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下北に新たな映画館「K2」誕生 クラファンで1日館長に

下北に新たな映画館「K2」誕生 クラファンで1日館長に

「K2」

POPなポイントを3行で

  • 下北沢にミニシアター「K2」が1月にオープン
  • 1日館長などのクラウドファンディングが開始
  • 雑誌の発刊やオンラインなどの取り組みも
下北沢に、新たなミニシアター「K2」が誕生する。

5社が一つになって映画やアートなどを企画プロデュース団体「Incline」の主体社として、クラウドファンディングのプラットフォームを運営するMotionGallery社が発表した。

2022年1月のオープンに先駆け、クラウドファンディングサービス「MotionGallery」にて、設立費用を募るためのクラウドファンディングが開始されている。

目標金額は300万、期限は2022年1月31日(月)23時59分まで。1日館長・内覧会招待・オリジナル雑誌創刊記念号などのリターンが用意されている。

なお、クラウドファンディングのプラットフォームが映画館の運営に携わるケースは、日本初となる。

映画上映に加え、文化も広める「K2」

「下北線路街」全体図

小田急線の地下化に伴って誕生した「下北線路街」。そこに、新たな商業施設「(tefu) lounge」が建てられる。ミニシアター「K2」は、その2階にオープンする。

「K2」という名前には、世田谷区北沢2丁目という意味と、最高峰の場所を目指すという決意を込めてカラコルム山脈にある世界最高の峰の一つ「K2」から名付けられた。

「コモンズ=共有地」をコンセプトに、街の声が映画館に反映されるミニシアターとして、街の人が参加者になるような運営が進められていくという。

新しい映画館のかたちを

「K2」では、作品上映に加えて、上映作品の多様な面白さや背景を深堀りするのを目的とした雑誌『K2』の発刊、上映作の関連作品をオンラインスクリーンで特別上映するプログラムなどにも取り組んでいく。

ほかにも、「Incline」が立ち上げる映画館での劇場公開に連動したバーチャル・スクリーン「Reel」が導入される。

「Reel」では、実際に映画館で上映されている期間内に限って、有料でオンライン鑑賞できる。

特徴は、その売上の一部を、デジタルが浸透していない地方の劇場であっても、作品を上映している各劇場に均等に配分するという仕組みにある。

Incline役員のコメント

K2の入居する「(tefu) lounge」施工中の様子を背景に(左が北原さん、右が大高さん)

北原豪によるコメント:Incline LLP役員/株式会社Sunborn代表/株式会社weroll共同代表
僕は10代20代をミュージシャンとして下北沢のライブハウスで過ごし、30代で音楽を辞めてからも下北沢の文化や街が好きで、今は住民として子育てしながら過ごしています。このプロジェクトには、地域住民としての自分と、過去の表現者としての自分も含めた、夢の実現として取り組んでいます。 ミュージシャンだった昔の自分がヒントを掴んだり、子どもたちが成長に合わせて刺激(時にちょっと背伸びした)を受けたり。年代関係なくみんな自然と居合わせて、混ざっていて、居合わせている以上の理由もいらなくて、連帯や共感を感じられる場。そんな場があったらとても素敵です。 映画館にはある種公共性があって、それが年代や好きなジャンルを飛び越えて、受け容れて繋げてくれる力があると思っています。そもそも下北沢には 色んなジャンルの表現やモノがある。すごいポテンシャルです。でも意外と交流はしていない。少なくとも若い自分がそうでした。そこの境界がもっと混ざったらどうか。その可能性にとても夢を感じています。新しい映画館『K2』を、そういった「街の仕掛け」にしていきたい。その仕掛けが生み出すものを一緒に見つめて育てていける仲間が増えることを願っています。

大高健志によるコメント:Incline LLP役員/MOTION GALLERY代表/映画プロデューサー/さいたま国際芸術祭2020キュレーター
僕は、これまで一番影響を受けている時間は「映画館で映画を観る時間」だと実感することが多く、この本当 に貴重で重要だと感じる文化発信の場に携わることの大きさを改めて感じています。映画が大好きで映画館に通 い詰めていたものの映画に関わる仕事に就こうとなんて思っていなかった学生時代。しかし政治哲学という一見 遠い領域を専攻していたことで結果的に映画やアートに携わりたいという方向性に導かれたり、はたまた脱サラして藝大に進学したのにそのまま映画製作ではなくクラウドファンディングを立ち上げるというこれまた一見遠い領域で活動し始めたのことが結果映画館の運営に携わることになったりと、本当に不思議なご縁を感じています。一方で、そんな振れ幅の中でも「文化」と「公共性(もしくは親密圏)」という社会彫刻という概念に収 斂するワードが常に僕の中では活動に共通していました。映画館「K2」のコンセプトとして、下北沢の文化的”コモンズ(共有地)”を掲げさせていただきましたが、まさに文化の公共性である映画館を、下北沢に関わる人たちが主役となるコモンズとして運営していくことで、きっと下北沢に、そして映画文化に貢献することが出来 るのではないかと考えています。もしかしたら向こう見ずな挑戦かもしれませんが、ぜひ1人でも多くの方に応援いただき、そしてそして1人でも多くの人に「映画館で映画を観る時間」をより良く届けることが出来るように頑張って行きたいと思います。応援よろしくお願いします。

下北沢といえば、トリウッドと本多劇場

長らく下北沢の文化を支えてきた、劇場と映画館から応援コメントも寄せられている。

下北沢トリウッド代表/ポレポレ東中野代表 大槻貴宏氏:K2開館、おめでとうございます。現下北沢唯一の映画館としては、お客さんや作品を奪われやしないかとドキドキして...というのは冗談で(笑)、本当に心から楽しみにしています。演劇でも古着屋さんでも複数ある方 が、お客さんの選択肢が増え、それにより全体のパイを増やせるのだろうし、ひいてはそれが文化になっていくのだろう、とお互い、もっと面白いもっと変なことを探して、様々なものと出会える街を目指していきましょう。

本多劇場グループ総支配人 本多愼一郎氏:下北沢にミニシアターオープン、 映画界も音楽会も演劇界も厳しい時代にとても明るいお話です。下北沢はライ ブハウスも劇場も多い街で 映画館はトリウッドさんだけでした。この状況で映画館をオープンされることに 意 気込みを感じます。芸術文化とか堅苦しい言葉抜きで街の皆様が気軽に観に来られて、 楽しんでもらえる場所 として映画館もライブハウスも劇場にも来ていただきたいと思っております。作品を観てもらえて、語り合い、集まれる場所。観た後も観る前も下北沢は温かい街です。ご一緒に少しでも下北沢を御盛り上げて行ければと思っております。 応援してます。

変化の真っ最中、下北沢

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