動画の再生数が伸び悩み、新しい運営企業を動画で募集するバーチャルYouTuberが現れた。
動画で呼びかけたのは、「地球のみんなを笑顔にする」をコンセプトに、月からやって来たバーチャルアイドルとして2018年3月に登場した藍兎らび(あおとらび)さん。 たった2ヶ月で運営から見切りをつけられてしまった悲惨な状況を、冗談めかしながらも生々しく語っている。#06 ぼくの歌を聴いて
ただ、2ヶ月の間に公開された動画は6本、そのいずれも再生回数1000回程度で、チャンネル登録者数は1000人にも満たない状況が続いてきた。
そして5月24日、「当初予定していた数字を大幅に下回り、なかなか結果を出せずにいたため」藍兎らびさんは「月に帰る」ことに決まったという。
ただし、藍兎らびさん本人は継続に意欲を見せており、アイドルを目指すために続けて来た努力を無駄にしたくないと話す。
これまで公表されていなかったが、藍兎らびさんの運営会社はクリエイターニンジャだということも明らかになった。同社は「クリニン」という、ビデオクリエイター向けのYouTube解析アプリを提供している。
同社に今回の運営募集について、事業譲渡ということか? アカウント情報なども譲渡されるのか? を確認したところ、「事業譲渡です、アカウント等は協議に応じて検討させていただきたい」との回答を得た。 また、有償での譲渡なのかどうかについては「有償を想定しておりますが、らび君には存続していただきたいので様々なオプションを検討したいと思っております」とのことだった。
運営会社として、譲渡を決めるに至った、具体的な目標数字などについては「コメントできない」としている。
興味のある方は、公開されたアドレス(外部リンク)にコンタクトをとってみてほしい。
YouTuber自体、ここ数年で日本でも新たなタレントとして社会的な影響力を持つまでになっているが、その支持層は若年層が中心だった。
そこへ来て、バーチャルYouTuberの存在は、3DCG技術やVRサービス・ガジェットの普及を背景にネット上で爆発的に広がり、既存のYouTuber支持層とは全く異なるコミュニティとなり始めている。
現在では、各バーチャルYouTuberの人格に愛着が持たれるまでになっている。
早くも地上波のテレビ番組に次々と進出し、その勢いはかつて「初音ミク」に代表されるボーカロイド文化の飛躍を凌ぐ勢いだ。 2018年に入ってからは、関連書籍の刊行、映像誌や文系誌などで特集が組まれ始めている。
昨年末以降、爆発的に数が増え続けるバーチャルYouTuberは、5月28日現在、すでに3000人を突破している(バーチャルYouTuberランキングを運営するユーザーローカル社発表)。
個人から団体、企業まで、ネット上で勃興した新しい文化に次々と参入しているが、一定の人気を誇っていても、様々な事情から動画配信を休止・停止するバーチャルYouTuberが早くも現れ始めている。
先日開催された「Unite Tokyo 2018」では、バーチャルYouTuberの葬式の必要性についても議論が及んだばかり(外部リンク)。
果たして藍兎らびさんの新運営に名乗りを挙げるところは見つかるのだろうか。
ムーブメントを背景に乱立するバーチャルYouTuber文化の未来を占う事例として、一部で注目が集まる。
動画で呼びかけたのは、「地球のみんなを笑顔にする」をコンセプトに、月からやって来たバーチャルアイドルとして2018年3月に登場した藍兎らび(あおとらび)さん。 たった2ヶ月で運営から見切りをつけられてしまった悲惨な状況を、冗談めかしながらも生々しく語っている。
運営を続けられなくなった藍兎らび、身売り先を動画で募集
藍兎らびさんは、これまでアイドルを目指すため、ダンスを練習し、すでに歌も収録しているという(歌の練習風景動画は公開済み)。そして5月24日、「当初予定していた数字を大幅に下回り、なかなか結果を出せずにいたため」藍兎らびさんは「月に帰る」ことに決まったという。
ただし、藍兎らびさん本人は継続に意欲を見せており、アイドルを目指すために続けて来た努力を無駄にしたくないと話す。
これまで公表されていなかったが、藍兎らびさんの運営会社はクリエイターニンジャだということも明らかになった。同社は「クリニン」という、ビデオクリエイター向けのYouTube解析アプリを提供している。
同社に今回の運営募集について、事業譲渡ということか? アカウント情報なども譲渡されるのか? を確認したところ、「事業譲渡です、アカウント等は協議に応じて検討させていただきたい」との回答を得た。 また、有償での譲渡なのかどうかについては「有償を想定しておりますが、らび君には存続していただきたいので様々なオプションを検討したいと思っております」とのことだった。
運営会社として、譲渡を決めるに至った、具体的な目標数字などについては「コメントできない」としている。
興味のある方は、公開されたアドレス(外部リンク)にコンタクトをとってみてほしい。
YouTuber支持層とも異なる人気 バーチャルYouTuber
バーチャルYouTuberは、3Dや二次元イラストのキャラクターをアバターのように用いて動画制作や生配信を行う人たちの総称で、2017年末頃からブームを巻き起こしている。YouTuber自体、ここ数年で日本でも新たなタレントとして社会的な影響力を持つまでになっているが、その支持層は若年層が中心だった。
そこへ来て、バーチャルYouTuberの存在は、3DCG技術やVRサービス・ガジェットの普及を背景にネット上で爆発的に広がり、既存のYouTuber支持層とは全く異なるコミュニティとなり始めている。
現在では、各バーチャルYouTuberの人格に愛着が持たれるまでになっている。
早くも地上波のテレビ番組に次々と進出し、その勢いはかつて「初音ミク」に代表されるボーカロイド文化の飛躍を凌ぐ勢いだ。 2018年に入ってからは、関連書籍の刊行、映像誌や文系誌などで特集が組まれ始めている。
2000人を突破、過熱するバーチャルYouTuber人気の行方
新しい運営主を呼びかける藍兎らびさんの動画は、3日で1万6000回を突破している。皮肉なことに、これまでに公開してきた動画の再生回数を考えると異例のヒットと言えるだろう。昨年末以降、爆発的に数が増え続けるバーチャルYouTuberは、5月28日現在、すでに3000人を突破している(バーチャルYouTuberランキングを運営するユーザーローカル社発表)。
個人から団体、企業まで、ネット上で勃興した新しい文化に次々と参入しているが、一定の人気を誇っていても、様々な事情から動画配信を休止・停止するバーチャルYouTuberが早くも現れ始めている。
先日開催された「Unite Tokyo 2018」では、バーチャルYouTuberの葬式の必要性についても議論が及んだばかり(外部リンク)。
果たして藍兎らびさんの新運営に名乗りを挙げるところは見つかるのだろうか。
ムーブメントを背景に乱立するバーチャルYouTuber文化の未来を占う事例として、一部で注目が集まる。
過熱するVTuberシーン
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連載
2017年末から爆発的な人気と勢いで熱い視線を受けるバーチャルYouTuber。 VR技術を駆使した新たな文化の潮流は、コンテンツを制作するクリエイターと享受する視聴者に革命をもたらしている。 はたしてこれは一過性のブームなのか? ブームの源泉から最前線で活躍するVTuberにスポットを当て、どこよりも早く、深く紐解いてく。
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