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POPなポイントを3行で

  • 逮捕者続出、大きく報道された渋谷ハロウィン
  • 曲者ラッパー・ハハノシキュウが当日潜入
  • 渋谷ハロウィンとオタクが相容れない理由を考えた

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ハハノシキュウ、渋谷のハロウィンに放り込まれて考える
連日の狂乱が大きく報道され、物議の的となった「渋谷ハロウィン」。

ラッパーとして活動し、「KAI-YOU.net」ではレポートなどを執筆いただいているハハノシキュウ氏に無理を言って、10月31日当日の渋谷ハロウィンに参加していただいた記録となる。

「流行に流される田舎モンが大体何を収穫したってんだよ BABY!」 千葉雄大&柳原可奈子「おれとおまえのHELLO WIN-WIN」

ドブネズミみたいに美しくなりたいっていうよりは、写真に写る部分だけは美しくありたいって方が近い。

だから、みんなで“びんぼっちゃま”の仮装をすりゃいいんだ。

僕はそれを後ろから眺めたい。

文:ハハノシキュウ 編集:新見直 撮影:編集部

2018年10月27日(土)

プリキュアの劇場最新作の公開初日である。

僕は家族と観に行った。

やはり初日ということもあって、子どもたちの半数くらいは自分の好きなプリキュアの仮装をして足を運んでいた。ちなみにウチはキュアジェラートの格好で臨ませていただいた。
【キラキラ☆プリキュアアラモード】キュアジェラートへんしんシーン
僕は、プリキュアには関しては非常にミーハー、というか『フリースタイルダンジョン』からラップを聴き始めましたレベルの人間なので、あまり大きいことは言えないがとても素晴らしい映画だった

世の中の子育てに疲弊しているお母さん達と、世の中の文脈を重んじる大きいお友達と、そして今を生きる子ども達、その3種類の人間を全く違う角度から同時に泣かせるような映画だった。

特に、僕がいいなぁと思ったのは、細かいネタバレを避ける書き方をすると、子ども達がプリキュアの仮装をしている姿と、映画本編のプリキュアたちの姿が同調する演出だ。

まあ、とにかく仮装が心身を高揚させるってことがよくわかった。

子どもたちには仮装が必要だ。

※:10月27日から公開中の『映画 HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』

2018年10月28日(日)

何やらツイッターが騒がしい。

ニュースサイトも同様だ。

昨晩、渋谷でハロウィン騒動があったらしい。

特に目を引いたのは軽トラックを10数人で横転させて大喜びしている大人たちの映像だった。 そして、その映像を添付して「これは私の父の軽トラックです。この人たちを許せない」といった内容のツイートが2、3件違うアカウントから回ってきて、もう何を信用したらいいのかわからなくなって、感情に名前をつけるのをやめた。(運転者も一緒になって倒してたなんて話も聞くし)

まあ、僕には関係ないし

ちなみに僕は最近、酒をやめた。

ストロング系のアルコールが流行ってから、そんな世相に疑問を持ち始めたからだ。

安い酒で気軽に酔っ払ってまで忘れたいことが毎日あるのは良くないし、今この現状を酒無しで耐え抜けなかったら、向こう十年、僕の精神が持ちそうにないとすら思ったのもある。

この日、秋葉原でライブがあったのだが、その打ち上げで居酒屋に行った。秋葉原はハロウィンのムードゼロ。

居酒屋で酒を飲まずに楽しむというテーマを自らに課した。酒の力を借りずに、きちんと楽しむ。ということを意識したら割と楽しかった。酒なんかなくても勢いはつけられるらしい。

むしろ、酒を飲んでもそれほど楽しそうにしなかった今までの自分よりも幾らかマシに思えた。

2018年10月29日(月)

今度はテレビでも渋谷ハロウィンをディスり始める。

「渋谷の路上がクラブ化した」という言い回しがニュースで使われたらしく、僕の知ってるラッパーやDJが露骨に怒っている姿をSNSで散見する。

中には「普段遊んでない奴らは遊び方がわかってない」「人生の楽しみ方がわからないからああいう楽しみ方になる」「音楽すらまともに聴けてないからノリ方がおかしい」「クラブの方が健全だ、あんなのと一緒にすんな」というニュアンスの主張まであった。

元からそこに溝があったような人種の線引きを感じた。 渋谷のハロウィン2018 僕の体感としては、普段から渋谷を愛している人たちが、大した渋谷に思い入れもないのに好き勝手しにやって来た人たちを許せない。という画のように思える。

まあ、僕も一ヶ月に一回は渋谷に行く用事がある。そういう意味では他人事ではない。

他人事ではないのだけど、どこか「まあ、僕には関係ない」という無関心な気持ちがあった。

2018年10月30日(火)

突然、KAI-YOUの新見さんから「明日のハロウィンについてレポートして欲しい」と出動要請が入る。

非常に困った。
「10月.ハロウィンに人間になりたい」収録『13月』ダイジェスト
僕は5年前にハロウィンソングを発表している割には、ハロウィンパーティーに無関心でいる。

毎日仮装している身としては、ヤンキーに毎日優しくしろよとしか思えないし、ツンデレに毎日デレデレしろよとしか思えない。

まあ、そうは言っても喉から手が出るほど仕事(お金)が欲しい僕は、この記事を読んだ人からまた違う仕事が舞い込んでくることを信じてこれを受諾した。

妻にこの件を告げたら「財布をスられないように身軽な格好で行け」と言われる。

僕は田舎者なので、東京生まれサブカル育ちの妻の言うことはちゃんと聞く。

「荷物はロッカーに入れた方がいいかな?」と質問をしたら「ロッカー空いてると思ってるお花畑の頭の人がここに」と言われ、落ち込む。

「帽子被って手ぶらでスマホと定期と最低限のお金持って」と指示を受け、最後に「あと、職務質問されるから免許証も必要だな」と手綱を締めていただく。

まるで遠足の準備のような夜だった。

「渋谷のハロウィンに行く人を軽蔑する」という旨のツイートが一瞬目に入る。

「まあ、僕には関係ない」

そう思って寝た。

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