『転生したらスプレッドシートだった件』 ガチの技術系出版社から発売

『転生したらスプレッドシートだった件』 ガチの技術系出版社から発売
『転生したらスプレッドシートだった件』 ガチの技術系出版社から発売

『転生したらスプレッドシートだった件』/画像はAmazonより

POPなポイントを3行で

  • スプレッドシートの世界に転生するラノベが登場
  • 作者は現職のWebディレクター・ミネムラコーヒー
  • ガチの技術書を扱う出版社から発売
ライトノベルの爆発的なブームが起きた00年代、そのラノベを読み作家を志す世代が増加した10年代。

その中で、「小説家になろう」「カクヨム」「ハーメルン」などの自作小説投稿系サイトを基盤に支持を集め、一大ジャンルとなったのが、ある世界の住人がなんらかの理由により、別の世界(異世界)で生まれ変わる「異世界転生」だ。

ありとあらゆる題材が取り込まれるカオスなジャンルの中に、またユニークな作品が誕生した。

それが、『転生したらスプレッドシートだった件』。

Excelを得意とするWebディレクターの主人公がGoogle スプレッドシートの世界に転生し、冒険するという衝撃の内容だ。

発売日は6月22日(月)。価格は1,780円(税別)となっている。

作者はスプレッドシートに転向したWebディレクター

本作を執筆したのはWeb関連の会社のディレクターを務めるミネムラコーヒーさん。

元々Excelを得意としていたミネムラコーヒーさんは、現在の会社に入社した際にスプレッドシートに転向。

その際に同僚と相談しながら作業を進めた経験や、社外コミュニティを利用して技術に関する意見交換をしていることから、自分もスプレッドシートの社外コミュニティをつくることを決意した。

そしてそのコミュニティで始めた、アドベントカレンダー(特定のテーマについて複数人でブログ記事を書いてリレーをつなげていく文化)の記事を埋めるために「カクヨム」を利用して書かれたのが本作だ。

本作を出版するのはIT系技術書の出版やWebメディアを運営する「技術評論社」。他に販売されている書籍はプログラミング言語やWebサービスの運営に関する技法書ばかりとなっている。

技術評論社電子書籍ストアのラインナップ/画像はストアページのスクリーンショット

一見ライトノベルは浮いているように見えるが、今作の中には「技術解説パート」として作中に登場した技術をミネムラコーヒーさんが解説しているので技法書としての読みごたえも心配ない。

書籍の公式Twitterでは、書籍化決定から出版されるまでの制作秘話も投稿されているので22日の発売まで楽しみに追いかけていきたい。
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