かつて渋谷センター街を闊歩し、独自の生態系を築いていた「ギャル男」。 平成のカルチャーアイコンとして記憶されている彼らだが、令和の今、そのイズムを継承し、SNSを主戦場に新たなムーブメントを起こしている若者たちがいる。
Y2K(2000年代)ファッションのリバイバルをきっかけに、タイトなシルエットと盛った髪型に身を包む「令和のギャル男」。
彼らはどこで服を買い、どこに集い、何を考えているのか? SNSを通じてギャル男カルチャーを発信する刚さんとと、その仲間たちが集う撮影会に密着した。
Y2Kの深掘りからたどり着いた「ギャル男」の美学
「名前は刚(ごう)で、今はSNSを使ってギャル男のカルチャーを広める活動をしてます」
彼がギャル男というスタイルに目覚めたきっかけは、Z世代を中心に流行を見せた「Y2K」ブームだった。
「Y2Kが流行ってたじゃないですか。それの深掘りみたいな感じでギャル男を見つけて、そこから『この系統しよう』って思ったのがきっかけでした」
タイトなデニムに派手なベルトのギャル男の着こなし
彼を惹きつけたのは、現代のオーバーサイズなトレンドとは対極にある、ギャル男特有のシルエットだ。 「上半身がピチッとしてて、細身のやつが好き」と語る彼にとって、そのスタイルこそがクールなのだという。
しかし、令和の世において当時のブランド服を手に入れるのは容易ではない。彼はメルカリを駆使したり、自身が働く古着屋に入荷する当時のアイテムを購入したりして、このスタイルをつくり上げている。
渋谷はもはや「観光地」彼らの生息域はSNSへ
かつてギャル・ギャル男の聖地といえば渋谷だった。しかし、大阪在住の刚さんは「渋谷はもう観光地っすね」と笑う。
「ギャルの街というより、(ギャルは)TikTokとかに出てくる存在。実際、東京のギャルがどこにいるのかあんまり分かってなくて」
「渋谷はもう観光地っすね」
物理的なコミュニティの場が失われた今、彼らを繋いでいるのはインターネットだ。
刚さん自身、Twitter(現X)で選挙のインタビューを受けた際の動画や、パラパラを踊る動画がバズったことを機に、その知名度を拡大させた。
刚さんがバズったきっかけでもあるパラパラを踊る動画
SNSという広大な海では、同じイズムを持つ仲間と出会うことができる。
「SNSで繋がったり、ギャルの友達が連れてきたりして知り合いました。大体みんなSNSされてますね」
「どこでもかませる」──ギャルマインドの真髄
この日、彼らが集まったのは東武動物公園。イルミネーションをバックに写真を撮るための「撮影会」だ。
「生まれた時からギャルっす。どこでも明るくできちゃう、みたいな。一人でもどこでもカマせるよみたいな」(参加者のLiesiNさん)
「自分にとってギャルは、一人ギャルがいれば場が和んだり、雰囲気が良くなる安心できる楽しい存在」(参加者のkosukeさん)
東武動物公園での撮影会
彼らにとってギャル/ギャル男であることは、単なるファッションではない。それは「自信」であり、「誰から何を言われても気にしない」という強靭なメンタリティの表明でもある。
「意外とみんな地元とかで一人でやってたみたいな人が集まってるから、その分、結束が堅い」
イルミネーションの光の中で、彼らはどのように輝くのか。 「令和のギャル男」たちのリアルな生態と、撮影会の全貌は、ぜひ動画で確認してほしい。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント