「カードゲーマー以外見るな!」──そんな煽りからはじまる動画に注目です。
トレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』の“公式お兄さん”として知られる鈴木智有さんが、元『League of Legends』(『LoL』)プロゲーマーの大友美有さんを迎えて贈る、カードゲーマー向けの『LoL』入門。
『LoL』をまったく知らない人でも、手札やドローの比喩で思わず納得してしまう、奇妙な初心者講座になっています。
カードゲーマー・鈴木智有が元プロの後輩・大友美有と『LoL』解説
鈴木智有さんは、スターダストプロモーション デジタルエンターテイメント所属の俳優/タレント。
役者集団・EBiDAN ACTORSのメンバーであり、『デュエル・マスターズ』の公式YouTube番組「デュエチューブ」でメインMCをつとめていることでもお馴染み。
鈴木智有さん/画像は所属事務所・スターダストプロモーションの公式サイトより
自身のYouTubeチャンネル「スズキチアリで楽しいインターネット」では、カードゲームを中心とした動画を投稿。Twitchでは『LoL』のほか、『デュエル・マスターズ プレイス』や『ストリートファイター6』などのゲーム実況配信をおこなっています。
一方の大友美有さんは、鈴木智有さんのスターダストプロモーション デジタルエンターテイメントでの後輩にあたるタレント。
大友美有さん/画像は所属事務所・スターダストプロモーションの公式サイトより
高校時代には「STAGE:0」や「全国高校eスポーツ選手権」などの大会で優勝。
その後は、Shakespeare名義でプロゲーミングチームのRascal JesterやFENNELに所属し、プロリーグ「LJL」にも出場しました。
現在はモデルや番組出演の傍ら、YouTubeでは中級者向けに『LoL』の解説動画を投稿しています。
鈴木智有による『LoL』をターン制TCG的に再解釈する暴挙
動画冒頭で鈴木智有さんは、フォロワーの99.5%がカードゲーマー(自称)の自分のチャンネルに「『LoL』のルール解説」を投げ込む無茶ぶりを宣言。
大友美有さんが「『LoL』とはどんなゲームか」を真面目に説明するそばで、鈴木智有さんは次々と、『デュエル・マスターズ』プレイヤー向けに「カードゲーム用語への翻訳」を差し込みます。
『LoL』の概要を説明するシーン。ここまでは普通/画像はYouTubeのスクリーンショット
「タワーはシールド! ネクサスを破壊するのはダイレクトアタック!」
「経験値とゴールドはマナと手札! ドロソを打ってリソース差をつけるんだ!」
「ミニオンを倒すのはターンドロー。しかも『LoL』ではドローが止まることがある!」動画内での鈴木智有さんの発言を筆者が要約
要するに、リアルタイム戦略ゲームである『LoL』を、ターン制TCG的に再解釈する暴挙です。
筆者も『LoL』に触れて10年以上になりますが、「相手にミニオンを取らせない=相手のターンドローを止める」など、理論的には意外と正しい部分も。
『LoL』プレイヤーも最近は「今は相手のターンだから」と主導権の有無を判断しているし、TCG的な考え方は案外近いのかも。
『LoL』と『デュエマ』に共通する「リソース管理と読み合い」
中盤からは、LoLの5つのロール(役割)を好きなカードデッキのタイプに当てはめる試みも。
例えば、ジャングルのプレイヤーはリソース管理と全体調整が得意な「コントロールデッキ」。
鈴木智有さんいわく、カードゲーマーはジャングル率が高いのだとか。筆者としては、初心者にはトップで地上戦を繰り広げるのをおすすめします。
カードゲーマーで集まったら5人中4人がジャングルメインだったんだとか/画像はYouTubeのスクリーンショット
『LoL』も『デュエル・マスターズ』も、ジャンルは違えど共通しているのは「リソース管理と読み合いのゲーム」であるということ。
鈴木智有さんのうるさい例えと、置いてけぼりな大友美有さんの冷静なツッコミが交わるこの動画は、そんな異文化の共通構造を笑いながら発見できる内容でした。
「『LoL』難しそう」と敬遠してきたカードゲーマーにこそ観て、『LoL』をはじめてほしいところ。現在は観戦にうってつけな、世界大会「Worlds 2025」やストリーマーリーグ「League the k4sen」も開催中です。
そして、きっとこう思うでしょう。
「ミニオンを取り損ねるのって、ターンドロー逃すのと同じじゃん……!」

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