大量の死傷者を出してしまった韓国・梨泰院での事故もあり、厳戒態勢となった日本・渋谷のハロウィン。
当日に渋谷区長・長谷部健さんが「来街を控えることもご検討いただくよう改めてお願いいたします」(外部リンク)と声明を出すなど、改めて、その警戒感は例年よりはるかに強かったと言えるだろう。
昨年はまだまだ新型コロナウィルスの感染の勢いが強く、ようやく時短営業要請が解除されたという中で行われていた。それもあってか、ハチ公前の広場では反ワクチンを掲げる団体が謎の音頭を取る中、人の波が動き続けるという異様な光景も見られたことを記憶している。
2022年の渋谷ハロウィンにはどのような変化があったのか、現地の様子をレポートする。「ホテルに連れて行かれそうに…」欲望爆発の渋谷ハロウィン
【画像31枚】アーニャ、チャイナ、魔女…渋谷の街を彩ったコスプレたち
取材・文:小林優介 撮影:Toya Fujino
交差点だけではなく駅前広場の中にもテープが張られ、絶えず警察によって「立ち止まらないでください」と呼び掛けられてていたため、例年よりも駅前の広場に溜まる人は少なく、絶えず人が流れ続けている印象だった(むしろ前年までは警察の交通規制の影響で足が止まることが多かった)。
加えて、2021年は時短営業から空けたばかりで飲食店の営業もまだ少なかったことが影響してか、いわゆる「路上飲み」が当たり前の状況。今年は特別に寒かったこともあり、路上でお酒を飲んでいる人はかなり数を減らしているように見える。 そういった事情もあってか、街を歩いている人たちに話を聞くと、基本的には居酒屋やバー、そしてクラブなど、各々の目的地がある様子。
うろうろと行く当てもなく街をうろついているのは、物見遊山で来た野次馬のような人か完全にナンパ目的の人、もしくは筆者たちのようなメディアの取材班という感じだった。
そういった場所では、もちろんナンパが盛んに行われている。日本においてナンパとハロウィンは限りなく相似しているのはよく知られている。でもこの日はどちらかというと、お互いに写真を撮り合ったりというふつうの交流をしている人が多かったように思う。
元気な若者たちに取材をしてみると、一番多かったのは今年が渋谷のハロウィンに初参加だという声だ。
他にも参加した理由を聞いてみると「テレビで見て楽しそうだったから来てみたかった」という例年通りの意見に加えて、「コロナ禍ももう終わったし、いいかなって」「もうぱ~っと遊びたかった」という人も多かった。
やはり警察の声かけは強かったようで、取材に協力してくれた人の中には「列ができすぎて警察に注意された」と。そういった状況すら楽しんでいる様子で笑いながら話してくれた人もいた。
当日に渋谷区長・長谷部健さんが「来街を控えることもご検討いただくよう改めてお願いいたします」(外部リンク)と声明を出すなど、改めて、その警戒感は例年よりはるかに強かったと言えるだろう。
昨年はまだまだ新型コロナウィルスの感染の勢いが強く、ようやく時短営業要請が解除されたという中で行われていた。それもあってか、ハチ公前の広場では反ワクチンを掲げる団体が謎の音頭を取る中、人の波が動き続けるという異様な光景も見られたことを記憶している。
2022年の渋谷ハロウィンにはどのような変化があったのか、現地の様子をレポートする。
うねるような人の流れ、立ち止まれない駅前
渋谷駅前は上述の事故の影響もあり、警察がテープを張って交通整理を行うなどかなり人の流れが滞らないような対策がされていた。交差点だけではなく駅前広場の中にもテープが張られ、絶えず警察によって「立ち止まらないでください」と呼び掛けられてていたため、例年よりも駅前の広場に溜まる人は少なく、絶えず人が流れ続けている印象だった(むしろ前年までは警察の交通規制の影響で足が止まることが多かった)。
加えて、2021年は時短営業から空けたばかりで飲食店の営業もまだ少なかったことが影響してか、いわゆる「路上飲み」が当たり前の状況。今年は特別に寒かったこともあり、路上でお酒を飲んでいる人はかなり数を減らしているように見える。 そういった事情もあってか、街を歩いている人たちに話を聞くと、基本的には居酒屋やバー、そしてクラブなど、各々の目的地がある様子。
うろうろと行く当てもなく街をうろついているのは、物見遊山で来た野次馬のような人か完全にナンパ目的の人、もしくは筆者たちのようなメディアの取材班という感じだった。
「コロナ禍ももう終わったし、いいかなって」渋谷に集った若者の声
人の流れが強かったため、仮装をしている人たちや仮装を撮影しようとする人は、SHIBUYA109の下やMIYASHITA PARK前など、人の流れが少ないエリアに多く集まっていた。そういった場所では、もちろんナンパが盛んに行われている。日本においてナンパとハロウィンは限りなく相似しているのはよく知られている。でもこの日はどちらかというと、お互いに写真を撮り合ったりというふつうの交流をしている人が多かったように思う。
元気な若者たちに取材をしてみると、一番多かったのは今年が渋谷のハロウィンに初参加だという声だ。
他にも参加した理由を聞いてみると「テレビで見て楽しそうだったから来てみたかった」という例年通りの意見に加えて、「コロナ禍ももう終わったし、いいかなって」「もうぱ~っと遊びたかった」という人も多かった。
やはり警察の声かけは強かったようで、取材に協力してくれた人の中には「列ができすぎて警察に注意された」と。そういった状況すら楽しんでいる様子で笑いながら話してくれた人もいた。
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日本が世界に誇るべき最高のポップシティ、渋谷。 あらゆるカルチャーと人種が集まるこの街で、毎日のように繰り広げられるパーティー、愛のはじまり、夢の終わり、高揚感と喧噪、その捉えがたきポップの断片をかき集める人気連続企画。 2010年代は渋谷から発信されていく、と思う。
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