出展作家には、現在、個展「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。」を開催中の会田誠さんや、フランス「MANGARO/HETAUMA」展に参加するなど、海外アートシーンからも注目を受ける特殊漫画家・根本敬さんなどベテラン作家も名を連ねている。
入場は無料。
性別も年代もバラバラなアーティストたちが「戦争画」に挑戦
「現在戦争画展」では上述以外にも、車体に大きく「未来へ」と描かれた「未来へ号」で全国各地を走り「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続ける未来美術家・遠藤一郎さん、インターネットを拠点として生まれた芸術集団・カオス*ラウンジの創設者である藤城嘘さん、「第17回岡本太郎現代芸術賞」特別賞を授賞した"悪ノリ"アート集団・じゃぽにか。画家たちが自らの意志に基づいて「今戦争を描く意義がある」と感じて参加を承諾してくれたのだと思います。どのような視点から何を描くのかはその人次第ですが、現在の戦争に対する様々な意識が立ち現れてくると思います。
— 笹山直規 (@nega_DEATH13) 2016年7月19日
また、異なるジャンルの創造者たちが集う渋家(シブハウス)の創設メンバーである美術家・中島晴矢さん、シェアスタジオ・カタ/コンベ主催のTYM344さんなど、気鋭のアーティストたちも参加。
「現在」と冠して戦争画というテーマを扱う本展の開催理由について、キュレーターの笹山さんは次のように語っている。
また、会期中の毎週土曜日には、各々の出展作品についての解説を中心としたトークイベントも開催予定となっている。戦後71年目となる今夏に「戦争画」をテーマにした絵画展を開催致します。本展に於ける「戦争画」とは、国家主導のプロパガンダだった既知のモノとは違い、各アーティストが個人の表現として戦争を描く、という内容になっています。白か黒かという単純な結論では語れないテーマに、性別も年代もバラバラな総勢23名の現代アーティストたちが挑戦します。過去から未来へと、一歩踏み出した美術展を目指して企画しました。どうぞご期待ください。
「現在戦争画展」展覧会趣旨より 笹山直規さんのコメント
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イベント情報
現在戦争画展
- 会期
- 2016年8月5日(金)〜8月28日(日)
- 会場
- TAV GALLERY(東京都杉並区阿佐谷北1-31-2)
- 時間
- 13:00〜20:00
- 休廊
- 水曜、木曜
出展者:会田誠、亜鶴、エザキリカ、遠藤一郎、岡村芳樹、金藤みなみ、桜井貴、佐古奈津美、笹山直規、じゃぽにか、白藤さえ子、谷原菜摘子、TYM344、戸泉恵徳、中島晴矢、中山いくみ、根本敬、ハタユキコ、林千歩、藤城嘘、布施琳太郎、牧田恵実、李晶玉
キュレーター:笹山直規
Opening Party : 2016年8月5日(金)18:00〜20:00
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