日本アカデミー賞、アニメは『鬼滅』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など5作品

日本アカデミー賞、アニメは『鬼滅』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など5作品
日本アカデミー賞、アニメは『鬼滅』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など5作品

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

POPなポイントを3行で

  • 日本アカデミー賞、アニメ映画部門は5作品受賞
  • 『鬼滅の刃』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など
  • 2020年はほかにもこんなアニメ映画があったよね!
第44回日本アカデミー賞受賞作品が発表され、優秀アニメーション作品賞として『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『映画 えんとつ町のプペル』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『ジョゼと虎と魚たち』『STAND BY ME ドラえもん 2』の5作品がノミネートされた。

最優秀賞の発表・授賞式は3月19日(金)に行われる。観覧チケットは国内の新型コロナウイルスの感染状況を注視の上、2月中~下旬頃にアナウンスされる。

2019年12月16日から2020年12月31日までに公開され、40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品など、選考基準を満たした作品が対象となった(外部リンク)。

日本アカデミー賞、歴代記録更新の『鬼滅』など5作品

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

注目は『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。原作は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で2016年から2020年まで連載された吾峠呼世晴さんによる漫画。

2019年4月のTVアニメ化を経て人気に拍車がかかり、子どもから大人まで幅広く支持を獲得。コミックス累計発行部数は1億2000万部を突破している。

映画は2020年10月16日に公開され101日間で累積観客動員数2667万人、興収365億円を記録。国内の歴代映画興行収入ランキングのトップを更新している。

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

暁佳奈さんによる同名小説を原作に、京都アニメーションが2018年にアニメ化した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。

舞台は大陸戦争の終結により平時になった世界。かつて戦場で「武器」と呼ばれ、戦うことしか知らなかった少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、何よりも大切な存在ギルベルト少佐に聞かされた「愛してる」という言葉の意味を探していく物語だ。

劇場版は当初2020年1月公開の予定だったが、コロナ禍などの影響で2度にわたる延期のあと、9月18日に公開。現在までに、観客動員数145万人、興行収入21億円を突破しており、ロングラン上映中だ。

『映画 えんとつ町のプぺル』

『映画 えんとつ町のプぺル』は、累計発行部数65万部を超える西野亮廣さんの同名絵本の映画化作品。ゴミから生まれたプぺルと人間のルビッチの友情を描いた作品だ。

アニメーション制作は『鉄コン筋クリート』や『海獣の子供』で知られるSTUDIO4℃。『アニマトリックス - BEYOND』や『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』などでCGI監督をつとめ、『ハーモニー』で演出を担当した廣田裕介さんの初監督作品となる。

『ジョゼと虎と魚たち』

妻夫木聡さん・池脇千鶴さん出演で2003年には実写映画化、田辺聖子さんの青春小説を原作としたアニメーション映画『ジョゼと虎と魚たち』は2020年12月25日公開。

車いすの少女・ジョゼと大学生の恒夫の出会いから始まる青春物語。俳優の中川大志さんと清原果耶さんが主人公2人の声を担当、コンセプトデザインにはイラストレーターにとどまらない活躍を見せるloundrawさんが参加した。KAI-YOU.netではインタビューも公開している。

『STAND BY ME ドラえもん 2』

『STAND BY ME ドラえもん』公開から6年、その続編として2020年11月20日に公開された『STAND BY ME ドラえもん2』。原作の「おばあちゃんのおもいで」をベースに、前作で描かれた「のび太の結婚前夜」の翌日である結婚式当日を舞台に、のび太としずかの結婚式が描かれる。

当初は8月7日公開の予定だったが、3月公開予定だった春映画『ドラえもん のび太の新恐竜』がコロナ禍で夏公開となったため、同作の公開も11月へと延期された。

『コナン』は2021年へ、コロナ禍で例年とは異なる公開時期

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響によって、各作品で公開時期の変更を余儀なくされた。アニメ映画においても、例えばゴールデンウィークの目玉だった『名探偵コナン 緋色の弾丸』は2021年公開と大幅に延期している。

実際、1回目の緊急事態宣言があった2020年4月7日以降、TOHOシネマズをはじめ多くの映画館が営業を休止。5月中旬から徐々に再開していったが、公開延期や劇場の影響休止によって、秋から冬にかけて多くの作品が集中的に公開されることになった。

日本アカデミー賞にノミネートされた5作品は、いずれも9月以降に公開された作品であり、どちらかといえば年末から年明け以降に話題を呼んでいる作品が多い印象だ。

ノミネート作品以外では、対象期間でいうと2019年は『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』や『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』なども該当する。 2020年は、2月には『SHIROBAKO』『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』、8月には『ドラえもん のび太の新恐竜』、11月には『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』『魔女見習いをさがして』、12月には『劇場版ポケットモンスター ココ』などが公開された。

一部の作品はすでに映像商品が発売されたり、配信サービスに登場したりしているので、例年とは異なる公開時期で見逃したという人も、この機会に自宅で作品を楽しんでもよさそうだ。

©️ 暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

アニメ映画のインタビュー・コラム

コロナ禍がポップカルチャーにもたらしたもの

この記事どう思う?

この記事どう思う?

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。