しかし1月7日、牛角を運営するレインズインターナショナルは、当該の「焼肉食べ放題PASS」の販売終了を発表。
発表では「多くのお客様から反響を頂き予約で連日お席が埋まりご来店いただけない状態になっております」と経緯を説明。
そのため「誠に勝手ながら、本日(※1月7日)15時以降の『焼肉食べ放題PASS(11,000円)』の新規販売を終了とさせていただきます」と報告した。翌月以降の更新についても停止する予定だ。
広報担当者は「お客様におかれましては、ご不便をお掛けして誠に申し訳ございません」と謝罪を述べ、「今後もサービス向上に最善を尽くして参る所存でございますので、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます」とコメント。
すでに購入している人に対しては「ご利用対象店舗を45店舗分拡大し対応させていただきます」としている。
異例の大反響を呼んだ牛角の焼肉サブスク
定額制の「焼肉食べ放題PASS」は、食べ放題の「牛角コース」(1人3828円)と「お気軽コース」(3278円)のいずれかを1日1回、1ヶ月間注文できるサービス。牛角3店舗で実施しているサブスクが #トレンド入り しているッ😲✨
— 牛角[公式アカウント] (@gyukaku29) January 6, 2020
キーワードの「#月額1万1000円」は1ヶ月間、牛角コースが11000円で何度でも利用できるプランのことです😂🙌#牛角「花見川店」「三軒茶屋店」「赤坂店」で実施しております🐄#飲み放題 もあるよ🍺
詳しくは→https://t.co/3pBUAPVyg6 pic.twitter.com/ij8fDpFXbb
対象店舗は赤坂店と三軒茶屋店、千葉の花見川店。提供を始めたのは2019年11月29日だが、2020年年明けから大きな話題に。1月6日にはメディアで取り上げられ、新年早々のTwitterを、焼肉のサブスクリプションが席巻した。
KAI-YOUでは牛角を運営するレインズインターナショナルの広報担当者を直撃。サービスを開始した経緯や反響、さらにはビジネスとして成立しているのか否かなどを取材していた。
その段階では、「2〜3ヶ月に1度に来店されるライトユーザーのお客様が、1ヶ月に2~3回来ていただけるミドルユーザーになっていただきたいと考え、2019年11月29日より1万1000円プランを導入いたしました」と回答。
サービスそのものについては「トライアルで実施しており、検証中です」とコメントしていた。
飲食店のサブスクリプションの前例
飲食チェーンでの定額制サービスといえば2019年3月、居酒屋チェーン・金の蔵が、通常1800円のプレミアム飲み放題120分(90分LO)を、月額4000円で毎日1回利用できるプランを導入。\公式アプリ📱新機能【お得定期券】がリリースいたしました‼️/
— [公式]きんくら酒場 金の蔵 10周年🎊 (@kinkura_jp) March 5, 2019
これまで紙カードで運用されていた購入型お得定期券を、スマホアプリ内でご提供💁♂️
通常1,800円のプレミアム飲み放題120分(90分LO)が、月額4,000円で毎日1回ご利用いただけます!#金の蔵 #定期券 #サブスクhttps://t.co/yoBPAk9o1o pic.twitter.com/tlBjsp62LP
導入から2ヶ月が経った時点で金の蔵の担当者は、KAI-YOUの取材に対し「多くの人が飲み物は安く済むため食事を頼んでくれることで、1人当たりの客単価は下がっていない」「想像以上に継続率が良く、解約者が現状ほぼいない」と回答していた。
当時も大きな注目を集めていたが、こちらは現在も継続中。インターネット上で話題を呼び注文が殺到するのは珍しくないが、時に店の予想を上回る状況に直面してしまうもの。
焼肉のサブスクリプションという時代の先端を感じさせるサービスだっただけに販売終了は残念。一方で、潜在的なニーズの大きさは把握できたという側面もあるため、展開店舗の数や金額、予約数の上限など、試行錯誤の上で再び提供が開始されることを願ってやまない。
メシも音楽もサブスクリプションの流れ
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