犬王役には女王蜂のボーカル・アヴちゃん、友魚役には俳優の森山未來さん、音楽担当は音楽家の大友良英さんに決定した。 公開時期は2021年から2022年初夏に変更。
2021年9月に予定されている第78回ヴェネチア国際映画祭での上映がワールド・プレミアとなる。
犬王と友魚の友情を描く『犬王』
600年以上の歴史を誇り、現存する世界最古の舞台芸術といわれる“能楽”を題材とする本作の制作スタッフは、監督に湯浅政明さん、キャラクター原案に松本大洋さん、脚本に野木亜紀子さんと、日本を代表するクリエイターが集結している。
原作は世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王の実話をもとに生まれた作品であり、琵琶法師・友魚との友情を描いている。
解禁された特報は、湯浅監督の躍動感あふれるアニメーションに、伸びやかでいて、高音から低音まで縦横無尽に飛躍する犬王の歌声が印象的な映像となっている。
キャスト・スタッフコメント
■犬王(いぬおう)役:アヴちゃん(女王蜂)コメント
普段女王として生きているわたしが、今回「王」として生きる機会を頂きました。
「犬王」。
まっすぐに、運命の映画だと言い切ることが出来ます。
ああ!来年をおたのしみに!
■友魚(ともな)役:森山未來コメント
現存する能楽が確立される前なのだから自由な発想で演じられていい、という考えのもとに湯浅監督が生み出したぶっ飛び能楽アニメーション「犬王」。琵琶法師、友魚として、これまたぶっ飛んだアヴちゃん演じる、艶やかな犬王に寄り添う。必然、ジェットコースターのような現場でした。世界最古のミュージカルと言われる「能楽」の豊かな可能性を感じられる映画になっているのではないでしょうか。
■音楽:大友良英コメント
正直に書きます。湯浅監督の具体的なのか抽象的なのかさっぱりわからない無茶苦茶な注文と、素人目には何が描かれているか皆目検討がつかないスケッチ段階の動画に翻弄されまくった3年間でした。でもただ翻弄され続けただけならとっくにやめてます。絵が立ち現れ歌や音ともに動き出した時の興奮と感動をいったい何度味わったことか。気づくと自分も「犬王」の世界にすっかり没入していました。とんでもない作品です。大傑作です!
■監督:湯浅政明コメント
2人の物語が多くの人に知られると嬉しい。
室町時代にロックな演奏で歌唱で舞で、自分の生き方を貫き、宿命的な奈落から駆け上がって行った2人。映画は見てるだけで胸が熱く、あがるものになるはずです。オーパーツは至る所にあったはず。我々は多くの物語を知らなすぎる。彼らが認められ、称賛されることは、どの時代をも真直に生きる者達が報われる事だ。
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