BUMP OF CHICKEN、ストリーミング解禁の衝撃 配信が果たしていく役割

BUMP OF CHICKEN、ストリーミング解禁の衝撃 配信が果たしていく役割
BUMP OF CHICKEN、ストリーミング解禁の衝撃 配信が果たしていく役割

BUMP OF CHICKEN

POPなポイントを3行で

  • バンプ、待望のストリーミング配信解禁
  • 2016年までの楽曲のほとんどが聞き放題に
  • ビッグネームの配信解禁による影響は?
BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)が、SpotifyApple MusicAWAうたパスなどの各ストリーミングサービスにて、1999年リリースのアルバム『FLAME VEIN』から2016年リリースのアルバム『Butterflies』までの収録曲(ただし期間限定盤、初回限定盤、廃盤、またいわゆる隠しトラックを除く)を配信開始。

この発表には多くのファンからの反響が寄せられた。

タレントの松井玲奈さんも反応

ロックバンド BUMP OF CHICKENとは?

BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKENは2016年に結成20周年を迎えたロックバンド。

23年間の活動で「天体観測」「オンリー ロンリー グローリー」「カルマ」など数々のヒットソングを生み出しており、2014年にはバンド史上初のフィーチャリング・アーティストとして初音ミクを迎えてリリースした「ray」も記憶に新しい。
BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU「ray」
今年1月にはドラマ『グッドワイフ』に主題歌として新曲「Aurora」を書き下ろし提供。平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したヒット作を支えた。

さらに8月には3年ぶりとなる『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』への出演が決定しており、四半世紀近い活動を経てもその勢いは留まることを知らない。

7月10日(水)にリリースするニューアルバム『aurora arc』を携えて、7月12日(金)からスタートする全国ツアー『BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark』。そのツアーファイナル公演として、2019年11月3日(日・祝)および4日(月・休)に東京ドーム2DAYSの開催も、サブスクリプション解禁と同時に発表されている。

相次ぐアーティストによる楽曲のストリーミング解禁

音楽の聴き方にも選択肢が増え、それに伴い少しづつストリーミングサービスが日本でも浸透してきている。しかし2、3年ほど前までは、日本のビックネームがストリーミングサービスに楽曲を配信する事例はあまり多くなかった。

世界的に見ても日本はCDによる音楽流通の割合がいまだに高く、また収益性という点も鑑みてストリーミングサービスへの参入を控えるというアーティストの存在は自然と言えば自然である。

例えば、影響力の大きいアーティストという観点からみると、代表的な例ではHi-STANDARDサザンオールスターズ星野源さん、米津玄師さんらがストリーミングサービスに楽曲を提供していない。

対してMr.childrenWANIMA宇多田ヒカルさんといったアーティストが次々とストリーミングサービスに参入しているという流れもある。

徐々に配信が増え始めた要因は、日本のヒット曲の指標として認知されている音楽チャート「オリコンランキング」の評価基準にストリーミングサービスの再生数が反映され始めたことや、ストリーミングサービスを使うことによってアーティスト側が視聴データを取得できるようになった点だろう。

中には"一部の曲やアルバム以外"をストリーミングサービスで解禁することで、CDによる楽曲販売とストリーミングサービスによる楽曲配信を使い分けているPerfumeRADWIMPSのようなアーティストもいる。

BUMP OF CHICKENもこの形でのストリーミングサービス参入であり、今回解禁されたのは1999年リリースのアルバム『FLAME VEIN』から2016年リリースのアルバム『Butterflies』までの収録曲のみ。すべての曲を解禁したわけではない。 まだ日本のアーティストとストリーミングサービスの関わり方はお互いに探り探りの段階だが、近年大きく問題になっている「Music FM」などによる音楽の"違法視聴"問題を解決する手段の1つとして、ストリーミングサービスが果たす役割は決して小さくないだろう。

そのため、BUMP OF CHICKENのようなビックネームのストリーミングサービスへの参入には、ただの配信解禁以上に大きな意味があると言える。

あわせて読みたい

この記事どう思う?

この記事どう思う?

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。