『あつ森』を1日4時間遊べば幸せに? 英紙がゲームと幸福度の研究結果を掲載

『あつ森』を1日4時間遊べば幸せに? 英紙がゲームと幸福度の研究結果を掲載
『あつ森』を1日4時間遊べば幸せに? 英紙がゲームと幸福度の研究結果を掲載

『あつまれ どうぶつの森』/画像は公式サイトから

POPなポイントを3行で

  • オックスフォード大学がゲームと幸福度の関係を研究
  • 『あつ森』を1日4時間遊べばより幸せになれる?
  • 英紙『The Guardian』が紹介
イギリスの新聞紙『The Guardian』が、ゲームをすることで「幸福度」が上がることを示したオックスフォード大学の研究結果を紹介。

この研究を進めた研究者たちが、ゲームに精神的な健康を害する可能性があるという世界保健機関(WHO)などの報告に、疑念を投げかけている言葉も合わせて掲載しています。

また『あつまれ どうぶつの森』が研究対象のゲームなったことも合わせて紹介されているようです(外部リンク)。

『あつ森』『プラントvs.ゾンビ』が研究対象

オックスフォード大学は『あつまれ どうぶつの森』『Plants vs. Zombies:ネイバービルの戦い』を対象に研究を実施。

研究の元になる“プレイ時間”はプレイヤーの自己申告ではなく、インターネット接続の特性を活かし正確なものを収集したそうです。

この正確なプレイ時間と心理学のアンケートを組み合わせた結果、『あつまれ どうぶつの森』では1日4時間プレイすることで、人としてより幸せになれるとの結果が。

また『プラントvs.ゾンビ』では、より多く遊んだプレイヤーほど「幸福度」が高い傾向にあると示されたようです。
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この研究を牽引したAndrew Przybylskiさんは、「ゲームは私たちの余暇活動として説明し理解することができる」「研究が進めば、我々はゲームを有毒だという考えを改められる。この研究はその証拠になるだろう」と話します。

また「WHO(世界保健機関)やNHS(国民保健サービス/イギリスの国営)のような尊敬されている機関が、良くないデータに注目しリソースを割いていることに衝撃を受けている」ともコメントしています。

プレイ時間と幸福度の相関関係

オックスフォード大学の研究はゲームの“プレイ時間”と幸福度の相関関係に関するものでしたが、これに関連して思い起こされるのが、4月に施行された香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」です。

18歳未満の子どもを持つ保護者に、子どものゲームのプレイ時間を制限するよう求める条例ですが、科学的な根拠がないなどとして、高校生のわたるさんが香川県に対して提訴。

その費用などの支援をクラウドファンディングを使って呼びかけ、12月22日(火)に、第1回の裁判が高松地方裁判所で行われる予定です。 しかしゲームに限らず、何でもやりすぎればそのぶんの影響が良くも悪くも出ます。

『The Guardian』も、紹介した研究の他の遊び方では健全性に影響が出る可能性があるとしています。当然でしょう。

だからこそ、何が正誤か“考え続ける”態度が常に求められるわけです。そこに一律で制限をかけようとする件の条例は、考えることの放棄と同義です。

裁判の結果はまだわかりませんが、条例に疑問を投げかけたわたるさんの行動は、考えることを促したという一点だけでも意義あるものでしょう。

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