日本語で書かれた文書では、日本チームに対して感じたことやその改善方法などが明記されており、文書を発表した該当ツイートは記事執筆時点で6000件を超えるリツイート、1万2000件を超える「いいね」を記録。
選手本人から文書という形で提言がされること自体珍しいことでもあり注目を集めている(文書はGoogleドキュメントで公開)。
『僕から見た日本のR6Sシーンについて』https://t.co/TLgzncSsJs
— Mag まぐ (@MagnetR6) January 7, 2020
日本にも多くのファンがいるチーム・Fnatic
Fnaticは2004年に創設され、『League of Legends』や『Rainbow Six Siege』など、約20種類のゲームで年間75以上の国際イベントに参加して、強豪として知られるe-Sportsチーム。2019年2月に行われた『Rainbow Six Siege』の世界大会「Six Invitational 2019」では、日本のe-Sportsチーム・野良連合と激闘を繰り広げたことも記憶に新しい。 競技以外の場面では日本チームと頻繁に交流。2018年にFnaticが来日した際には、Magnet選手が当時野良連合の競技シーンで活躍していたWokka選手と対談するなど、日本のe-Sportsシーンを追っているファンからも人気が高い。
正直、一蘭ラーメンがあれば、それだけで幸せ😻
— FNATIC JAPAN (@FNATIC_JP) October 1, 2019
試合に勝った後の一杯が最高✨
R6チームの恒例です!
本当に、日本がうらやましいよ😄
Ichiran Ichiban#alwaysfnatic #fncwin pic.twitter.com/tzcxXrxQ9A
Magnet選手から見た日本チームの問題点
文書を発表したMagnet選手は、Fnatic『Rainbow Six Siege』チームのキャプテンをつとめている。日本チームにリスペクトを持っている選手として知られており、自身のSNSでは日本語での投稿も目立っている。そんなMagnet選手は1月6日に「僕からみた日本のシージについて率直な意見を述べたいんだけどいいかな?」とTwitterで発言。
翌日に『僕から見た日本のR6Sシーンについて』という文書を公開した(外部リンク)。
冒頭で日本のチームがアジアで「最も強いプロリーグ」と自身の考えを表明しながらも、最近「日本チームは苦戦しています」とコメント。色々日本のシージの話が出てますが、僕も僕からみた日本のシージについて率直な意見を述べたいんだけどいいかな?
— Mag まぐ (@MagnetR6) January 6, 2020
その原因を「練習試合の時間によく遅れてくる」といったプロ意識の低さや、練習メニューの戦略性の欠如、『Rainbow Six Siege』というゲームへの向き合い方の3つだと指摘した。
Magnet選手「日本はもったいないと僕は言いたい」
さらに「日本のチームは、シージというゲームとまず直接向き合うことをした方がいい」「基本が抜けている状態でチームを組んだところで、積み重ねができない」など、日本チームが好きなMagnet選手だからこそ言えるストレートな指摘も。それでも最後には「日本はもったいないと僕は言いたいのです」「あえて、言ってみました。がんばれ日本!」と愛のあるコメントで締めくくった。
この文書に対して日本のファンからは「日本のことを想ってくださり、ありがとうございます」「ありがとう、まぐ」などのコメントが多く見受けられる。僕は、野良連合から貴族さんから、学んだことも多くあります。シージで最初に仲良くなった日本人も野良連合のメンバーです。野良連合は、僕が日本を好きになるきっかけを作ってくれたチームなんだよ。ただ、僕は国際試合でもう日本のチームに会えなくなるのが寂しいんです。それだけだよ。
— Mag まぐ (@MagnetR6) January 8, 2020
一方で、「専業プロゲーマーが職業として成立しておらず、本業などの兼ね合いで決まった時間に遅れてしまうこともある」という日本のe-Sportsシーンを象徴するような意見も見られた。
Magnet選手の文書をどのように受け止めるか。海外プロプレイヤーから見た貴重な意見は、日本のe-Sportsシーンがここからさらに盛り上がるための大きなきっかけの1つになりそうだ。
改めてe-Sportsを考えてみよう
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