『LoL』発のバーチャルユニット「K/DA」はVTuberをどう見てる? 担当者に聞いてみた

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『ALL OUT』 EP Front Cover

POPなポイントを3行で

  • バーチャルポップグループ「K/DA」の新EP『ALL OUT』
  • e-Sportsタイトル『LoL』から飛び出したキャラクター
  • Riot Gamesの音楽担当者とのカンファレンスをレポート
オンラインゲーム『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』(通称・LoL)のキャラクターたちによるバーチャルポップグループ「K/DA(ケーディーエー)」がミニアルバム『ALL OUT』をリリースした。

2018年のデビューの際には、完成度の高い楽曲やMVで『LoL』プレイヤーにとどまらない多くのリスナーを獲得した「K/DA」。

先日開催された『LoL』の世界大会「Worlds」の決勝戦でもオープニングセレモニーを担当。最新技術を駆使した演出で観客を大いに沸かせた。

『ALL OUT』には、先行して発表されていたシングル「MORE」と「THE BADDEST」を含む全5曲が収録。現在、Spotifyなど各大手ストリーミングプラットフォーム上で配信中だ。
K/DA - MORE feat. Madison Beer, (G)I-DLE, Lexie Liu, Jaira Burns, Seraphine
配信に先駆けて『LoL』を運営するRiot Gamesはプレスカンファレンスを実施。これまでの「K/DA」の活動や今後の展開、バーチャルキャラクターという存在自体などについて話を聞いた。

ゲームから飛び出し世界で活動する「K/DA」

「K/DA」は『LoL』から飛び出したバーチャルポップグループ。

外見はイブリンカイ=サアーリアカリというゲーム内のキャラクター(ゲーム内ではチャンピオンと呼ばれる)。

実際の歌唱はそれぞれアメリカ人シンガーのマディソン・ビアーさんとジャイラ・バーンズさん、韓国の人気アイドルユニット・(G)I-DLEミヨンさんとソヨンさんの4人が担当する。

2018年に「POP/STARS」でデビュー。K-POPのトレンドを盛り込んだ完成度の高い楽曲や3DモデルによるMVで『LoL』プレイヤーのみならず多くのリスナーを獲得した。
K/DA「POP/STARS」
10月に先行してリリースした「MORE」もYouTube上のMVの再生回数は1300万回以上と好評な滑り出し。

この曲には「K/DA」の「POP/STARS」から続投となる4人に加え、新たなコラボとして『LoL』の新チャンピオンのセラフィーンがフィーチャー。

彼女の歌唱は、アジアのヒップホップシーンを牽引するアーティスト・コレクティブ・88risingよりレクシー・リウさんが担当するなど、新たな試みが展開されている。

アジアから各社が参加したプレスカンファレンス

プレスカンファレンスにはRiot Gamesの音楽部門代表・Toa Dunnさん、「K/DA」を担当するクリエイティブディレクター・Patrick Moralesさん、コミュニケーションリーダーのHanna Wooさんが登壇。「K/DA」の概要説明のあと質問に対し回答を得た。

「音楽の取り組みはいつから?」との質問には「2013年から」との答えが。

当時リリースしたメタルバンドにフィーチャーしたスキン「Pentakill」シリーズを例に挙げ、「ゲームプレイや競技シーンなど全ての体験を盛り上げる音楽の力・役割が重要だった」と振り返る。

また、現在までにその取り組みは「大きな進化を遂げてきた」とし、今後についても「『LoL』の世界観のファンを喜ばせるものをもっと出していきたい」と語った。
Pentakill: Mortal Reminder
「K/DA」自体については2018年のデビューの数年前からアイディアがあったようだ。

当時はここまでの成功を想像していなかったものの「自分たちが聴きたいと思うようなユニークで、そして皆さんにも聴きたいと思ってもらえるようなオリジナルなものをつくりたかった」と振り返った。

「K/DA」に参加するチャンピオンはダンスや歌などそれぞれの役割にマッチしたキャラクターを選定。

チャンピオンのキャラを変えずにグループとして成立させることで「LoLの世界を理解できるものにしたかった」とのこと。

一方、歌唱を担当するアーティストについては「全体のクリエイティブを考慮して、いろいろなアーティストを考えた」上で、「今まで見たことのない感覚を与える人物像について、ストーリーからインスピレーションを受けて選択した」と回答。

「何がつくりたいのか、目的から考えて適切なアーティストを探している」とプロセスを明かした。

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