「K/DA」今後さらなる大きなコラボやイベント出演も
EP『ALL OUT』には「K/DA」のメンバー以外にも韓国発のガールズグループ・TWICEやBekuh BOOMさんなど、K-POPに出自を持つアーティスト、WolftylaさんなどSNSでブレイクしたアーティストがコラボの形で参加している。これについては「様々なアーティストとコラボすることで、1つのバンドとして統一した形で、それぞれの声や個性を知ることができる。様々なアーティストとコラボできるのが『LoL』の強み」と回答。
一方、今回のEP以外でも、「K/DA」は様々なアーティストとコラボを展開している。
日本でも8月に公開されたシングル「THE BADDEST」では、YouTubeで活躍するアーティスト・春茶さんとタイアップ。アレンジ、映像を刷新した日本語訳カバーで『LoL』プレイヤー以外からも注目を集める結果となった。
今後の展開については「現時点ではEPのリリースキャンペーンに焦点を当てている」との回答。
前述のスキン「Pentakill」や2019年に登場したグループ「True Damage」のようなスピンオフ、ライバルグループの登場については「筋が通っていれば展開していく」という可能性の段階とした。 さて、「K/DA」といえばこれまで2度『LoL』の世界大会「Worlds」の決勝戦でオープニングセレモニーを担当してきた。
最新技術を駆使した演出は毎年注目を集めてきたが、それ以外のイベントを担当する可能性について、「可能性は高い」という答えが。
また、「一般的なアーティストがやるような活動を『K/DA』としても追及していきたい」との発言もあり、これからの「Worlds」以外のイベント出演やその他の活動にも一層の期待が高まる内容となった。
デジタル・ペルソナという概念は新しいものではない
気になるのは日本で人気を集めるバーチャルYouTuber(VTuber)と「K/DA」のような国際的なグループの距離感だ。日本では「K/DA」とは別の形でバーチャルキャラクターの文化が発展してきたが、「そのようなVTuber文化についてどう思うか」と聞いてみた。
クリエイティブディレクターのPatrickさんは「デジタル・ペルソナという概念は、特に音楽の世界ではGorillaz(ゴリラズ 注:架空のキャラクターたちによるバンドプロジェクトで1998年結成)や初音ミクに見られるように、新しいものではない」と先例に言及。
また、「『K/DA』がVTuberのような、バーチャルアイドルというカテゴリに彼女たち独自の形で加わったことは嬉しいですし、SNS上で展開する新しいタイプのストーリーテリングへの関心を表している」と、現状について分析している。
音楽部門代表・Toaさんは「VTuberのようなバーチャルアイドル、ゲームといったデジタルエンターテインメントがどのようなものになるのかは、おそらくまだ発展途上の段階だと思っている」と見解を披露。
「音楽やデジタルエンターテンイメント、そしてテクノロジーにとって、今は本当にエキサイティングな時期だ」と意欲を見せた。
想像していなかったような成功を収めた「K/DA」。プレッシャーはないか、との記者からの質問には「プレッシャーは確かにあるが、それは永遠に続くわけではない」とコメント。
「『K/DA』の存在意義をより伝えられるものを今年もう一度リリースすることができた」と、今回のEP『ALL OUT』を振り返りながら「あくまでクリエイティブの過程に集中して、何がうまくいくかを探っていく。ベストを尽くせば結果はあとからついてくる。そうすれば、ファンが共感してくれると思っている」と創作へのスタンスを語った。
キャラクターと音楽の力
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