネス書、実用書、小説・文芸などの電子書籍3万タイトル以上が対象ですが、今回は既刊10巻ほど(あるいは未満)の「漫画」に絞ってオススメを紹介。

ぜひ一気読みしてみてください!

また同時開催中、日本のSF界を牽引してきた早川書房のセールもまとめたのでこちらもぜひ。

百合から戦争群像劇までオススメの漫画10作品

『ゆるキャン△』

ゆるキャン△』(原作:あfろさん)をまずはご紹介。

仲良し女子高生5人組を中心に、キャンプの非日常と何気ない日常を描いた作品です。昨今のキャンプブームを牽引した作品の一つで、アニメ&ドラマ化も果たしています。

先日本屋さんで妙齢の叔母様たちが「あら、なでしこちゃんとりんちゃんね」と笑いながら『ゆるキャン△』のムックを手にとっていたのを見て「めちゃくちゃ広まっとる......!」とちょっと衝撃を受けました。

メディアミックスも成功して幅広い層に受け入れられている『ゆるキャン△』、もし未読であればそろそろいかがですか?

『NEW GAME!』

『NEW GAME!』はいいぞ。

というわけで、先日完結したばかりの4コマ漫画『NEW GAME!』(原作:得能正太郎さん)をご紹介。ゲーム制作会社でキャラクターデザイナー、アートディレクター、モデラー、プログラマーと様々な仕事を受け持つクリエイターたちの群像劇です。

絵柄からもわかるように、かわいらしいキャラクターたち仲良し&ほのぼのしたエピソードが多いのですが、ゲーム制作の少しブラックな現場のリアル、人間関係や取引先とのトラブル、果てには炎上騒動まで、生々しいエピソードもあります。

また上司と部下の信頼関係、役職を巡っての競争など、アニメ『SHIROBAKO』のようなお仕事系作品の要素も多分にあり、甘い展開が多いなかこれがスパイスになって、よりキャラクターたちの関係を深く描写してくれています。

そんなわけで『NEW GAME!』はいいぞ。

『小森さんは断れない!』

2021年夏クールアニメに『小林さんちのメイドラゴンS』『ピーチボーイリバーサイド』『平穏世代の韋駄天達』を同時に送り込んだことで話題になったクール教信者さん初の商業連載作品『小森さんは断れない!』がセール対象になっています。

頼み事を断れない中学生の主人公・小森を中心にした4コマ漫画で、彼女が少しずつ成長して恋愛や将来を決めていく、ざっくり言えば日常系作品です。

しかし思春期の揺れやすい感情の機微を4コマ漫画というフォーマット、説明しすぎない描写でここまで見事に表現するのかと唸らされることも多々あり、さすがの手腕を感じることができます。

他の作品は割とぶっ飛んだ設定が光るクール教信者さんですが、何気ない日常を描かせても面白いんですから底が見えません。他の作品で作者を知った方にこそ見てほしい作品かも。

『星屑テレパス』

かわいい絵柄が特徴のきらら作品のなかでも際立つ『星屑テレパス』もこの機会にどうぞ。

極度のあがり症で人とうまく話せない高校生・海果が、宇宙人の転校生・ユウと出会うことで成長していくガール・ミーツ・ガールの青春物語です。

絵の魅力はもちろんですが、4コマ漫画ながらキャラクターの心理描写をしっかりと描き切る作者・大熊らすこさんの構成力がお見事。海果の成長とその過程が納得のいく流れでテンポよく描かれるので、どんどんハマってしまいます。

あとユウが使う超能力「おでこぱしー」ですね。おでこをくっつけると相手の感情を読み取れる的なアレなんですが、恋愛漫画の王道的なアレを宇宙人の特殊能力という設定にして頻発させる手腕、天才かと思いました。天才か?

『ILY.』

12月2日(木)に高円寺で個展開催を控えているイラストレーター/漫画家・なるめさんの代表作『ILY.』もラインナップされていました。

友人と呼べる存在はいない、両親との繋がりも希薄、唯一の心の拠り所は高校時代に付き合っていた彼女・愛理だけ──そんな28歳の主人公・基生の前に、高校卒業以来なぜか音信不通になっていた愛理が、しかも高校生の姿のまま現れる......という恋愛ミステリーです。

なぜ音信不通だったのか、どうやって高校生の姿で基生の前に現れたのか。基生の妄想か、現実か、はたまたそのどちらでもないのか。いろいろと想像を掻き立てる展開が1話から続くので、一気に引き込まれること請け合いです。

ちなみに“ドット絵×フルカラー連載”という試みも注目な意欲作になっています。

『心の声が漏れやすいメイドさん』

お次は『心の声が漏れやすいメイドさん』。作者・ぎんもくさんがTwitterに投稿していたシリーズから連載化された作品です。

数あるメイド/執事漫画のなかでもこれだけ自分の欲望に素直な従者はいない、そう言い切ってしまえるメイド・烏目一軸に振り回される高校生・陽空修次のお話です。修次のことが好きな幼なじみも登場します。

ベタやな!!

と思いましたよね? 心の声漏れましたよね?

そう、ベタベタな王道ラブコメです。しかし定番だからこそ至高、ゆえに長年に渡って名作が生み出され続けてきたわけです。

『心の声が漏れやすいメイドさん』はそんなベタ展開にキレキレのギャグが組み合わさっているので笑える作品にもなっています。おすすめです。

『ひめちゃんは重い女』

愛が重い大学生・姫乃が主人公の『ひめちゃんは重い女』(原作:花束葬式さん)。「返信が来ないから不安」「いろいろ不安で相手のスマホ見ちゃう」「なんか定期的に不安になる」。でも一回会えたら全回復。

そんな情緒の高低差で耳がキーンてなる姫乃とその彼女・夜、姫乃の友人で重い男が好きな男・一(はじめ)を中心にしたショートストーリーです。それぞれの話が短くまとまっているのですが、何気ない描写や所作で登場人物のキャラクターがわかるのも特徴的。

例えば1話の冒頭から姫乃のスマホ画面がバッキバキで笑ったのですが、あれは関心がないものにはとことん関心がない姫乃の性格(筆者の解釈)を端的に表していたんだなと読み進めるごとに思い至りました。そうした人物設計の妙があるので、登場人物たちは皆身近にいても不思議じゃないリアルな存在感があります。

また、重い女を自称する姫乃ですが、内容は軽快な会話を中心にポップにまとめてあるため、ネガティブな印象とは無縁です。基本的に軽い気持ちで読めるので、そこはご安心を。

『龍と虎』

戦国時代の武将のなかでも人気の上杉謙信武田信玄ですが、12年にわたって5回の大きな戦闘が行われた川中島の戦いや、上杉側が塩不足に悩んでた武田側へ塩を送った有名なエピソード(諸説あり)など、様々な因縁が伝えられています。

そのライバル関係は我々の妄想も含めて今も心を震わせますが、そんな彼らの記憶を持った現代の女子高生・上杉龍武田虎子が惹かれ合う異色の百合漫画『龍と虎』(原作:いくたはなさん)をご存じでしょうか。

筆者は初見「あ〜! あ〜〜〜〜!!」ってなりました。最高か?

あと龍も虎子も奥ゆかしいというかプラトニックというか、もう行くとこ行けよ!ってなります。かと思えば過去の記憶に葛藤する場面もあってね、もうアレなんです、んあぁ!ってなります。

最後に文部科学省へ提言なんですが、この『龍と虎』、上杉謙信と武田信玄の小ネタや逸話をちょいちょい挟んできて楽しいし普通に勉強になるので、歴史の教科書として全国の学校に配ればいいと思います、まる。

『あおのたつき』

さてこちらも歴史を感じる『あおのたつき』(原作:安達智さん)。実在した江戸幕府公認にして最大の遊廓・吉原。その街のどこかにある現世と冥土の狭間にある“鎮守の社”を舞台にした作品です。

生前に植え付けられた苦悩、背負ってしまった業、どうにもならない悲しい記憶を引きずった霊たちが集まる鎮守の社で彼らの心を救う物語なのですが、その悲哀と救いの描写が切ないながらも胸を打ちます

また江戸時代の考証が綿密にされており、当時の生活をうかがい知ることもできます。衣装や生活用具、小物なども考証に合わせてあるようで、霊たちのキャラクターデザインも含めてビジュアル面でもかなり力が入っている印象

鎮守の社に迷い込んでしまった主人公の遊女・あお、鎮守の社の宮司・楽丸がメインキャラクターなのですが、少しずつ変化していく2人の関係と、あおの謎が明らかになっていく様子も無理なくストーリーに沿っていて、キャラ描写も抜かりありません。名作です。

『GROUNDLESS』

戦いが長引き泥沼にはまり込む理由、価値観の相違から起こる新たないざこざ、そういった争いの無常さを真正面から描いている『GROUNDLESS』(原作:影待蛍太さん)を最後にご紹介。

序盤は、病が流行し情勢不安に陥っている島国のなかで、独自の自治を行う街の自警団の視点から物語が描かれます。主役はとある裏切りによって夫と娘、そして左目を失った狙撃手・ソフィア。彼女の復讐劇を中心に物語が展開されますが、徐々に国家の内紛に視点がシフト。

それに合わせてソフィアのように何かしらの決意をもとに自警団へ入ったメンバーに焦点が当たるようになり、複雑化していくストーリーは、腐敗した島国政府と反乱軍の存在も加えて群像劇の様相を呈していきます。

また練度の低い素人集団が戦いに赴けばどうなるのか、物資の不足がどのような結果をもたらすのか、そうした戦争関連の造詣がしっかりと物語のなかで生かされており、その描写も詳細で知的好奇心を刺激される作品にもなっています。

漫画文化こそ最高! ありがとう!!

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