表現の自由は誰のもの?
今回の騒動を受け、ネット上では、子供向けの展示に対して「配慮に欠ける」といった撤去に賛同の声も挙がっている一方で、「表現の自由」について言及する意見もまた多く挙がっている。会田さんは2013年にも、森美術館で行われた展覧会「会田誠展 天才でごめんなさい」において、四肢を切断された少女を描く「犬」シリーズなどに対し、児童ポルノや女性蔑視、障害者差別を容認する作品を展示しているとして、撤去要請を含めた抗議を受けたこともある。
また、抗議をきっかけに実際に改変に至った例としては、2014年、東京都美術館で開催された「第7回 現代日本彫刻作家展」において、中垣克久さんの「時代の肖像――絶滅危惧種」という作品が、「政治的な宣伝になりかねない」として美術館側から作品の撤去を求められ、協議の末、作品の一部を削除して出展され大きな議論を呼んだことも記憶に新しい。
「東京都趣味館」とかに改名すれば納得ですが。“@lookingawry: 都美が「来年以降使用許可を出さない事も検討」QT @GAKU_IZ: 東京都美術館が「政治的」作品にたいし撤去や手直しを求め「クレームがつくことが心配だった」 pic.twitter.com/4Q3R8eufAg”
— 会田誠 (@makotoaida) 2014, 2月 19
しばしば巻き起こる「芸術表現」と「モラル」の問題。作家・キュレーター・観客によって見解はわかれるが、今回は果たしてどのような決着を見せるのだろうか。
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展覧会情報
「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展
- 会期
- 2015年7月18日(土)〜10月12日(月・祝)
- 開館時間
- 10:00〜18:00
- *2015年7~9月の金曜日は21:00まで
- *入場は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜日
- (2015年7月20日、9月21日、10月12日は開館)、7月21日、9月24日
- 会場
- 東京都現代美術館 企画展示室1F
観覧料:一般1,000円(800円)/ 大学生・専門学校生・65歳以上800円(640円)/ 中高生600円(480円)★小学生以下無料★
*小学生以下は保護者の同伴が必要です
*( )内は20名以上の団体料金
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
*毎月第3水曜日は65歳以上の方は年齢を証明できるものを提示していただくと無料になります。
*本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
*同時開催の「オスカー・ニーマイヤー展」「きかんしゃトーマスとなかまたち」との2展、3展セット券もございます。
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