みなさん、音楽は何で聴いていますか? Apple MusicやSpotify、AWA、またはLINE MUSICなどのサブスクリプション(月額定額制)でのストリーミングサービスを使っている方も多いのではないでしょうか。
2019年は多くのアーティストがサブスクリプションによる音楽ストリーミングサービスへ自身の楽曲の配信を「解禁」したというニュースが連日のように飛び交いました。
今回は元・音楽プレイリスト専門メディアに所属し、Spotifyヘビーユーザーを自称する吉谷が、2019年にストリーミングサービスに楽曲配信を解禁した象徴的なアーティスト(やタイトル)を20組ピックアップしました。
それぞれ「J-POP・ROCK編」「レジェンドアーティスト編」「アニソン・キャラソン編」「番外編」に分けて、時系列で紹介していきます。
これをきっかけに、ストリーミングサービスに加入したという方も多いはず。
繊細な歌詞と感情的な歌声で圧倒的共感ラブソングを生み出すロックバンド・back number。
2018年11月にはLINE MUSICのみで先行配信されていましたが多くの音楽サブスクリプションでストリーミング配信解禁されたのは2月から。2016年12月に発売されたベストアルバム『アンコール』以前の作品を聴くことができます。
BUMP OF CHICKENの解禁は6月。
1999年リリースのアルバム『FLAME VEIN』から2016年リリースのアルバム『Butterflies』までの収録曲(ただし期間限定盤、初回限定盤、廃盤、またいわゆる隠しトラックを除く)を配信開始。back numberと同じく最新曲の配信はされていません。
8月に解禁された星野源さんは、個人的にはかなり印象深いです。
なにせ、シーンのど真ん中、ドラマに映画、ラジオ、CMなど手がけた全てが話題になる男・星野源ですよ!?
NHKテレビ小説『半分、青い。』の主題歌「アイデア」は、配信限定でリリースしたあとに、楽曲のみ未収録のCD(ジャケット・ブックレット・空のCD-R)を発売したこともあるほどCDという形態に思い入れがある星野源さんだからこそ、この発表は衝撃でした。
2020年に活動15周年を迎えるPerfume。
解禁前は一部楽曲に限って配信されていましたが、ベストアルバム『Perfume The Best "P Cubed"』の発売日である9月18日に、同作以前のメジャーシーンでのシングル・アルバム収録曲を一挙解禁。なお、Perfumeは最新作も配信されています。
嵐の解禁には「時代が動いた」と言っても過言ではないでしょう。これまでYouTubeチャンネルや各種SNSすら存在していなかった嵐による怒涛のアップデートには日本のみならず、世界中が震撼しました。
当初は5曲のみが解禁されていましたが、11月には全楽曲が解禁。余談ですが、我が家ではこのタイミングで全員がSpotifyの有料会員になりました。家族プランのコスパは最強です…。
ロックバンドとして知られているUNISON SQUARE GARDEN、『TIGER & BUNNY』『血界戦線』など、多くのアニメ主題歌も手がけています。
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』のオープニングテーマになっている「Phantom Joke」を含む全シングル表題曲に、過去アルバムからセレクトされた楽曲を加えた計24曲を「UNISON SQUARE GARDEN The 1st Collection for streaming」というプレイリストにまとめて解禁しました。
これまでMVですらフル尺はYouTubeに公開していなかったUNISON SQUARE GARDENの解禁はファンの間で話題になりました。
解禁のニュースが出るたびにファンに衝撃を与え、時代の変化を感じました。
「言葉にできない」「ラブ・ストーリーは突然に」など、老若男女誰もが聴き馴染みのある国民的楽曲を多く発表している小田和正さん。
1986年のソロデビューから最新シングルまで、約33年分の楽曲全てを解禁しました。
2018年9月に活動を終えた平成を代表する歌姫・安室奈美恵さん。
6月にはApple Music限定で楽曲の配信が解禁されていましたが、9月からは主要ストリーミングサービスでの配信も開始。
ちなみに私が一番好きな曲は2012年にリリースされたアルバム『Uncontrolled』に収録されている「NAKED」です。エレクトロでリズミカルなメロディと安室奈美恵さんの力強い歌声が化学反応を起こしている一曲です。
「今夜はブギー・バック」「ラブリー」など、今でも根強い人気を誇る楽曲で知られている小沢健二さん。
11月には13年ぶりアルバム『So kakkoii 宇宙』をリリース、Instagramのアカウントを開設したことでも話題になりました。
なお、解禁された楽曲はシングルだと1997年にリリースされた「ある光」や2017年にゲリラ的にリリースされた「流動体について」、アルバムだと1994年にリリースされた『LIFE』や上述の最新作『So kakkoii 宇宙』など一部です。
1990年代から現在に至るまでカリスマ的な人気があるL'Arc~en~Ciel。
解禁を発表する直前にはYouTubeの公式チャンネルを開設。重大発表の予告動画が公開され、ファンの間でさまざまな憶測が飛び交っていました。
解禁されたのは1993年リリースのアルバム「DUNE」から2018年リリースのライブアルバム「25th L'Anniversary LIVE」の計436曲。曲数だけでも歴史を感じます。
歴史を感じると言えば、サザンオールスターズも忘れてはいけません。
解禁されたのは1978年に発表したデビューシングル「勝手にシンドバッド」から、2019年8月にリリースした最新曲「愛はスローにちょっとずつ」まで、実に41年もの間に発表してきた楽曲。その数、同時に解禁されたメンバーのソロやユニット作品を含めると900曲オーバー。
全部聴くとなると何時間かかるか、気が遠くなりますね…
解禁のタイミングで音楽を聴き直してお気に入りのアニメなどを思い出した人も多かったかもしれませんあ。
声優である寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんの4人からなる音楽ユニット・スフィア。2019年には10周年を迎えています。
一部を除いて、2009年4月リリースの1stシングル「Future Stream」から2019年6月にリリースしたシングル「best friends」などの楽曲を聴くことができます。
影山ヒロノブさんや遠藤正明さんなどのアニソンシンガーらによるユニット・JAM Project。
アニメ『ワンパンマン』オープニングテーマ「THE HERO !! ~怒れる拳に火をつけろ~」「静寂のアポストル」のほかにも様々なアニソンを手がけています。
活動20周年となる2020年、1月1日(水)にはオリジナルアルバムをリリースすることも決まっており、注目されています。
圧倒的な歌唱力からアニソン界の女王として知られている水樹奈々さん。
一部を除きこれまでリリースされたシングルやアルバム、ベストアルバムと配信限定曲の「BLUE ROSE」「REBELLION」、そしてT.M.Revolutionとのコラボソング「革命デュアリズム」などが解禁されました。
アニメ『ソードアート・オンライン』のオープニング曲や『僕のヒーローアカデミア』第2期のエンディングなど、数々のアニメタイアップ曲を発表しているLiSAさん。
解禁されたのは1stシングル「oath sign」から最新曲までの全楽曲です。
この大晦日に放送される「第70回NHK紅白歌合戦」に初出演するLiSAさんが歌う予定の、大ヒット作『鬼滅の刃』の主題歌「紅蓮華」ももちろん配信されています。
「Tokyo 7thシスターズ」は、会員数100万人を超えるアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム。
ゲーム内のオリジナル楽曲はヒゲドライバーさんなど、新進気鋭の若手アーティストたちが提供していることでも知られています。
配信されたのは、「セブンスシスターズ」や「777☆SISTERS」など人気ユニットたちが歌う、シングルとアルバム全29作品112曲です。
FlyingDogはアニメ音楽、映像レーベル。もちろん全曲ではないものの、アーティスト単位ではなく、レーベル単位での大規模な解禁は珍しいのではないでしょうか?
解禁されたのは『創聖のアクエリオン』、『艦隊これくしょん-艦これ-』、『カードキャプターさくら』『蒼き鋼のアルペジオ』『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』、といったアニメ作品の主題歌やサウンドトラックなど約1300曲にのぼります。
士郎正宗さんの漫画『攻殻機動隊』が神山健治監督によって映像化された作品『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズ。
各サウンドトラックから、小型思考戦車・タチコマにフィーチャーした企画アルバム『be Human』まで、その劇中を彩る楽曲が一挙に公開されました。
2020年にはNetflixオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』が配信予定。最新作に向けて、電脳化された作品世界を彩る音楽を改めて振り返るのもいいかもしれません。
どちらもインターネットカルチャーから飛び出した才能。彼らを無視するわけにはいきません。
歌い手がこぞって「歌ってみた動画」を投稿している名曲「シャルル」はじめ、大ヒット曲を生み出したボカロP・"バルーン"としても知られているシンガーソングライター・須田景凪さん。
自身のボカロ曲を自ら歌うセルフカバーも多くの支持を集め、「シャルル」のカバーはYouTubeで5000万回再生を突破しています。
「シャルル」こそ解禁はされていませんが、メジャーデビュー作となる1stEP『teeter』や1stアルバム『Quote』、最新EP『porte』など「須田景凪」名義の全楽曲が解禁になりました。
歌い手としてカリスマ的人気を博しているまふまふさん。
解禁されたのは10万枚以上を売り上げゴールドディスクを獲得した前作アルバム『明日色ワールドエンド』から、10月にリリースした最新アルバム『神楽色アーティファクト』までの全36曲にのぼります。
来年3月には東京ドームでのワンマンライブ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2020@東京ドーム~」も控えおり、多くの注目が集まっています。
世界的に見ても日本はCDによる音楽流通の割合がいまだに高く、また収益性という点も鑑みてサブスクリプションによるストリーミングサービスへの参入を控えるというアーティストの存在は自然と言えば自然です。
それでも徐々に配信が増え始めた要因は、2018年末から音楽チャート「オリコンランキング」の評価基準にストリーミングでの再生数が反映され始めたことなどが挙げられます。 まだ日本のアーティストとサブスクリプションによるストリーミングサービスの関わり方はお互いに探り探りの段階ですが、近年大きな問題になっている「Music FM」などによる音楽の"違法視聴"問題を解決する手段の1つとして、ストリーミングサービスが果たす役割は今後さらに大きくなっていくのではないでしょうか。
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
2019年は多くのアーティストがサブスクリプションによる音楽ストリーミングサービスへ自身の楽曲の配信を「解禁」したというニュースが連日のように飛び交いました。
今回は元・音楽プレイリスト専門メディアに所属し、Spotifyヘビーユーザーを自称する吉谷が、2019年にストリーミングサービスに楽曲配信を解禁した象徴的なアーティスト(やタイトル)を20組ピックアップしました。
それぞれ「J-POP・ROCK編」「レジェンドアーティスト編」「アニソン・キャラソン編」「番外編」に分けて、時系列で紹介していきます。
J-POP・ROCK編
2019年以前、サブスクリプションによる音楽ストリーミングサービスの欠点は「今話題の楽曲」があまりないことだと個人的には思っていました。しかし2019年は「これがなくてはJ-POPを語れない!」的なアーティストの楽曲解禁が顕著でした。これをきっかけに、ストリーミングサービスに加入したという方も多いはず。
back number(2月)
繊細な歌詞と感情的な歌声で圧倒的共感ラブソングを生み出すロックバンド・back number。
2018年11月にはLINE MUSICのみで先行配信されていましたが多くの音楽サブスクリプションでストリーミング配信解禁されたのは2月から。2016年12月に発売されたベストアルバム『アンコール』以前の作品を聴くことができます。
BUMP OF CHICKEN(6月)
BUMP OF CHICKENの解禁は6月。
1999年リリースのアルバム『FLAME VEIN』から2016年リリースのアルバム『Butterflies』までの収録曲(ただし期間限定盤、初回限定盤、廃盤、またいわゆる隠しトラックを除く)を配信開始。back numberと同じく最新曲の配信はされていません。
星野源(8月)
8月に解禁された星野源さんは、個人的にはかなり印象深いです。
なにせ、シーンのど真ん中、ドラマに映画、ラジオ、CMなど手がけた全てが話題になる男・星野源ですよ!?
NHKテレビ小説『半分、青い。』の主題歌「アイデア」は、配信限定でリリースしたあとに、楽曲のみ未収録のCD(ジャケット・ブックレット・空のCD-R)を発売したこともあるほどCDという形態に思い入れがある星野源さんだからこそ、この発表は衝撃でした。
Perfume(9月)
2020年に活動15周年を迎えるPerfume。
解禁前は一部楽曲に限って配信されていましたが、ベストアルバム『Perfume The Best "P Cubed"』の発売日である9月18日に、同作以前のメジャーシーンでのシングル・アルバム収録曲を一挙解禁。なお、Perfumeは最新作も配信されています。
嵐(10月)
嵐の解禁には「時代が動いた」と言っても過言ではないでしょう。これまでYouTubeチャンネルや各種SNSすら存在していなかった嵐による怒涛のアップデートには日本のみならず、世界中が震撼しました。
当初は5曲のみが解禁されていましたが、11月には全楽曲が解禁。余談ですが、我が家ではこのタイミングで全員がSpotifyの有料会員になりました。家族プランのコスパは最強です…。
UNISON SQUARE GARDEN(10月)
ロックバンドとして知られているUNISON SQUARE GARDEN、『TIGER & BUNNY』『血界戦線』など、多くのアニメ主題歌も手がけています。
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』のオープニングテーマになっている「Phantom Joke」を含む全シングル表題曲に、過去アルバムからセレクトされた楽曲を加えた計24曲を「UNISON SQUARE GARDEN The 1st Collection for streaming」というプレイリストにまとめて解禁しました。
これまでMVですらフル尺はYouTubeに公開していなかったUNISON SQUARE GARDENの解禁はファンの間で話題になりました。
レジェンドアーティスト編
CDが最も売れた1990年代後期にも活動していた、いわゆる"大御所アーティスト"の解禁も相次いだ今年。解禁のニュースが出るたびにファンに衝撃を与え、時代の変化を感じました。
小田和正(5月)
「言葉にできない」「ラブ・ストーリーは突然に」など、老若男女誰もが聴き馴染みのある国民的楽曲を多く発表している小田和正さん。
1986年のソロデビューから最新シングルまで、約33年分の楽曲全てを解禁しました。
安室奈美恵(9月)
2018年9月に活動を終えた平成を代表する歌姫・安室奈美恵さん。
6月にはApple Music限定で楽曲の配信が解禁されていましたが、9月からは主要ストリーミングサービスでの配信も開始。
ちなみに私が一番好きな曲は2012年にリリースされたアルバム『Uncontrolled』に収録されている「NAKED」です。エレクトロでリズミカルなメロディと安室奈美恵さんの力強い歌声が化学反応を起こしている一曲です。
小沢健二(4月)
「今夜はブギー・バック」「ラブリー」など、今でも根強い人気を誇る楽曲で知られている小沢健二さん。
11月には13年ぶりアルバム『So kakkoii 宇宙』をリリース、Instagramのアカウントを開設したことでも話題になりました。
なお、解禁された楽曲はシングルだと1997年にリリースされた「ある光」や2017年にゲリラ的にリリースされた「流動体について」、アルバムだと1994年にリリースされた『LIFE』や上述の最新作『So kakkoii 宇宙』など一部です。
L'Arc~en~Ciel(12月)
1990年代から現在に至るまでカリスマ的な人気があるL'Arc~en~Ciel。
解禁を発表する直前にはYouTubeの公式チャンネルを開設。重大発表の予告動画が公開され、ファンの間でさまざまな憶測が飛び交っていました。
解禁されたのは1993年リリースのアルバム「DUNE」から2018年リリースのライブアルバム「25th L'Anniversary LIVE」の計436曲。曲数だけでも歴史を感じます。
サザンオールスターズ(12月)
歴史を感じると言えば、サザンオールスターズも忘れてはいけません。
解禁されたのは1978年に発表したデビューシングル「勝手にシンドバッド」から、2019年8月にリリースした最新曲「愛はスローにちょっとずつ」まで、実に41年もの間に発表してきた楽曲。その数、同時に解禁されたメンバーのソロやユニット作品を含めると900曲オーバー。
全部聴くとなると何時間かかるか、気が遠くなりますね…
アニソン・キャラソン編
2018年11月にはアニメ〈物語〉シリーズや、スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』シリーズ関連楽曲などがサブスク解禁されて注目を集めてはいましたが、2019年はさらに広がって、影響力のあるアーティストやタイトルの解禁が続きました。解禁のタイミングで音楽を聴き直してお気に入りのアニメなどを思い出した人も多かったかもしれませんあ。
スフィア(3月)
声優である寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんの4人からなる音楽ユニット・スフィア。2019年には10周年を迎えています。
一部を除いて、2009年4月リリースの1stシングル「Future Stream」から2019年6月にリリースしたシングル「best friends」などの楽曲を聴くことができます。
JAM Project(7月)
影山ヒロノブさんや遠藤正明さんなどのアニソンシンガーらによるユニット・JAM Project。
アニメ『ワンパンマン』オープニングテーマ「THE HERO !! ~怒れる拳に火をつけろ~」「静寂のアポストル」のほかにも様々なアニソンを手がけています。
活動20周年となる2020年、1月1日(水)にはオリジナルアルバムをリリースすることも決まっており、注目されています。
水樹奈々(7月)
圧倒的な歌唱力からアニソン界の女王として知られている水樹奈々さん。
一部を除きこれまでリリースされたシングルやアルバム、ベストアルバムと配信限定曲の「BLUE ROSE」「REBELLION」、そしてT.M.Revolutionとのコラボソング「革命デュアリズム」などが解禁されました。
LiSA(10月)
アニメ『ソードアート・オンライン』のオープニング曲や『僕のヒーローアカデミア』第2期のエンディングなど、数々のアニメタイアップ曲を発表しているLiSAさん。
解禁されたのは1stシングル「oath sign」から最新曲までの全楽曲です。
この大晦日に放送される「第70回NHK紅白歌合戦」に初出演するLiSAさんが歌う予定の、大ヒット作『鬼滅の刃』の主題歌「紅蓮華」ももちろん配信されています。
Tokyo 7th シスターズ(11月)
「Tokyo 7thシスターズ」は、会員数100万人を超えるアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム。
ゲーム内のオリジナル楽曲はヒゲドライバーさんなど、新進気鋭の若手アーティストたちが提供していることでも知られています。
配信されたのは、「セブンスシスターズ」や「777☆SISTERS」など人気ユニットたちが歌う、シングルとアルバム全29作品112曲です。
FlyingDog(11月)
FlyingDogはアニメ音楽、映像レーベル。もちろん全曲ではないものの、アーティスト単位ではなく、レーベル単位での大規模な解禁は珍しいのではないでしょうか?
解禁されたのは『創聖のアクエリオン』、『艦隊これくしょん-艦これ-』、『カードキャプターさくら』『蒼き鋼のアルペジオ』『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』、といったアニメ作品の主題歌やサウンドトラックなど約1300曲にのぼります。
「攻殻機動隊 S.A.C.」(8月)
士郎正宗さんの漫画『攻殻機動隊』が神山健治監督によって映像化された作品『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズ。
各サウンドトラックから、小型思考戦車・タチコマにフィーチャーした企画アルバム『be Human』まで、その劇中を彩る楽曲が一挙に公開されました。
2020年にはNetflixオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』が配信予定。最新作に向けて、電脳化された作品世界を彩る音楽を改めて振り返るのもいいかもしれません。
番外編
いよいよラストスパートです。最後は今までの枠にハマらない2組を紹介します。どちらもインターネットカルチャーから飛び出した才能。彼らを無視するわけにはいきません。
須田景凪(8月)
歌い手がこぞって「歌ってみた動画」を投稿している名曲「シャルル」はじめ、大ヒット曲を生み出したボカロP・"バルーン"としても知られているシンガーソングライター・須田景凪さん。
自身のボカロ曲を自ら歌うセルフカバーも多くの支持を集め、「シャルル」のカバーはYouTubeで5000万回再生を突破しています。
「シャルル」こそ解禁はされていませんが、メジャーデビュー作となる1stEP『teeter』や1stアルバム『Quote』、最新EP『porte』など「須田景凪」名義の全楽曲が解禁になりました。
まふまふ(11月)
歌い手としてカリスマ的人気を博しているまふまふさん。
解禁されたのは10万枚以上を売り上げゴールドディスクを獲得した前作アルバム『明日色ワールドエンド』から、10月にリリースした最新アルバム『神楽色アーティファクト』までの全36曲にのぼります。
来年3月には東京ドームでのワンマンライブ「ひきこもりでもLIVEがしたい!~すーぱーまふまふわーるど2020@東京ドーム~」も控えおり、多くの注目が集まっています。
2019年のサブスクリプションによるストリーミング解禁を振り返る
音楽の聴き方にも選択肢が増え、それに伴い少しづつサブスクリプションによるストリーミングサービスが日本でも浸透してきています。しかし2、3年ほど前までは、日本のビックネームがストリーミングサービスに楽曲を配信する事例はあまり多くはなかったと言えます。世界的に見ても日本はCDによる音楽流通の割合がいまだに高く、また収益性という点も鑑みてサブスクリプションによるストリーミングサービスへの参入を控えるというアーティストの存在は自然と言えば自然です。
それでも徐々に配信が増え始めた要因は、2018年末から音楽チャート「オリコンランキング」の評価基準にストリーミングでの再生数が反映され始めたことなどが挙げられます。 まだ日本のアーティストとサブスクリプションによるストリーミングサービスの関わり方はお互いに探り探りの段階ですが、近年大きな問題になっている「Music FM」などによる音楽の"違法視聴"問題を解決する手段の1つとして、ストリーミングサービスが果たす役割は今後さらに大きくなっていくのではないでしょうか。
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
2019年、今のうちに振り返っとこ
この記事どう思う?
連載
日夜生み出される現象や事象を“ポップなまとめ記事”として紹介する人気連載。 いま注目を集めるジャンル、気になったときにチェックしたいトレンド──。 KAI-YOUでは「POP」を軸に、さまざまな対象をまとめて紹介していきます。
2件のコメント
恩田雄多
編集部の恩田と申します。ご指摘ありがとうございます!
失礼いたしました、表記のほう修正いたしました。
匿名ハッコウくん(ID:3412)
×buck number→〇back numberです。