2019.10.09 07:00
Honda Yuuki
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『日本沈没2020』

POPなポイントを3行で

Netflixオリジナル『日本沈没2020』制作決定
監督は『DEVILMAN crybaby』の湯浅政明
小松左京の傑作小説を現代設定で描く

小松左京さんのベストセラー小説『日本沈没』が、Netflixのオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』として初めてアニメ化される。

監督は同じくNetflixで永井豪さんの漫画『デビルマン』を原作としたアニメ『DEVILMAN crybaby』を手がけた湯浅政明さん。作品は2020年に全世界独占配信される予定。また、ティザービジュアルもこのたび解禁された。

原作は2度映画化された『日本沈没』

『日本沈没』／画像はAmazonから

原作となる『日本沈没』は、1973年に小松左京さんが発表した小説。累計470万部のベストセラーとなり、同年の実写映画化では配給収入28億円以上を記録した。

また2006年には草彅剛さん、柴咲コウさんの出演で再映画化され、こちらも興収53億円以上の大ヒットを記録している。

余談だが、『日本沈没』には、本作と同じくらい知名度のあるパロディ小説が存在する。それが、小松左京さんと並ぶSF作家・筒井康隆さんによる『日本以外全部沈没』だ。

『日本以外全部沈没』／画像はAmazonより

筒井康隆お得意のスラップスティックコメディながら一流のユーモアとアイロニーを凝縮した短編で、『日本沈没』は数々の賞を受賞しているが、『日本以外全部沈没』も第5回星雲賞の短編賞に輝いている（なお、同長編賞は『日本沈没』）。

東京オリンピック閉幕直後の日本を描く

今作の設定は2020年、東京オリンピックという大きな国家事業を終えたばかりの日本。

都内に住むごく普通の家族、武藤家の歩（あゆむ）と剛（ごう）の姉弟が、突然の大地震による大混乱の中、家族と共に東京からの脱出を試みるが、刻々と沈みゆく日本列島に容赦なく追い詰められる。そんな極限状態の中で生と死、出会いと別れなどの途方もない現実と向き合い、未来を信じ懸命に生き抜こうとする物語となる。

この一大コンテンツ初のアニメ化に挑戦するのは、『夜は短し歩けよ乙女』や『夜明け告げるルーのうた』などで世界的な評価を受ける湯浅政明監督。

『DEVILMAN crybaby』以来2度目となるNetflixオリジナルアニメシリーズとして、再びアニメ作品ならではのダイナミズム溢れる映像表現で、実写では描くことのできなかった未曽有の天変地異を描く。

湯浅監督と言えば、2021年には、作家・古川日出男さんの小説『平家物語犬王の巻』を原作とした長編アニメーション『犬王』の公開も控えている。

音楽は、『ピンポン THE ANIMATION』『DEVILMAN crybaby』に続き湯浅監督と3度目のタッグとなる牛尾憲輔さんが担当。制作は湯浅監督が率いるサイエンスSARUが手がける。

湯浅監督からのコメント

湯浅政明監督のコメント
国ってなんだ？日本人ってなんだ？生まれた場所とそこの環境で何が決まるの？決まらないの？
子供の頃に疑問に思った自分へ答えるべく、このビッグタイトルへ挑みます！
オリンピックイヤーに起きた、国家の存亡にかかわる天変地異の中を避難する一つの家族と、たまたまそこへ居合わせた人たち、出会う人々にフォーカスし、大災害の顛末を描きます！ご期待ください。

小松実盛さん（小松左京次男）のコメント
アニメ『日本沈没2020』は、これまでの『日本沈没』から派生した劇場版映画、テレビドラマ、コミックとは全く異なる点があります。
地殻変動の詳細や政府の対応、海外からの支援も何もかもがわからない目隠し状態に投げ出されてしまった、令和の時代に生きる等身大の日本人一家に焦点が当てられているのです。
小松左京が『日本沈没』に込めた――“恐るべき危機を乗り越え生き残った日本人だからこそ、人類社会が直面する様々な危機への解決に貢献でき、世界で見直され、未来に特別な役割を果たせる”という想い。
『日本沈没2020』を、世界中の人々に、日本が誇るアニメーションの手法を駆使した作品として楽しんでもらうと同時に、物語に込められた“災害への警鐘”と“危機を越え未来を切り拓く”というメッセージを受け取っていただければ幸いです。

(c)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners

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